宮本台遺跡群(52)

更新日:平成28(2016)年2月28日(日曜日)

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宮本台遺跡群はJR東船橋駅を中心に東西約1km、南北約700mの範囲に広がる、縄文時代から中世にわたる時代の遺跡の集まりです。今までに51地点で調査が行われており、今回は東船橋2丁目、駅の北西部の住宅地の一角で平成21年4月1日~30日の一ヶ月間発掘調査が行われました。調査範囲は185平方メートルで、古墳時代中期・後期の竪穴住居跡がそれぞれ1軒ずつ発見されました。

中期の住居跡は一辺約4.5mのほぼ正方形で、中央よりやや北側に火を焚いた炉跡、南東隅で食物を蓄えていたと考えられる貯蔵穴が見つかりました。この貯蔵穴の中から底が丸く浅い杯や壺などがたくさん出土しました。

後期の住居跡はやや大きめで一辺約5m、西側の壁の中央にはカマドの痕跡が見られます。また、カマドの右脇に貯蔵穴とみられる土坑が見つかっており、中期の住居跡とは異なった構造を見せています。土器等の遺物はカマドの左脇やカマドの中から、丸底でやや深めの杯や長胴の甕が主に出土しています。

中期の竪穴住居跡
古墳時代中期の竪穴住居跡

貯蔵穴出土の土器の写真
貯蔵穴出土の土器

後期の竪穴住居跡
古墳時代後期の竪穴住居跡

カマドと出土土器の写真
カマドと出土土器

(平成21年6月)
 

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