第15回健康づくり公開講座「”長寿菌”がいのちを守る!~健康長寿100歳を目指して~」を開催しました

更新日:令和3(2021)年9月29日(水曜日)

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令和3年9月18日(土曜日)に、第15回健康づくり公開講座を開催しました。
講師に、辨野 義己(べんの よしみ)氏(一般財団法人 辨野腸内フローラ研究所 理事長・理化学研究所名誉研究員)をお招きし、「”長寿菌”がいのちを守る!~健康長寿100歳を目指して~」と題し、ご講演をいただきました。
コロナ禍の新しい生活様式に合わせオンラインでの開催とし、42名の方々にご参加いただきました。

公開講座の概要

  1. 大腸は健康の発信源。どんな食べ物を送り込むかが大切です。
    女性は便秘、男性は下痢の傾向の人が多く、原因は、偏った食事や筋力低下(インナーマッスル)・ストレスが関係している。大便は、水分80%(便秘でも70~75%の水分量)、固形成分20%でできていて、固形成分の30~40%は生きた腸内細菌、40%がはがれた腸粘膜・残りが食べかすです。
    体内の常在菌は、大腸内に1.5kg存在し、口腔内や皮膚等の常在菌を合わせると男性は2.0kg、女性は2.5kgもあるそうです。
  2. 腸年齢の老化や健康寿命の短命化は、偏った食事やストレス、運動不足が原因となります。
    腸内環境を適正に保つには、50%の運動・40%の食物繊維・10%の発酵食品をとることが大切だそうです。腸年齢が若いと、肌や脳の衰えが顕在化せずプラス思考化していきます。
    脳機能の活性化のためには、「よく話をする・よく聞く」「よく歩く」「よく眠る」「夢を持つ」ことが大切です。
  3. シンバイオテクス(食物繊維とプロバイオテクス)で健康寿命を延ばしましょう。
    プロバイオテクスは腸内細菌の改善を行います。食物繊維は腸管運動や排便を促進させ、酪酸産生菌を増やし、便の水分保持・コレステロールの吸収抑制も行います。
    高脂肪の食事や肉料理に偏る食生活とならないよう留意し、腸内環境を整えウンチをデザインしましょう。
  4. お通じの質が健康寿命を決めます。
    微生物を上手に取り入れて積極的に活用する時代です。理想的な便は、程よい固さ(水分量80%程度う)・あまり臭わない・便の量は300g以上(女性は200~250g程度)・20cm程度の長さ・太い!
    便所は、体からのお便りを受け取る「お便り所」です。毎日のうんちチェックをお忘れなく!

参加者の感想(一部をご紹介します)

  • 腸内環境をコントロールして健康寿命を延ばしていきたいと思った。
  • 毎日の便通に深い意味があり、私たちの体の仕組みや健康について改めて考えさせられた。
  • コロナに関わらず「運動・睡眠・バランスの良い食事・規則正しい生活・水分をとる」をして、大腸を整えて生活していけばよいのだと励まされた。
  • 長寿菌となる「ビフィズス菌と酪酸産生菌」を増やすことが健康寿命の延伸につながることがわかった。
  • 酪酸酸性菌が野菜をたくさん食べることで増えることがわかった。
  • 腸内環境を整えて、よく話す・眠る・そして夢を持つなど、前向きに生活していくことが大事だと改めて感じた。

みなさまの健康づくりにお役立てください

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