新型コロナウイルス感染症の罹患後も続く症状(罹患後症状)について

更新日:令和6(2024)年4月1日(月曜日)

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新型コロナウイルス感染症の罹患後も続く症状(罹患後症状)とは

新型コロナウイルス感染症に感染した後、治療や療養が終わっても、倦怠感や味覚・嗅覚の障害、頭痛、息苦しさといった症状が長引く、罹患後症状のある人がいることが分かっています。
WHO(世界保健機関)の定義によれば、新型コロナウイルスに罹患した人で、倦怠感、息切れ、思考力や記憶への影響などの症状が少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないものとされています。

代表的な症状

後遺症の症状

罹患後症状が疑われる場合は

かかりつけ医新型コロナウイルス感染症の診断を受けた医療機関に相談してください。なお、現時点では確立された治療法がないため、医療機関を受診する場合は、症状に応じた対症療法が基本となり、所定の医療費がかかります。

かかりつけ医等がない場合は、
県ホームページ「コロナ罹患後症状(いわゆる後遺症)に悩む方の診療をしている医療機関について」でお近くの医療機関を探すことができます。

後遺症受診の流れ

※一般的な受診の流れとなります。
問診や症状を確認したかかりつけ医療機関の医師が、症状に応じて、必要により検査および専門医療機関等を紹介することがあります。

罹患後症状の頻度・持続期間  (新型コロナウイルス感染症診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第3版より)

現時点で下記のとおり取りまとめがされています。

※国内外における罹患後症状の定義は定まっておらず、研究対象者の選び方やフォローアップの方法なども、研究によって異なるため、結果を単純に比較することは困難であり、解釈には留意が必要です。

新型コロナウイルス感染症診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第3版(PDFファイル)参照】

国内の報告(1,066例)の追跡調査

入院歴のある患者1,066例(男性679例(64%)、女性387例(36%))について、診断3カ月後、6カ月後、12カ月後に残っていた症状の割合と推移は以下のとおりです。

罹患後症状の推移

診断12カ月後でも罹患者全体の30%程度に1つ以上の罹患後症状が認められたものの、いずれの症状に関しても経時的に有症状者の頻度が低下する傾向が認められました。

(男女別)罹患後症状を有する割合

男女別割合診断3カ月後、6カ月後、12カ月後のいずれの時点でも罹患後症状を1つでも有する割合は女性に多かったことが報告されています。

(世代別)罹患後症状を有する割合

世代別割合診断3カ月後、6カ月後、12カ月後のいずれの時点でも中年者で罹患後症状を認める割合が高かったことが報告されています。

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