海老川上流地区のまちづくりの必要性と経緯
まちづくりの必要性
土地区画整理事業の必要性
海老川上流地区は、本市の中央部に位置し、中心市街地にも近く、東葉高速線が東西に走るという地理的利点を有し、人が行き交う魅力あふれる拠点として重要な役割が期待される地区です。
当地区は、平成の初期から、本市の総合計画や都市計画マスタープランにおいて、新駅の設置や新市街地の形成を図るという重要な位置づけを行い、これまでも土地区画整理事業を進めようとしたことがありましたが、当時は、まだ田んぼを耕作している方も多く、最終的な合意には至らず断念した経緯があります。
その後、耕作される農地が減る一方、小規模な宅地や資材置場、墓地などができており、今後、用途が混在した土地利用がますます進んでしまうことが懸念されます。
現状をこのまま放置し続けると、耕作放棄地の増加などによる周辺環境への影響が懸念されます。また、資材置場や駐車場など開発行為に該当しない形の土地利用が進行すると、雨水対策が講じられないままアスファルト等で舗装され、海老川の下流域等に影響を与えてしまうおそれがあります。
このことから、当地区において、雨水管や調整池を含む公共施設の整備を伴う土地区画整理事業により、計画的なまちづくりを進める必要があります。
新駅の必要性
東葉高速線の新駅は、海老川上流地区の新たなまちづくりの核となり、本市の新たな拠点を形成するために必要不可欠な重要なインフラであり、同地区の発展に大きな役割を果たすことから設置します。
また、新駅を中心とした駅前広場や道路の整備などにより、新駅が新たな交通拠点となることで、同地区に限らず広く市民の皆様の交通利便性が向上することが期待されます。
また、新駅を中心とした駅前広場や道路の整備などにより、新駅が新たな交通拠点となることで、同地区に限らず広く市民の皆様の交通利便性が向上することが期待されます。
市立医療センターの移転建て替えの必要性
海老川上流地区の北側に位置し、三次救急や高度医療を担う船橋市立医療センターは、建物・設備の老朽化、狭隘化等が課題となっており、建て替えに向けた検討を進めてきました。
平成26年度に実施した「船橋市立医療センターの建て替え検討のための基礎調査業務」の中で、現敷地及び道路を挟んだ立体駐車場を含めた敷地での現地建て替えの検討を行った結果、十分なスペースが無い中での計画・工事となり、工期が長くなること、工事中の騒音・振動など患者・スタッフへの影響が大きくなること、完成後の建物も目指すべきスムーズな動線が実現できず、使いづらい建物になってしまうことが課題としてあげられ、メリットが少なくデメリットが多いことが検証されました。
現地建て替えが難しい状況となったため、移転候補地の検討を進め、平成27年度には、現敷地及び近隣農地を含む7つの候補地について、関係部局で検討したところ、病院として必要な立地条件や建築条件、必要な規模を満たすような土地がなかったことから、適地を見出すことができませんでした。
このような中、海老川上流地区で計画されていた土地区画整理事業地区内への移転の可能性が示され、まとまった土地が確保できること、市の中心部への立地は、三次救急を担う病院として救急搬送受入れや船橋市が独自に運用しているドクターカーの運用の面でメリットがあること、その他、建築条件や来院者の利便性を考慮し、移転予定地として選定しました。
まちづくりの経緯
年度 | 月 | 概要 |
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平成2年度 | 3月 | 市が「第1次総合計画 新基本計画」(計画期間:H3年度~H12年度)を策定。この中に、新市街地の整備方針として、海老川上流地区及び坪井地区等について、土地区画整理事業等による住宅、業務、研究機能等の複合機能をもたせた良好な新市街地の形成を推進する旨を位置づけた。また、西船橋駅と八千代勝田台を結ぶ鉄道新線の建設を促進するとともに、海老川上流地区への新駅設置について関係機関に要請する旨を位置付けた |
平成12年度 | 2月 | 市が「第1期都市計画マスタープラン」を策定。この中に、夏見地区の地域別まちづくり方針として、新しいまちづくりのモデルとなるような市街地の形成を図る旨を位置付けた。また、東葉高速線東海神駅と飯山満駅間に新駅の設置を関係機関に要請し、海老川上流地区のまちづくりにあわせ環境にやさしい交流拠点としての充実を図る旨を位置づけた |
平成26年度 | 2月 | 市が「船橋市立医療センターの建て替え検討のための基礎調査業務」の調査結果を取りまとめた。この中で、現敷地内での建て替えは、工費・工期・工事中の患者への影響・完成建物の費用対効果を含めた総合的評価としては、メリットが少なくデメリットが多いことが検証された |
平成27年度 | 6月 | 「新しい船橋市立医療センターの在り方に関する検討委員会」が発足 |
2月 | 市長が、H28年度執行方針において、海老川上流地区に市立医療センターを移設し「メディカルタウン」のようなまちをつくることを表明 | |
3月 | 新しい船橋市立医療センターの在り方に関する検討委員会が検討結果の報告書を市に提出。この中で、海老川上流地区が医療センターの機能を十分に発揮できる候補地である旨が記された | |
平成28年度 | 4月~ | 市が概略事業計画の策定を開始するとともに、地権者へのアンケート調査、説明会を実施 |
12月 | 市議会が「海老川上流地区のまちづくり調査研究特別委員会」を発足 | |
3月 | 市が「船橋市立医療センター建替基本構想」を策定。この中で、現在検討されている移転候補地は、海老川上流地区のまちづくり予定地内である旨を記した | |
平成30年度 | 9月 | 市が「ふなばしメディカルタウン構想」を策定。医療や健康をテーマとした新たなまちづくりの考え方をまとめるとともに、まちづくりの理念やコンセプト、6つの目指すまちの姿などを記した |
12月 | 特別委員会が「海老川上流地区のまちづくり調査研究特別委員会報告書」を市議会に提出 | |
令和元年度 | 6月 | 土地区画整理事業の業務代行予定者が決定したことに伴い、組合設立準備会の事務局を市から株式会社フジタに移管 |
12月 | 市が「東葉高速鉄道沿線海老川上流地区への新駅設置について(要望)」を東葉高速鉄道株式会社へ提出 | |
令和3年度 | 5月 | 市が政策会議を開催。将来の船橋のまちづくりの核となるメディカルタウンの実現のため、計画どおり、医療センター移転を前提とした海老川上流地区土地区画整理事業を実施することとした |
3月 | 海老川上流地区土地区画整理組合設立認可 (事業の名称:船橋都市計画事業海老川上流地区土地区画整理事業、施行面積:約42.3ヘクタール、施行期間:令和4年3月4日から令和15年3月31日まで) ※設立までの経緯は下記のとおり |
|
3月 | 市が「第3次総合計画」(計画期間:R4年度~R13年度)を策定。この中に、良好な市街地の整備の施策として、海老川上流地区に市立医療センター移転や新駅誘致を核とした新たなまちづくりを進め、メディカルタウン構想の実現を目指す旨を位置付けた | |
令和4年度 | 8月 | 組合が土地区画整理事業の基盤整備工事に着手 |
10月 | 市と組合が「(仮称)ふなばしメディカルタウン構想実現方針」を策定。ふなばしメディカルタウン構想に示された6つの目指すまちの姿を実現させるため、今後必要となる取り組みや、都市基盤整備の基本的な考えなどを記した | |
11月 | 市が「第2期都市計画マスタープラン」(計画期間:R4年度~R13年度)を策定。この中に、夏見地区の地域づくり方針として、海老川上流地区は、ふなばしメディカルタウン構想に基づき、医療サービスの充実と健康に寄与するまちづくりの実現に向けて、医療センターの移転や新駅誘致を核とした土地区画整理事業と地区計画等により新市街地の形成を図る旨を位置付けた | |
令和5年度 | 10月 | 海老川上流地区土地区画整理事業 第1回事業計画変更認可 |
12月 | 組合が土地区画整理法に基づき、仮換地を指定 | |
令和6年度 | 4月 | 市と東葉高速鉄道株式会社において東葉高速線新駅整備工事に関する基本協定を締結 |
9月 | 船橋市立医療センター等建替工事の入札について、入札参加者より辞退届が提出され、入札参加者が不在となったことから、本入札は中止となった | |
2月 | 東葉高速鉄道株式会社が、新駅整備工事に着手 |
海老川上流地区土地区画整理組合設立の経緯
- 平成 8 年度に組合施行の土地区画整理事業実施に向け、組合設立準備委員会が発足した
- 事業区域は、当初、約 78.5ha で検討されていたが、「事業目的」「合意形成の熟度」「緊急性」「資金面の見通しと事業期間」の 4 点を総合的に勘案し、検討した結果、平成 29 年 10 月の準備委員会において、事業区域を約 42.5ha に変更することが承認された
- 事業区域縮小案が承認されたことに伴い、平成 8 年度に設立した組合設立準備委員会は解散し、平成 30 年 3 月に、新たな事業区域の地権者による組合設立準備会が発足した
- 令和4年3月に海老川上流地区土地区画整理組合が設立認可された(事業区域42.3ha)
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