発達障害について

更新日:令和6(2024)年7月16日(火曜日)

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発達障害とは?

 発達障害の原因はまだよくわかっていませんが、脳機能の障害として考えられています。小さい頃から、その症状が現れるため、早い時期から周囲の理解を得て、適切な支援や環境の調整を行うことが大切です。

 発達障害の代表的なものとして、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症があげられますが、同じ診断名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害をあわせ持ったりすることもあります。また、同じような特徴が認められたとしても、必ずしも発達障害と断定されるものではありません。

自閉スペクトラム症(ASD)*

・コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。
 
・特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強いことがあります。
 
・感覚の過敏さや鈍感さを持ち合わせていることもあります。

注意欠如・多動症(ADHD)*

・多動性、衝動性では、じっとしていられない、静かに遊べない、待つことが苦手で他人の邪魔をしてしまうなどの行動が見られます。

・不注意については、活動に集中できない、気が散りやすい、物をなくしやすい、順序だてて活動に取り組めないなどの行動がみられます。

これらの行動が同年齢の発達水準に比べて、より頻繁に強く認められます。また多動性、衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もあります。

限局性学習症(SLD)*

・全般的な知的発達に大きな遅れはないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められます。
 
・限局性学習症は気づかれにくい障害であり、お子さんの困難さを正確に把握し、適切な支援をすることが大切です。

 《 発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア)》

・限局性学習症に含まれる障害で、特に小児期に生じる読み書きについての困難さを示すものをいいます。
 
yomikaki
発行:練馬区社会福祉協議会 練馬ボランティア・地域福祉推進センター
練馬ボランティア・地域福祉推進センターに寄せられた相談をきっかけに発行されました。
 
 

◆最近はこのほかに、顕在化しにくい発達障害として、チック症(トゥレット症)、吃音、発達性協調運動障害なども注目されています。


《 チック症(トゥレット症)》

・チック症とは、突発的に繰り返し起こる素早い体の動きや発声を症状とします。
・トゥレット症では、様々な運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上続きます。
 

《 吃音 》

・吃音は、滑らかに話すことができない「話し言葉」の障害の1つです。
・音をくりかえしたり、引き伸ばす、なかなか話し出せないといった様々な症状があります。
 

《 発達性協調運動障害 》

・ひとつひとつの動作がぎこちなかったり、目と手、手と足など2つ以上の動きを組み合わせた運動が苦手です。
 
・はさみを使ったり絵を描くのが苦手、ボタンがはめられない、スプーンやフォーク、お箸がうまく使えないなど、手先を使った動作がとても不器用な場合があります。

相談窓口

発達障害がある場合、早めに障害に気づき、適切な支援を行うことで、お子さんの成長を促していくことができます。気になることや、ご心配があるときは、ご相談ください。
 
 
*はDSM-5の診断名
厚生労働省ホームページより引用
 
 
 

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