腸管出血性大腸菌感染症について
腸管出血性大腸菌 O157とは?
大腸菌のほとんどは無害ですが、中には下痢を起こすものがあり「病原性大腸菌」と呼ばれています。病原性大腸菌の中の1つに、ベロ毒素という毒素を出して、血便や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生性大腸菌)があります。この腸管出血性大腸菌は、O抗原という菌の成分により分類されています。代表的なものはO157で、これは157番目に発見されたO抗原をもつという意味です。
どのように感染するの?
腸管出血性大腸菌は家畜(牛、羊、豚など)の大腸をすみかとしています。それらから汚染された食物(生肉や野菜など)や水を介して感染します。
患者や保菌者の便を感染源として、それに汚染された手指、食品、水を介してヒトからヒトへ感染します。少しの菌量でも発症するため、患者や保菌者から二次感染を起こしやすいといわれています。排便後や食事前の手洗いが最も重要です。
潜伏期間(感染してから症状が出るまで)は?
2~14日(平均3~5日)
どのような症状がでるか?
- 頻回の水様便(水っぽい下痢)、血便(血の混じった便)
- 腹痛
- 嘔吐
感染がわかったら・・・まわりの人に感染させないために注意すること
- 排便後、調理前、食事の前に流水と石けんでしっかり手を洗ってください。(30秒程度)
- 排便後はトイレットペーパーを多めに重ねて指に便がつかないように気を付けてください。
- トイレの手拭タオルは家族と共有しないでください。ペーパータオルを使うと効果的です。
- トイレの水洗レバー、ドアノブや便座などは、消毒薬を使って拭き取り消毒を行います。
- 感染した人はできるだけ調理を避けてください。包丁やまな板、布巾の消毒を行ってください。
- 感染した人はシャワー浴をおすすめします。バスタオルやタオルの共有はやめてください。
- 便がついてしまった衣類等は、便を取り除き(手袋使用のこと)、塩素系漂白剤に浸すか、熱湯消毒(80度以上で10分間)してから洗濯してください。
- 下痢や熱があるときは、集団で遊んだり、プール・水遊びは控えてください。学校などへの出席は停止になります。医師の指示に従ってください。
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