感染症予防のための情報提供について~レジオネラ症の感染予防及び注意喚起~

更新日:令和5(2023)年4月1日(土曜日)

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感染症予防のための情報提供について

 レジオネラ症の患者の死亡事例がありましたので、感染予防及び注意喚起の観点から、お知らせします。

 (患者情報)

住所 船橋市 年齢・性別 70歳代・男性
職業 無職 症状等 発熱・咳嗽・呼吸困難・肺炎
発病年月日 令和4年9月1日 届出年月日 令和4年9月9日

経過

9月1日(木曜日)
発熱、咽頭通、咳あり、A医療機関を受診。新型コロナウイルス感染症抗原検査実施し、陰性。解熱剤処方あり。

9月5日(月曜日)
解熱していたが、再度発熱。食欲不振、倦怠感もあり。

9月7日(水曜日)
発熱が続き更に上昇したため、A医療機関を受診。肺炎像を認め、紹介状をもらい、救急車でB医療機関に入院。
新型コロナウイルス感染症抗原検査、PCR検査実施し、陰性。

9月9日(金曜日)
B医療機関で検査の結果、レジオネラ症と診断。同日、船橋市保健所へ発生届あり、疫学調査を実施。

9月14日(水曜日)
B医療機関入院中にレジオネラ肺炎により死亡。

市民の皆様へ

レジオネラ症について

 レジオネラ症は、レジオネラ属菌が原因で起こる感染症です。
 感染経路は、土壌、冷却塔水、プール、池、噴水、温泉水、24時間風呂に分布する病原体のエアロゾル吸入、汚染された水の誤嚥による感染であり人から人への感染はありません。
 急激に重症になって、死亡する場合もあるレジオネラ肺炎と、数日で自然に治る場合が多いポンティアック熱に分けられます。

レジオネラ肺炎 ポンティアック熱
潜伏期間 2~10日(平均4~5日) 1~2日(平均38時間)
症状

・咳   ・寒気
・高熱  ・胸痛
・呼吸困難 ・下痢
・中枢神経症状
(意識レベルの低下、幻覚、
 手足の震えなど)

・発熱  ・寒気
・筋肉痛
特徴 急激に重症になり死亡することもある 一般的に軽症で数日で治ることが多い
治療 抗菌薬療法 自然に軽快することが多く、
抗菌薬なしでも改善することが多い

こんなことに気をつけましょう

  • レジオネラ症の感染源となりうる冷却塔、循環式浴槽(24時間風呂・温泉利用施設・ジャグジー等)、循環式給湯、加湿器(超音波加湿器)の衛生的な管理を行い、菌の増殖を防止しましょう。 
  • 適切な抗菌薬の投与により治療可能ですが、まれに治療が遅れると重症化し、死亡することもあります。症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
  • 高齢者や新生児は肺炎を起こす危険性が高いとされています。また、大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者、糖尿病等免疫機能が低下している人もリスクが高いとされています。

発生状況

届出数 H30年 H31・R1年 R2年 R3年 R4年
船橋市 7 7 4 8 4
千葉県 101 101 97 84 55
全国 2,142 2,314 2,059 2,112 1,526

※R4年度はR4年9月25日現在の速報値

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保健所健康危機対策課 結核感染症係

〒273-8506千葉県船橋市北本町1-16-55

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