感染症予防のための情報提供について~つつが虫病の感染予防及び注意喚起~
感染症予防のための情報提供について
つつが虫病(4類感染症)の患者の死亡事例がありましたので、感染予防及び注意喚起の観点から、お知らせします。
(患者情報)
住所 | 船橋市 | 年齢・性別 | 70代・男性 |
職業 | 無職 | 症状等 | 発熱・発疹・咽頭痛 |
発病年月日 | 令和4年12月10日 | 届出年月日 | 令和4年12月30日 |
経過
12月4日(日曜日)頃~
千葉県南部地域に一週間程度滞在し、その間、住宅周辺の草刈を実施。
12月10日(土曜日)
咽頭痛出現。
12月12日(月曜日)
38度の発熱、咽頭痛悪化。顔面・全身の発疹出現。
12月19日(月曜日)
A医療機関を受診し紹介状を発行される。
12月20日(火曜日)
B医療機関を紹介受診。多臓器不全と診断受け入院。
12月21日(水曜日)
つつが虫病の感染を疑い入院中のB医療機関にて検査実施。
12月22日(木曜日)
B医療機関入院中に敗血症により死亡。
12月30日(金曜日)
検査結果にて、つつが虫病の陽性判明。同日船橋市保健所へ発生届あり。
市民の皆様へ
つつが虫病について
つつが虫病は、つつが虫リケッチア(Orientia tsutsugamushi)を保有するツツガムシ(ダニ類)に刺されて感染するダニ媒介感染症です。
人から人への感染はありません。
千葉県内における主な患者の発生地域は南部地域ですが、北部地域等でも患者の発生は見られるため、県内全域で注意が必要です。
県内ではつつが虫病の発生動向には季節性が認められており、例年秋口(10月から11月)頃から翌春の2月頃にかけての発生が多く見られるため、この時期には特に十分な感染対策を行う必要があります。
潜伏期間 | 5~14日 |
症状 | 発熱、刺し口、発疹(主要三徴候) |
治療 | 第一選択薬はテトラサイクリン系の抗菌薬 |
こんなことに気をつけましょう
- 予防にはダニの吸着を防ぐことが重要であり、山林や草むらなどダニの生息場所に立ち入る際には、長袖長ズボンで肌の露出を避け、ダニ忌避剤を適宜使用しましょう。
- 休憩するときは、地面に直接座らず、レジャーシート等を敷いて座りましょう。
- 作業後は早めに着替え、着ていた衣服は洗濯し、入浴で吸着したダニを洗い流しましょう。
- 刺し口は皮膚の柔らかい隠れた部分に多く見られるため、全身の皮膚観察を行いましょう。
- 早期治療が極めて重要であり、抗菌薬の投与により治療可能ですが、治療が遅れると致死率が高くなる感染症であるため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
発生状況
届出数 | H30年 | H31・R1年 | R2年 | R3年 | R4年 |
船橋市 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉県 | 56 | 46 | 66 | 72 | 54 |
全国 | 456 | 404 | 538 | 544 | 456 |
※令和4年の集計期間は感染症発生動向調査2022年第1週(1月3日から1月9日)から第51週(12月19日から12月25日)までの速報値(令和5年1月5日現在)であり、今回発生分は含まず。
関連するその他の記事
- つつが虫病/厚生労働省(新しいウインドウが開きます。)
- ツツガムシ病とは/国立感染症研究所(新しいウインドウが開きます。)
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