海外へ渡航されるみなさまへ~海外渡航者のための感染症情報~
一般的に海外で注意しなければならない感染症
渡航先や活動内容によって、罹患する可能性のある感染症は大きく異なりますが、最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。日本で発生していない動物や蚊・マダニなどが媒介する感染症が海外で流行していることがあり、注意が必要です。渡航前に情報収集して、対策を準備しましょう。
予防接種
感染症によっては、予防接種で予防できたり、感染しても重症化を予防できるものもあります。
渡航前にこれまでに自分が受けた予防接種について、母子手帳などで確認しましょう。
海外渡航に際し推奨されている予防接種で、まだ受けていないものがある場合は、時間的な余裕をもって医療機関へ相談しましょう。予防接種の種類によっては、接種完了まで数か月程度かかる場合があります。
正しい予防知識
海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。特に、飲料水、虫刺され(蚊やダニなど)、動物との接触には注意が必要です。
予防方法
水
なま水(水道水など)は飲まない。
水道水は、3~5分沸騰させるか塩素消毒する。
ミネラルウォーターなどペットボトルやビン、カンに入った飲み物を買う。
水道水から作った氷も下痢の原因になるので、氷入りの飲み物には用心する。
(アルコールが入っていても菌は死にません。)
魚介類・肉類
十分に火の通ったものを、熱いうちに食べる。
生や半生のものは、感染の危険が大きくなる。
野菜
生野菜は避け、火を通したものを食べる。
乳製品・卵製品
いたみやすいものなので、衛生状態の悪いものや調理後時間のたっているものは避ける。
果物
果物は皮をむいて、むいたらすぐ食べる。
(皮をむくまでは衛生的ですが、皮をむいた瞬間から菌が表面で増えはじめます)
長時間放置されていると思われるカットフルーツは食べない。
蚊
蚊に刺されない対策をする。
網戸がしっかりとされた宿泊施設、エアコンのある宿泊施設を選ぶ。
ゆったりとした長袖のシャツ、ズボンを身につけ、できるだけ皮膚が露出しているところを少なくするようにする。
ディート(DEET)などの有効成分が含まれる虫よけ剤や蚊取り線香を活用する。
ダニ
ダニに刺されない対策をする。
ダニのいる草原や森林地帯を避ける。
袖先がぴったりとした、色の薄い長袖の服を着用する。
虫よけ剤を皮膚の露出部、特に、頭、ウェスト、わきの下、足指などと服につける。
動物
むやみに動物に近づかない。
病気や死んだ鳥に近寄らないこと、ニワトリを多数あつかっているマーケットなどに行かないことを心掛ける。
ヒトコブラクダはMERSコロナウイルスを持っていることがあるのでむやみに近寄ったり、触らない。
ヒトからヒトへの感染
薬物やゆきずりの性交渉をしない。
咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避ける。
飲み物を同じ容器から回し飲みしない。
感染力の強い麻しん(はしか)、風しん、ポリオが発生、流行している地域もあり、渡航先でどんな感染症が流行しているか情報収集して対策する。
帰国後の注意
空港や港の検疫所では健康相談を行っており、帰国時に具合が悪かったり、不安に思うことがあったりした場合には、積極的に利用してください。
感染症には潜伏期間があり、帰国後しばらくたってから、発症することがあります。体調不良となった場合はすぐに医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴を必ず申告しましょう。
海外の感染症に関する情報の入手
出発前に旅行プランに合わせた情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所および外務省では、ホームページにより海外の安全に関する情報を提供しています。また、空港内検疫所においても、リーフレット等配置し、情報提供しています。
関連するその他の記事
- 千葉県感染症情報センター(新しいウインドウが開きます。)
- 厚生労働省検疫所FORTH(予防接種についての情報も掲載されています)(新しいウインドウが開きます。)
- 厚生労働省「海外へ渡航される皆様へ」(新しいウインドウが開きます。)
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- 保健所健康危機対策課 結核感染症係
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