取掛西貝塚が船橋市初の「国史跡」に指定されることが決まりました!

更新日:令和3(2021)年9月2日(木曜日)

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文化審議会の答申について

取掛西貝塚史跡指定ポスター
令和3年6月18日、国の文化審議会は文部科学大臣に対して、船橋市の「取掛西貝塚(とりかけにしかいづか)」を国の史跡に指定することを答申しました。

これにより、取掛西貝塚が国の史跡に指定されることが決まりました。船橋市では、初めての国の史跡となります。今後は、秋頃の官報告示により正式に国史跡へ指定される予定です。
参考リンク:文化審議会の答申(史跡等の指定等)について(文化庁ホームページ)

関連イベント

市民の皆さんに、取掛西貝塚についてあらためて知っていただくため、下記の関連イベントを開催します。約一万年前の暮らしを調べて何がみえてきたか、触れてみてはいかがでしょうか。

(1)ミニ展示「いよいよ国史跡指定へ 取掛西貝塚」※終了しました
会場::飛ノ台史跡公園博物館(船橋市海神4-27-2、電話:047-495-1325)
会期:令和3年6月19日(土曜日)~7月11日(日曜日)

 (2)講演会「取掛西貝塚を考える~約1万年前の縄文ワールド第4弾~」
開催日:令和3年8月14日(土曜日)
会場:船橋市勤労市民センター

※講演会は終了しました。当日の様子につきましては、こちらをご覧ください。

(3)写真展「いよいよ国史跡へ!写真でみる取掛西貝塚」
会場:船橋市民ギャラリー第3展示室(入場無料)
会期:令和3年8月24日(火曜日)~8月29日(日曜日)
※詳細については、こちらのチラシをごらんください。

 国史跡指定について

文化財保護法において、国の史跡とは「貝塚、古墳、都城跡、城跡、旧宅、その他の遺跡で、わが国にとって歴史上または学術上価値の高いもののうち重要なもの」とされています。

千葉県内では、国の特別史跡が1件、国の史跡が29件あり、そのうち縄文時代の貝塚は12件あります(令和3年5月現在)。

取掛西貝塚の概要

取掛西貝塚とは

取掛西貝塚(上空から)取掛西貝塚位置図年表
取掛西貝塚(とりかけにしかいづか)は、船橋市飯山満町1丁目から米ケ崎町にまたがる、標高約25mの台地上に立地する縄文時代の遺跡で、面積は約76,000平方メートル(東京ドーム約1.6個分)あります。発掘調査の結果、約1万年前(縄文時代早期前葉)と約6千年前(縄文時代前期前半)という、2つの時期の貝塚を伴う集落跡が見つかっています。

船橋市を含む東京湾東岸部は、加曾利貝塚(千葉市)や堀之内貝塚(市川市)、山野貝塚(袖ケ浦市)など、縄文時代の貝塚が全国でいちばん密集している地域です。取掛西貝塚は東京湾東岸部で最も古い貝塚を伴う集落跡で、この地域で貝塚が形成されはじめた時期の環境や人々の生活・文化を知ることができる、たいへん重要な遺跡です。

現在、船橋市は、この貴重な遺跡を将来にわたり保存できるよう、調査・研究を継続しながら、遺跡の価値と魅力についての発信を広く図っているところです。

これまでの調査について

取掛西貝塚では、平成11(1999)年から令和2(2020)年まで、8回の発掘調査を実施しました。

・検出した主な遺構

竪穴住居跡(縄文時代早期前葉)…58軒
竪穴住居跡(縄文時代前期前半)…18軒
竪穴住居跡(弥生時代中期後半)… 6軒
遺構内貝層(縄文時代早期前葉)… 6基(竪穴住居跡5軒、土坑1基)
遺構内貝層(縄文時代前期前半)… 7基(竪穴住居跡7軒)

・縄文時代早期集落(居住域)の規模・範囲

東西約320m、南北約100m 

・貝種組成の傾向

縄文時代早期前葉…ヤマトシジミ(汽水産)主体
縄文時代前期前半…ハマグリ、ハイガイ、マガキ(内湾干潟産)主体

 ・出土した主な遺物(縄文時代早期前葉)

縄文土器(井草式、稲荷原式、花輪台式、東山式、平坂式、大浦山式など)
石器(石鏃、礫斧、石皿、スタンプ形石器、磨石など)
骨角歯牙製品(刺突具、骨鏃、針、錐、装身具など)
貝製品(貝刃、装身具など)
動物遺体(鳥獣骨角、貝、魚骨など)
植物遺体(炭化種実、土器圧痕など)

※用語解説:
(1)石鏃(せきぞく):石で作られたやじり
(2)礫斧(れきふ):礫(河原石)の一部を打ち欠いて、先端に刃をつけた石斧。
 部分的に磨いたものもあります。土堀りや木の加工などに使われたと考えられています。
(3)スタンプ形石器(すたんぷがたせっき):石で作られた道具の一種。
 平らな底面を使って植物などをすりつぶした道具と考えられています。
(4)磨石(すりいし):手ごろな石を利用した石器。
 石皿の上で木の実などをすりつぶす道具と考えられています。
(5)貝刃(かいじん):貝殻を打ち欠いて刃をつけた道具。
 魚のうろこ取りに使われたと考えられています。
(6)炭化種実(たんかしゅじつ):焼けて炭になった植物の種や実。
(7)土器圧痕(どきあっこん):土器を作る時に混ざり込んだり、表面についた種や実などのあと

 取掛西貝塚の特色

 (1)東京湾東岸部で最古の貝塚を発見!

貝塚の検出状況動物骨集中

取掛西貝塚でみつかった縄文時代早期前葉の竪穴住居跡58軒のうち5軒では、住居内に縄文人が食べた貝の貝殻が捨てられ、最も厚い部分では約70cmの厚さで堆積していました。 

また、堆積した貝殻とともに、縄文人が食べた動物の骨がたくさん見つかりました。
 ・哺乳類(イノシシ、シカ、タヌキ、キツネ、ノウサギ、ムササビなど)
 ・鳥類(キジ類、カモ類、ハクチョウ類、キジバトなど)
 ・魚類(クロダイ属、スズキ、コイ科、フナ、アユなど)

さらに、貝塚の下からは、動物の骨(主にイノシシ・シカの頭骨)が集められた状態で見つかり、その場で火を炊いた痕跡が残っていました。これらの成果は、当時の生活や文化を考えるうえで貴重です。

(2)縄文時代早期前葉の遺跡では、関東最大規模の集落跡!

竪穴住居跡分布図竪穴住居跡

これまでに行った部分的な調査だけでも、縄文時代早期前葉(約1万年前)の竪穴住居跡が58軒見つかっています。また、竪穴住居跡の分布は広い台地のほぼ全体に広がっていたこともわかりました(ただし、すべての竪穴住居跡が同時に建っていたわけではありません)。このように、取掛西貝塚は縄文時代早期前葉の集落跡のなかでは、関東地方で最大規模の集落跡といえます。

(3)貝塚から見つかった、暮らしの様子を物語る道具

骨針骨角製刺突具縄文土器ツノガイ製装飾品

取掛西貝塚では、縄文人が使っていた土器や石器のほか、貝殻を素材として作られた装飾品(ビーズなど)も見つかりました。なかでもツノガイという貝で作られたビーズは2,000点以上あり、縄文時代の他の遺跡と比べても突出した量が見つかっています。このほか、動物の骨などで作られた道具や、当時利用していたとみられる植物の種・実なども多数見つかっています。

市広報番組 ふなばしCITYNEWSで取掛西貝塚が紹介されました

CNサムネイル
※画像をクリックするとYouTubeへ移動します

取掛西貝塚について知るために(1) 

パンフレット表紙児童向けパンフレット表紙

取掛西貝塚について、こちらのパンフレットなどでも詳しく知ることができます。
取掛西貝塚リーフレット(はじめての方向けに、やさしく解説しています)
取掛西貝塚パンフレット(詳しく知りたい方向けに解説しています)
取掛西貝塚パンフレット(児童向けに、やさしく解説しています)

発掘情報ー取掛西貝塚(5)ー

取掛西貝塚(6)遺跡見学会資料(1)
取掛西貝塚(6)遺跡見学会資料(2)
取掛西貝塚(7)遺跡見学会資料

取掛西貝塚について知るために(2)

取掛西貝塚に関する動画を、Youtubeに載せています。ぜひご覧ください。

取掛西貝塚PR動画サムネイル1【PR動画】船橋市初の国史跡誕生!取掛西貝塚(縄文時代)<PV風>

取掛西貝塚PR動画サムネイル2【PR動画】船橋市初の国史跡誕生!取掛西貝塚(縄文時代)<役所手作り風>

調査成果の報告書

総括報告書表紙1総括報告書表紙2

取掛西貝塚についての発掘調査報告書については、こちらからご覧いただけます。
取掛西貝塚総括報告書(全国遺跡報告総覧内で公開しています)
取掛西貝塚 第1次~第7次発掘調査概要報告書

取掛西貝塚 総括報告書データ集(ジップ形式 6,459キロバイト)

最新の調査・研究についてはこちらで発信しています 

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〒273-8501千葉県船橋市湊町2-10-25

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日

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