テキスト版広報ふなばし 平成29年4月1日号 市制施行80周年記念特集号

更新日:平成29(2017)年12月5日(火曜日)

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目次

1面 船橋市は今日、80歳になりました
受け継がれてきた「市民力」で、未来に向けたまちづくりを 船橋市長 松戸徹
市制施行80周年記念ロゴマーク・キャッチコピー
2・3面 船橋「80年」のあゆみ
4面 80周年記念事業が盛りだくさん!

1面

船橋市は今日、80歳になりました

 平成29年4月1日は、船橋市の市制がスタートして80周年を迎える日です。これを記念し、今号では昔懐かしい写真で船橋の姿を振り返るほか、80周年記念イベント(4面)を紹介します。

[キャプション]国鉄船橋駅南口の朝の通勤ラッシュ(昭和33年)

[キャプション]現在のJR船橋駅南口

受け継がれてきた「市民力」で、未来に向けたまちづくりを 船橋市長 松戸徹

 今日、船橋市は市制施行80周年を迎えました。昭和12年に人口4万3千人で誕生した本市は、現在約63万人を擁する全国有数の大都市へと成長しました。今日の発展は、まちづくりにご尽力をいただいた市民の皆様の並々ならぬ努力の賜物であり、心より敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。

 戦前・戦中・戦後と、それぞれの時代に多くの課題がありました。一例を挙げますと、昭和30年代以降の人口急増期に学校建設に追われ、道路や上下水道、公園などの都市基盤整備が追いつかない状況がありました。そんな時代に、町会・自治会など地域住民の皆様が、道路のぬかるみに砂利を敷いたり、上下水道も組合を作り独自に整備したりと、身近な生活課題を自分たちの手で解決してくださったのです。船橋市のこのすばらしい「市民力」は今日まで脈々と引き継がれております。

 市制施行80周年という記念すべき年を、市民の皆様とお祝いするとともに、今の子どもたちが大人になる100周年に向けた新たなスタートとして位置づけ、本市の優れた「市民力」と「都市力」を活かしながら、将来のまちづくりに取り組んでまいります。

市制施行80周年記念ロゴマーク・キャッチコピー

 市では、市制施行80周年を市民の皆さんと盛り上げていくため、ロゴマークとキャッチコピーを公募し、決定しました。市民の皆さんが行うイベントや企業が製作するグッズなどにも使用できますので、ぜひご利用ください。条件等詳しくはお問い合わせください。

〈問合せ〉政策企画課 電話番号436-2057

2・3面

船橋「80年」のあゆみ

 船橋市が歩んできた80年の歴史は、市民の皆さん一人ひとりの歴史の積み重ねでもあります。ここでは、過去から現在までの写真を紹介するとともに、市の歩みと市ゆかりの3人の思い出を紹介します。

「市制施行80周年記念誌」では80周年にちなみ、今号で掲載した3人を含め総勢80人のインタビューや貴重な写真で船橋の歴史を振り返っています。詳細は4面をご覧ください

[キャプション]市制施行を祝う仮装行列(昭和12年)

[キャプション]市内で2番目に建設された高根台団地の入居開始(昭和36年)

[キャプション]当時は舗装されている道路が少なく、雨が降るとぬかるんで歩行が困難になりました(写真は昭和37年の木下街道)

[キャプション]昭和30年にオープンし、最盛期には年間400万人以上の来場者が訪れた「船橋ヘルスセンター」の大滝すべり(写真は昭和41年)

[キャプション]平成18年に高架化されるまで「開かずの踏切」といわれた京成船橋駅前の踏切(写真は平成元年)

[キャプション]アンデルセン公園の前身「ワンパク王国」でアスレチックを楽しむ子どもたち(平成3年)

[キャプション]全国で初めて24時間体制で医師が救急車に同乗するドクターカーシステムの運用を開始(平成5年)

[キャプション]東葉高速線レール締結式(平成7年)。同鉄道は平成8年4月から営業を開始しました

[キャプション]船橋の新たな“顔”として「フェイス」がオープン(平成15年)

[キャプション]世代を超えて音楽を楽しむことができる「千人の音楽祭」。今年で24回目の開催となりました

[キャプション]「天皇杯全日本総合バスケットボール選手権大会」で船橋市をホームタウンとする千葉ジェッツが初の日本一に(平成29年)

今号の写真提供者(敬称略) 滝口喜三郎、手塚博禮、山川正作、日本バスケットボール協会

年表

昭和12年(1937) 船橋町、葛飾町、八栄村、法典村、塚田村が合併して船橋市が誕生(4月)

19年(1944) 船橋市が第1回空襲を受ける(12月)

21年(1946) 市立図書館(現西図書館)開館(11月)

25年(1950) 船橋市教育委員会設置(12月)

28年(1953) 千葉郡二宮町を合併(8月)

29年(1954) 千葉郡豊富村を合併(4月)

30年(1955) 船橋ヘルスセンター営業開始(11月)

32年(1957) 市立船橋高等学校創立(4月)

34年(1959) 市役所庁舎完成(昭和57年に解体)(1月)

40年(1965) 運動公園開設(11月)

43年(1968) 第1回船橋市産業まつり(現ふなばし市民まつり)開催(8月)

44年(1969) 中央卸売市場(現地方卸売市場)開場(5月)

47年(1972) 郷土資料館開館(6月)

48年(1973) 消防局・中央消防署合同庁舎完成(10月)、夜間急病診療所開設(12月)

50年(1975) 老人福祉センター(現中央老人福祉センター)開設(9月)

53年(1978) 市民文化ホール開館(7月)

57年(1982) ふなばし海浜公園(現ふなばし三番瀬海浜公園)開園(7月)、市役所新庁舎完成(11月)

58年(1983) 市立医療センター開院、「スポーツ健康都市」を宣言(10月)

61年(1986) 米国カリフォルニア州ヘイワード市と姉妹都市提携(11月)、「平和都市」を宣言(12月)

62年(1987) ワンパク王国開園(11月)

平成元年(1989) デンマーク王国オーデンセ市と姉妹都市提携(4月)

4年(1992) 「福祉と緑の都市」を宣言(9月)

5年(1993) 全国初のドクターカーシステムの24時間運用開始(4月)

6年(1994) 総合体育館(現 愛称 船橋アリーナ)開館(1月)、中国・西安市と友好都市提携(11月)

7年(1995) 市立船橋高校が全国高校サッカー選手権大会で初優勝(1月)

8年(1996) アンデルセン公園開園(10月)

12年(2000) 飛ノ台史跡公園博物館開館(11月)

15年(2003) 中核市へ移行、船橋市保健所開設、船橋駅南口再開発ビル「フェイス」完成(4月)

19年(2007) 「第24回全国都市緑化ふなばしフェア」開催、市の花に「ヒマワリ」と「カザグルマ」を選定(10月)

26年(2014) 第1回「ふなばしミュージックストリート」を開催(10月)

27年(2015) 千葉ジェッツとホームタウンに関する協定を締結(5月)、保健福祉センター開設(10月)

28年(2016) クボタスピアーズと相互連携・支援協力に関する協定を締結(6月)、西図書館リニューアルオープン(10月)

29年(2017) 市制施行80周年(4月)

大雪の日に蔵に落ちた焼夷弾 安川厚さん(藤原3)

 太平洋戦争が始まったのは小学生の頃でした。この頃のことで一番強く記憶に残っているのは、小学5年生くらいの時、学校の上空を米軍の飛行機が飛んでいったことです。「米軍が飛んできた」ということに衝撃を受け、初めて戦争を身近に感じたのを覚えています。

 自宅に焼夷弾を落とされたのは、旧制船橋中学校1年生だった昭和20年2月、大雪の日のことでした。昼間にこたつでくつろいでいたら、母屋の茅葺き屋根の上をサーッと何かが滑り落ちる音がして、外を見ると蔵や庭のあちこちから火が出ていました。

 滑り落ちていたのは、油脂焼夷弾(火薬の代わりに燃料を詰めた、火災を起こすための爆弾)だったんです。家族総出で、バケツに詰めた雪をかけて消し止めました。敷地内には他にも何発か落ちましたが、建物から火が出たのは蔵に落ちた1発だけ。大雪が幸いして、庭や屋根に積もった雪に刺さったものは、不発のままでした。

 藤原近辺に投下されたのは、東京の空襲後に余った焼夷弾を処分したのでしょうか。あるいは当時中山競馬場にあった陸軍軍医学校の出張所を狙ったのかもしれませんね。

[キャプション]昭和30年代の安川家。当時は茅葺きの屋根が一般的だった

悩みながら強豪「市船サッカー部」の礎を築く 布啓一郎さん(岡山県)

 私が市立船橋高校サッカー部の指導を始めた昭和58年、当時の実力は、県大会のブロック予選を勝てるかどうか、でした。大学を卒業したばかりで指導者としては初心者の私は、がむしゃらに選手と一緒に汗を流しました。

 転機となったのは2年目。関東大会に出場できて、「全国で勝負できる」と意識できるようになりました。

 30代に差し掛かると体力が落ち、口だけで指導することが多くなりました。選手たちは一方的に厳しい練習を課され、判断や発想を奪われ、ついには練習をボイコットしてしまいました。そこから、練習量を減らし、自分自身で考えさせる指導法に変えました。それまで高校総体の連覇、冬の選手権準優勝など、成果は出ていたので方針転換は不安でしたが、その後の冬の選手権で初優勝できて、未熟な私についてきてくれた選手たちに心から感謝しました。

 平成15年に監督を退いてからも、一緒に指導をした石渡監督、教え子の朝岡監督が引き継ぎ、全国の舞台で戦い続けてくれています。全員が一丸となった粘り強いプレーが、伝統と誇りを守り続けているのではないでしょうか。

[キャプション]平成11年度の選手権で優勝を果たし、選手たちに胴上げされる布さん

地域の一員として新たな船橋の力に 宮本光さん(行田町)

 小学4年生の頃に岡山から引っ越してきて以来、ずっと船橋で暮らしています。船橋は通学にも買い物にも便利で、住み心地が良すぎてなかなか他のまちに出られないんです。

 今年の成人式では、成人ブラスバンドの代表として、全体の取りまとめや曲目決めなどを担当しました。高校生の時に「千人の音楽祭」に運営スタッフとして参加しましたが、成人式で初めて主体的に企画する立場になったことで、あの大きなイベントが、たくさんの方の熱意に支えられ長く続いているのがどれほどすごいことかを、あらためて感じました。

 成人式という節目を経て、これからは社会や地域の一員として責任感を持たなければいけないと、意識するようになりました。まずは次の成人式の有志スタッフとして、地元船橋との関わりを持ち続けたいと思っています。

[キャプション]成人式で息の合った演奏を披露(写真中央が宮本さん)

3人のインタビューは80周年記念誌からの抜粋です。

4面

80周年記念事業が盛りだくさん!

  市では今年1年、特別感のあるイベントの開催や記念誌の発行等を通して、市民の皆さんとともに80周年をお祝いします。イベントの日程等詳しくは随時「広報ふなばし」や市ホームページでお伝えしていきますのでお楽しみに!

これを読めば船橋のすべてが分かる!80周年記念誌を作成しました

〈問合せ〉広報課 電話番号436-2015

 市では、市制施行当時の戦前から戦後、現在までの姿を子どもから高齢の人までを対象に分かりやすく紹介した「市制施行80周年記念誌」(上・下巻2冊1組)を作成しました。それぞれの時代の記憶を次世代に「つなぐ」ことを目的に“80周年”にちなみ、市にゆかりのある80人にインタビューを行い、懐かしい写真とともに掲載しています。

記念誌の中身をご紹介!

見どころ1 上巻

 高校生から103歳までの市民の皆さんが「船橋の好きなところ」を語ります。また、船橋吹奏楽団出身で現在チェコを拠点に指揮者として活躍する武藤英明さんや、市船卒業生でソウル五輪背泳ぎ金メダリストであり、現スポーツ庁長官の鈴木大地さんが市長と対談します。

見どころ2 上巻

 市文学賞の選者で「魔女の宅急便」の作者である角野栄子さんや、市船サッカー部出身のお笑い芸人ペナルティ、ふなっしーなど7人の著名人が船橋の魅力を伝えます。

見どころ3 下巻

 昭和の船橋の暮らしを知る語り部のインタビューや、当時の写真、年表などで船橋の移り変わりを振り返ります。

記念誌をお求めの人へ

4月3日(月曜日)から広報課、各図書館で有償頒布します。

〈価格〉1300円

4月3日から図書館では閲覧できるほか、貸し出しも行います。また、市ホームページでも見られます。

写真展「写真が語る船橋市の変遷」

 視聴覚センターで保有している9000点以上の写真資料の中から、船橋市誕生以降の昭和を中心とした写真を展示します。

〈日程〉4月3日(月曜日)~21日(金曜日)午前9時~午後5時※(土曜日)(日曜日)は除く

〈会場〉市役所1階美術コーナー

〈内容〉市の誕生、戦時下の生活、船橋駅周辺や市内各地の風景などの写真と広報紙等資料のパネルを展示します。

〈問合せ〉同センター 電話番号422-7731

[キャプション]本町通りの七夕(昭和33年)

今後も80周年をお祝いするイベントが目白押し!

〈問合せ〉政策企画課 電話番号436-2057

※日程・会場等記載のないものは未定、内容は3月24日現在の情報です。詳細が決まり次第「広報ふなばし」でお知らせしていきます

少年少女交歓大会

 5月14日(日曜日)に運動公園で行われる同大会では開催50回目を記念し、各団体コーナーを回る「スタンプラリー」等を実施します。

図書館資料に見る船橋市の80年

 昭和10~40年代の風景・航空写真、船橋ヘルスセンターの資料などを各図書館・市観光協会で5~8月に順次展示します。市内在住の作家・森沢明夫氏による記念講演も市民文化創造館(きらら)で開催。

船橋を舞台とした映画「きらきら眼鏡」への協賛

 映画撮影時の市民ボランティアや寄附・協賛を募集する市民団体を支援し、一体となって市を盛り上げます。撮影後はロケ地ガイドを企画し、PRしていきます。

クボタスピアーズのホームタウン宣言

 市と連携協定を結ぶクボタスピアーズが、今後さらに市との協力体制を深め、発展を図るため、5月28日(日曜日)にクボタ船橋グラウンド(栄町)で行うファン感謝デーの中で「ホームタウン宣言」を行います。

[キャプション]ジャパンラグビートップリーグで活躍するスピアーズ

ふなばし三番瀬環境学習館オープン

 7月の環境学習館オープンとふなばし三番瀬海浜公園リニューアルオープンにあわせて、オープニングイベントを実施します。

運動公園プールリニューアルオープン

 7月にレジャー機能を持たせた施設としてリニューアルオープンします。

船橋港親水公園花火大会

 8月に行われるふなばし市民まつりのフィナーレを飾る船橋港親水公園花火大会は、例年より玉数を増やし、多彩な演出でグレードアップします。

姉妹・友好都市交流事業

 8月に北京で開催される、「日中友好交流都市中学生卓球交歓大会」に中学生を派遣し、西安市の選手とタッグを組んで出場するほか、姉妹・友好都市から文化団を招き、10月に開催の「ふなばしミュージックストリート」に参加してもらいます。

ふなばし版ミュージカルの上演

 市民とともに創造する3カ年計画の「アンデルセンプロジェクト」集大成として、舞台も演奏も市民の力で創り上げる「ふなばし版ミュージカル」を9月16日(土曜日)、17日(日曜日)に市民文化ホールで上演します。

[キャプション]第2弾の昨年は音楽劇を上演

経済ミーティングとの協働イベント

 各業界の若手事業者等が集まる「経済ミーティング」が主体となり、10月頃行われる元南極観測船「SHIRASE」のイベントと併せて船橋の特産品を使用した飲食・直売等のブースを設置し、市の産業・経済団体をPRします。

ふなばし音楽フェスティバル

 10月の「ふなばしミュージックストリート」と2月の「千人の音楽祭」に80周年にふさわしいゲストを招くなど特別企画で開催します。また、12月に世界で活躍するジャズピアニストのクリヤ・マコト氏による公演を市民文化創造館(きらら)で、30年2月に市民文化ホールで千葉交響楽団によるクラシックコンサートを行います。

市政記録映画上映会

 昭和32年から現在までに制作した市政記録映画10本を11月に市民ギャラリーで上映するほか、公民館で昭和を中心とした写真パネルの展示も行います。

農水産祭

 11月に地方卸売市場で行われる本祭に加え、市内農水産物直売所でのスタンプラリーや「なしフェスティバル」を開催します。

テレビ番組公開収録の開催

 NHKバラエティ番組「バナナマンの爆笑ドラゴン」の公開収録を12月9日(土曜日)市民文化ホールで行います。

市立船橋高校第3体育館オープン

 インターハイ出場常連の同校体操部OBによる模範演技などを30年2月頃に同館で実施します。

アンデルセン公園子ども美術館「錫の兵隊」オープン

 オーデンセ市の子ども文化センター「ティンダーボックス」で行われている、アンデルセン童話「錫の兵隊」の世界を体験できる舞台セットを子ども美術館に30年3月に設置します。

「ふなばしの遺跡」刊行

 市の遺跡を紹介し、太古からの船橋発展の歴史を知り、遺跡の大切さを学ぶ「ふなばしの遺跡」を30年3月に刊行し、文化課・博物館等で有償頒布します。

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広報課

〒273-8501千葉県船橋市湊町2-10-25

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日