令和5年3月11日、18日に講演会「取掛西貝塚を考える~約1万年前の縄文ワールド第5弾~」を開催しました!

更新日:令和6(2024)年1月23日(火曜日)

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講演会「取掛西貝塚を考える~約1万年前の縄文ワールド第5弾~」 を開催しました

 第5回目となる講演会ですが、今回は2日間に分けて、船橋市初の国史跡取掛西貝塚についての講演会を開催しました。2日間を通じて多くの方々に足を運んでいただき、取掛西貝塚について興味や関心をもっていただいていること、国史跡指定について喜んでいただけていることを改めて実感いたしました。現在、船橋市では、史跡取掛西貝塚保存活用計画を策定していますが、今後も取掛西貝塚の保存・活用や調査・研究の充実に向けて取り組んでまいります。

第1回(令和5年3月11日) 

 学習院女子大学 国際文化交流学部の工藤 雄一郎准教授より、「最終氷期末から後氷期への環境変化と縄文文化の成立~取掛西貝塚の意義」と題してご講演いただきました。当日は、172名の方にお越しいただきました。「縄文時代」のはじまりをどこに置くのか、学界での議論を紹介し、縄文時代早期に縄文文化の基本要素が揃ったこと、グローバルな環境変動による後氷期適応の観点などから、1万年前の取掛西貝塚が縄文時代について考える上で、たいへん、重要な遺跡であるとのお話しでした。 多くの方に興味を持って聞いていただけたようで、なかには工藤 雄一郎准教授へ直接感想を伝えに来られた参加者もいらっしゃいました。

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第2回(令和5年3月18日) 

 千葉県立中央博物館 資料管理研究科の黒住 耐二上席研究員より、「貝類からみた取掛西貝塚」と題してご講演いただきました。当日は、雨天でありながらも、118名の方にお越しいただきました。取掛西貝塚で出土した貝類を手掛かりに、潟湖の存在と海水面の位置、三浦半島の化石ツノガイの利用、琵琶湖からのイケチョウガイの持ち込み、貝灰や“葦灰”の存在した可能性、化石二枚貝の利用等、大胆な想定を交えながら、お話しいただきました。 講演後には、参加者から様々な質問が挙がり、なかにはメモをとりながら講演を聞いている参加者もいらっしゃいました。 
 
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