水道・井戸水の放射性物質に関するQ&A
問1 水道水の基準を教えてください
答1
水道水としての放射性物質に関する水質基準は定められていませんが、平成23年3月の原子力発電所の事故の後、水道水中の放射性物質に係る指標として
(1)放射性ヨウ素 300Bq(ベクレル)/kg(ただし乳児は100Bq/kg)
(2)放射性セシウム 200Bq/kg
が定められました。
(平成23年4月4日付け厚生労働省健康局水道課長通知、平成23年6月30日一部改正)
この指標値であっても健康への影響はないと一般的には評価され安全性は確保されていましたが、より一層の安全安心を確保し、今後の長期的な状況に対応するため、平成24年4月1日から水道水の管理目標値が
(1)放射性セシウム10Bq/kg
と定められました。放射性ヨウ素に関しては半減期が短く、目標設定をする必要はないとされています。
(平成24年3月5日付け厚生労働省健康局水道課長通知)
問2 管理目標値を超えた水を飲んでしまいましたが
答2
短期間の飲用では健康に影響はありません。管理目標値は、この水を飲み続けた場合に年間の内部被ばく量線量が0.1mSv(ミリシーベルト)に相当するものであり、非常に低い値と考えられています。また、生活用水(入浴、手洗いなど)の利用には問題ありません。
問3 船橋市の水道水は安全ですか
答3
千葉県水道局では、各浄水場の水の放射線量の測定を行い公表しています。水道局へのお問い合わせは、県水お客様センター(電話0570-001245、ナビダイヤルをご利用できない場合は043-310-0321)または水道局技術部浄水課(電話043-211-8673)へお願いします。また、習志野市企業局の水道水をご利用の方(三山全域、田喜野井2丁目の一部、習志野4丁目の一部および習志野5丁目)は、習志野企業局(電話047-475-3321)へお問い合わせください。
問4 井戸水は安全ですか
答4
市内の井戸は、パイプだけが地下水脈までいっているタイプが主流ですが、昔見られた浅い井戸もまだ残っています。
深井戸は深度30mくらいの場所から取水することが多く、この水は粘土層(水を通しにくい地層)を1層か2層、時間をかけてゆっくりと通ってきた水です。良く管理された深井戸であれば短期間のうちに汚染物質が入り込む可能性は低く、一般的に東京湾側の地下水は平均20年で入れ替わると言われていますので、仮に放射性物質が浸み込むにしても何年もかかることになります。
また、これまでの調査の結果、今回の原子力発電所の事故で降下した放射性物質の大部分は、地表面のごく浅い層に捕捉されていることがわかってきました。地下水に到達する放射性セシウムはごくわずかであり、地下水に放射性セシウムが含まれる可能性は低いと考えられます。
浅井戸は10mくらいの深さから取水するものが多いようです。雨が降ると水が濁るなど、水質に影響が出やすい井戸の場合は、放射性物質が入り込む可能性は深井戸よりも高いことが考えられます。ただし、濁った井戸水は放射性物質の問題がなくても飲用には不適です。
問5 井戸水を利用したいと思っていますが
答5
放射性物質に関しては問題ないと思われても、飲用には一般細菌や大腸菌など他の水質項目に関する検査をして、基準に適合していること確認してからご利用ください。特に船橋市では、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の項目が基準値を超えて検出されることが多く、乳児がこの物質に高濃度に汚染された水を飲むとメトヘモグロビン血症になり、チアノーゼ症状をおこすおそれがあります。
問6 船橋市で井戸水の放射能検査を行いますか
答6
井戸水は安全であると考えられることから、放射能検査を行う予定はありません。
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