中央公民館の沿革
戦後、昭和21年、公民館設置奨励の機運の中で、船橋市では昭和24年4月、船橋市公民館、法典、小栗原、海神、高根分館が発足し、同24年6月社会教育法制定を経て、同25年1月「船橋市公民館条例」が施行され、船橋市公民館と船橋、宮本、海神、葛飾、夏見、高根、三咲、法田の8分館を設置した。同28年8月には、条例を改正し、船橋市公民館「本館」を中央公民館とした。当時の公民館は、本館が市庁舎に併設され、分館は小学校に看板を掲げた「青空公民館」が主であった。
中央公民館は、昭和30年11月、本町に新築落成した。新築を記念し、美術展、演芸大会等記念行事を行い、また、翌年からは成人式が開催されるなど、社会教育活動他各種活動の拠点として利用された。同43年には全国でも先進レベルに達していた公民館活動が評価され、全国優良公民館文部大臣表彰を受賞した。しかし、船橋駅に近く活発に利用された中央公民館も同47年1月には老朽化に伴い閉鎖され、中央卸売市場内に仮設館として移転した。
昭和49年に公民館条例の改正により分館制度が廃止され、各公民館は並列の体制となった。公民館は地域コミュニティーの中核施設としてほぼ一年に一館のペースで建設された。中央公民館も仮設公民館から7年ぶりに昭和52年7月、地下1階、地上7階建の県下に誇る大型公民館として新築開館した。また翌年4月に市民の文化の殿堂として市民文化ホールが併設してオープンした。
以来30有余年が過ぎ、年間利用者が約27万人、サークル団体数150(社会教育関係団体登録数)を超える市内有数の公民館として市民に利用されている。
参照文献
「船橋の社会教育五十年史」(平成9年 船橋市教育委員会)
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