百日せき
百日せき菌が原因の感染症です。2週間以上続く激しい咳が特徴です。三種混合ワクチンにより、発生は減少していましたが、再び増加傾向となっています。特に成人の感染例が年々増加しています。高校などでの集団発生も報告されています。
症状
カタル期と痙咳期(けいがいき)に分けられます。
カタル期:最初は、普通のかぜのような症状で始まります。1~2週間のうちに咳が強くなります。
痙咳期:カタル期に続いて2週間から4週間の期間をいいます。激しい咳で、発作は1日に数十回起こることもあります。咳のたびに顔を真っ赤にして、息が止まりそうなくらいにコンコンと連続的に激しく咳込み、咳の後に「ヒュー」という笛を吹くような音を伴い、咳を繰り返した後、最後に透明な粘りのあるタンを出して発作が終わるのが特徴です。発熱はないか、あっても微熱程度です。乳幼児では、無呼吸発作、チアノーゼ、けいれんの症状で発症することもあります。
成人では、咳の発作が見られないことも多く、見逃されやすい傾向があります。
潜伏期間
5~10日(最大3週間程度)
感染経路
接触感染、飛沫感染。
予防
母親由来の抗体は、ほとんどの乳児が生後3か月で失うので、乳児早期でも感染する可能性があります。また乳児期の百日せきは重症化しやすいので、はやめに三種混合ワクチンを接種しておくことが望ましいです。
感染拡大防止
診断がついた時には感染力が強い時期が終了していることが多いです。また年長児や成人は特徴的な発作性の咳が目立たないので、百日せきにかかっていることに気付かずに感染源になっていることもあります。有効な手段はワクチン接種です。学校保健安全法では、「第二種の感染症」となっており、「特有な咳が消失するまで出席停止とする」となっています。登園・登校の時期については医師に相談してください。
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