感染症予防のための情報提供について~つつが虫病の感染予防及び注意喚起~

更新日:令和5(2023)年4月1日(土曜日)

ページID:P111843

感染症予防のための情報提供について

 つつが虫病(4類感染症)の患者の死亡事例がありましたので、感染予防及び注意喚起の観点から、お知らせします。

 (患者情報)

住所 船橋市 年齢・性別 70代・男性
職業 無職 症状等 発熱・発疹・咽頭痛
発病年月日 令和4年12月10日 届出年月日 令和4年12月30日

経過

12月4日(日曜日)頃~
千葉県南部地域に一週間程度滞在し、その間、住宅周辺の草刈を実施。

12月10日(土曜日)
咽頭痛出現。

12月12日(月曜日)
38度の発熱、咽頭痛悪化。顔面・全身の発疹出現。

12月19日(月曜日)
A医療機関を受診し紹介状を発行される。

12月20日(火曜日)
B医療機関を紹介受診。多臓器不全と診断受け入院。

12月21日(水曜日)
つつが虫病の感染を疑い入院中のB医療機関にて検査実施。

12月22日(木曜日)
B医療機関入院中に敗血症により死亡。

12月30日(金曜日)
検査結果にて、つつが虫病の陽性判明。同日船橋市保健所へ発生届あり。

市民の皆様へ

つつが虫病について

 つつが虫病は、つつが虫リケッチア(Orientia tsutsugamushi)を保有するツツガムシ(ダニ類)に刺されて感染するダニ媒介感染症です。
 人から人への感染はありません。
 千葉県内における主な患者の発生地域は南部地域ですが、北部地域等でも患者の発生は見られるため、県内全域で注意が必要です。
 県内ではつつが虫病の発生動向には季節性が認められており、例年秋口(10月から11月)頃から翌春の2月頃にかけての発生が多く見られるため、この時期には特に十分な感染対策を行う必要があります。

潜伏期間 5~14日
症状 発熱、刺し口、発疹(主要三徴候)
治療 第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬

こんなことに気をつけましょう

  • 予防にはダニの吸着を防ぐことが重要であり、山林や草むらなどダニの生息場所に立ち入る際には、長袖長ズボンで肌の露出を避け、ダニ忌避剤を適宜使用しましょう。 
  • 休憩するときは、地面に直接座らず、レジャーシート等を敷いて座りましょう。
  • 作業後は早めに着替え、着ていた衣服は洗濯し、入浴で吸着したダニを洗い流しましょう。
  • 刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分に多く見られるため、全身の皮膚観察を行いましょう。
  • 早期治療が極めて重要であり、抗菌薬の投与により治療可能ですが、治療が遅れると致死率が高くなる感染症であるため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

発生状況

届出数 H30年 H31・R1年 R2年 R3年 R4年
船橋市 0 0 0 0 1
千葉県 56 46 66 72 54
全国 456 404 538 544 456

※令和4年の集計期間は感染症発生動向調査2022年第1週(1月3日から1月9日)から第51週(12月19日から12月25日)までの速報値(令和5年1月5日現在)であり、今回発生分は含まず。

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保健所健康危機対策課 結核感染症係

〒273-8506千葉県船橋市北本町1-16-55

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日