消費生活センター便り　2023年9月号

親切な言葉にだまされないで　屋根工事の点検商法に注意！

事例

　「近所で工事をしていたら、あなたの家の屋根がめくれているのが見えたので、無料で点検する」と事業者が来訪した。お願いすると、「このままだと雨漏りする可能性がある。早めに工事したほうがいい」と言われ、親切な事業者だと思い、80万円で契約した。
　事業者が「前払いをしてもらえれば、すぐに材料を調達する」と言うので、現金を手渡した。足場を組む日になったが事業者は現れず、何度電話をかけても、つながらなかった。信用できないのでやめたい。

センターから

　突然訪問して「このままだと大変なことになる」などと不安をあおり、親切心を装ってその場で契約させる、屋根工事の相談が寄せられています。訪問販売による契約は、契約書（電子書面含む）を受け取ってから8日間はクーリング・オフが可能です。
　事例では、書面で通知をしてもらい、センターからも返金を求めたら、無事に返金されました。しかし、事業者と連絡が取れないとなると、返金は難しくなります。「今日払ったら安くする」と言われても、工事前に代金を支払うことは、リスクがあります。
　「無料で点検」などの売り文句には注意が必要です。安易に点検させないようにしましょう。また、点検後に工事を勧められても、その場で契約はしないようにしてください。

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