知っておきたい計量の知識

更新日:令和2(2020)年8月25日(火曜日)

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「計量」。少し耳慣れない言葉ですが、私たちの身長や体重、スポーツの記録、食料品のはかり売りにいたるまで、正確な計量は日常生活のあらゆる場面で活躍しています。
そこで、皆さんに是非知っておいてもらいたい計量の知識をご紹介します。

くらしを守る正しい計量

水道、ガス、電気の使用料や、肉、魚などの食料品の計量には様々な計量器が使用されています。私たちの日常の健康管理にも体温計や血圧計などが使われています。また、環境を監視するために大気汚染の測定などに使われる計量器もあり、「はかる」という行為は、私たちの日々のくらしと密接な関わりをもっています。
もしも、はかりやメーターが正しい値を示していなかったり、正しく使用されていなかったら、私たちの生活はどうなってしまうでしょうか。
正しい計量は、取引や証明、健康管理、快適な環境の維持などのために大切な役割を果たしています。このように正しい計量がくらしを守っています。そのため、我が国では、計量法で計量の基準を定め、正しい計量を確保するための様々な施策を講じています。

知っておきたい「はかり」のチェックポイント

正しい「はかり」を使っているか?

商品の取引には検定証印や基準適合証印のある計量器を使用しているかをチェック。

商品の取引に使用するはかりは2年に1度の「定期検査」を受けています。定期検査合格シールが貼られているかをチェック。

検査済みのはかり

(注)定期検査合格シールの○部分に検査年数(西暦)が入ります。

「はかり」の使い方は適切か?

「はかり」の置き場所はどうか。

平らで揺れない場所に設置する必要があります。

商品を載せないときの表示はどうか。

数字や針が0(ゼロ)または-(マイナス)を示しています。

「はかり」の表示が静止しているか。

数字や針の静止を確認してから商品をおろします。

風袋は商品ではありません

風袋は商品の目方には含まれません!だれも商品の包み紙(風袋)にお金を出して買おうとは思いませんね。しかし、風袋には意外に重さがあるのです。正しい風袋引きが行われず、風袋が商品の目方に含まれていたらこんなにも損をします。

風袋の目方
風袋の例 風袋の重さ 損する金額
お肉屋さんのろう引き紙 3g~25g 100g300円のお肉で約9~75円程度
お茶の袋 6g~12g 100g600円のお茶で約36~72円程度
スーパーなどのトレイ 6g~20g 100g450円の商品で約27~90円程度
  • トレイや野菜をまくビニールラップでも、1グラム~4グラムの重さがあります。
  • ワサビやタレなどの薬味・添え物は商品の目方には含まれません。

計量販売の商品の正確計量

内容量300gと表示されている商品の中身は、正しく300gに計量されていなければなりません。
どんなに注意して計量しても、ある程度の誤差が生じてしまいます。 そこで、計量法では許される誤差(量目公差)の範囲内で計量することを義務づけています。 また、ビン詰・缶詰や袋詰した特定の商品を製造・販売する事業者や輸入する事業者には、内容量及び名称・住所を表記させています

許される誤差(量目公差)の一例

量目公差の一例
商品分類 許される誤差(量目公差)
精米、食肉、お茶、
菓子、豆類等
50g超 ~ 100g以下 2g
100g超 ~ 500g以下 2%
野菜、漬物、魚介類
麺類、果物、海藻等
50g超 ~ 100g以下 3g
100g超 ~ 500g以下 3%
しょうゆ、食酢、洋酒
等の体積商品
50ml超 ~ 100ml以下 2ml
100ml超 ~ 500ml以下 2%

許される誤差(量目公差)は、不足の場合だけが法律で規制されています。

立入検査などで量目公差の範囲を超えて量目が少ない商品があったときは必要に応じて販売事業者に勧告・公表・改善命令を行い、正確な計量が行われるよう改善に努めています。

量目不足の主な原因

量目公差を超える大きな不足が生じる原因としては、以下の原因が考えられます。

  1. 風袋量に対する注意不足
  2. 引かなくてはいけない風袋量の引き忘れや引き間違い
  3. 乾燥しやすい商品の自然減量に対する注意不足
  4. 粗雑な計量
    水平や零点など計量器の点検調整が不十分、計量器の周辺が乱雑ではかりに物が挟まっていたり接触している
  5. ラベルの貼り間違い等による不適切な表示

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