エムポックスについて
2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
2022年5月以降、これまで主にアフリカ大陸で発生が報告されていたエムポックス患者が、欧米を中心に感染事例が報告されています。
エムポックスとは?
- オルソポックスウイルス属に属するエムポックスウイルスによる感染症。
- 潜伏期間 7日から14日(最大5日から21日)
- 発熱、頭痛、リンパ節のはれ等の症状が0日から5日間程度持続し、発熱の1日から3日後に発疹が出現します。
発疹は、顔、口、四肢、体幹、手足、性器などに出現します。
発疹は10日間程度で、斑点状、小水疱、膿疱、痂疲(かさぶた)、と経過します。
痂疲(かさぶた)が乾燥して剥がれ落ちると感染力はなくなります。
発疹の出現からかさぶたが完全になくなるまで、3週間程度かかります。 - エムポックスでは手掌や足底にも各皮疹が出現することなどが、水痘との鑑別に有用とされています。
- 多くの場合、自然に軽快するとされていますが、小児例や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。
皮膚の二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を起こすことがあります。
- 2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、以下のような、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されています
・発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があること
・病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること
・異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること
感染予防のポイント
- アフリカに生息するリスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染します。
また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触、性的接触、患者と接近した対面での飛沫の長時間の曝露、患者が使用した寝具等との接触などにより感染します。 - 天然痘ワクチンによって約85%発症予防効果があるとされています。
流行地では、感受性のある動物(リスなどの齧歯類をはじめ、サルやウサギなど)や感染者との接触を避けましょう。 - エムポックスの患者との接触歴があり、感染が疑われる場合は、医療機関に受診する前に、電話して症状を相談しましょう。
- 感染を受けない、広げないために、手洗いや手指消毒などの基本的な感染対策を行いましょう。
海外から帰国された方へ
海外からの帰国者は、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。
医療機関の方へ
エムポックスに感染している疑いのある患者を診察し、厚生労働省の定めた「疑い例の症例定義」に当てはまる場合は、まず保健所へご一報ください。
疑い例の症例定義については、厚生労働省のホームページ「エムポックスについて」のページ内の「エムポックスに関する情報提供及び協力依頼について」でご確認ください。
ファイルダウンロード
- 厚生労働省「エムポックスに関する注意喚起のポスター」(PDF形式569キロバイト)
-
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関連するその他の記事
- 厚生労働省「エムポックスについて」(新しいウインドウが開きます。)
- 厚生労働省「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について エムポックス」(新しいウインドウが開きます。)
このページについてのご意見・お問い合わせ
- 保健所健康危機対策課 結核感染症係
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- 電話 047-409-2867
- FAX 047-409-6301
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