認められると心が軽くなる(7月22日)
誕生後、半年を過ぎる頃には、赤ちゃんはお母さんの話しかけに声を上げて喜んだり、泣いていても抱き上げてもらうと、幸せに満たされた表情になったり、人間らしさが増してきます。お母さんは毎日、赤ちゃんの表情・視線・泣き声・しぐさなどから、瞬時に子どもの快・不快を感じ取り、言葉や行動で応じながら過ごしています。この繰り返し行われる子どもとの気持ちの通じ合いこそが子どもの心の中に、これから様々な困難に立ち向かいながら生きていくための大きな力、愛着(関係)を築いているのです。
子どもは、1歳半前後になると自我が芽生え、歩行も上手になっていくので、親の姿を確かめながらも、好奇心の赴くままに探索行動を盛んにします。2~3歳になると物や人に対する経験も増え、手を始終使うことで、学んでいくことも多くなる一方、お友だちと仲よく遊んでいたかと思えば、衝動的におもちゃを取ってしまったり、気に入らないことがあると相手を押し倒したり、お母さんの腕の中で暴れたりすることもあるかもしれません。そのような姿が続くと、大抵のお母さんは動揺してしまい“相手の気持ちが分かる子になるだろうか”と不安になりがちです。しかし、相手の気持ちが分かるようになるまでには、発達の個人差もあり、あと2~3年はかかるのです。まだ、心や言葉の発達が未熟であることをしっかり覚えておきましょう。そして、先ずは、おもちゃを独り占めしたかった気持ちを、「一人でもっと遊びたかったのね?」と認めてあげましょう。子どもは“友だちとけんかしたのは悔しかったけれど、お母さんが僕の気持ちをわかってくれた。ちょっぴりうれしいな”とお母さんの心の寄り添いにほっとするものです。
その後に「○○ちゃんの大事なものだったから貸せなかったのね?でも、A君も使いたそうだね。使わなくなったら貸してあげられる?」などと話しかけてみましょう。認められることで心が軽くなり、応えてくれるかもしれません。反対に、子どもの主張も聞かずに「A君かわいそうじゃない」と言ってしまったら、どうでしょう?お母さんが自分の気持ちを認めてくれなかったことで、一気に不安になり反発心も大きくなってしまうかもしれません。このように愛着に基づいた親との人間関係を育むことは、子どもの心の中に気持ちを認めてくれる信頼できる人、いつでも助けてくれる安心の場、という親のイメージが内在されます。それが後々に訪れる思春期の葛藤や不安に揺れる子どもの心を強く支え、社会性の育ちや人格形成に重要な役割を担っていきます。子どもとの絆をしっかりと結んでいきましょう。
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