下野牧二和野馬土手
野馬土手とは、江戸時代に幕府が設置した放牧場から馬が逃げ出さないよう作られたものです。千葉県北部に広がる下総台地上には、小金牧(5つの牧場の総称)、佐倉牧(7つの牧場の総称)があり、船橋市内には小金牧の一つである「下野牧」がありました。馬の放牧場と言っても、現在の千葉市花見川団地付近から船橋市咲が丘まで、ちょうど船橋市中央部を縦断するように続く、広大なものでした。寛政期(1789~1800年)には、野馬除(のまよけ)土手(※1)は、総延長19,488間(約35.4km)、勢子(せこ)土手(※2)は4,020間(約7.3km)ありました。
現在、市内に14ヶ所の野馬土手が残っているなかで、勢子土手であった下野牧二和野馬土手は最も保存状態が良好な土手です。安政5年(1858)に刊行された『成田参詣記』(なりたさんけいき)には、下野牧二和野馬土手と考えられる土手に馬を追い込む様子などが描かれており、江戸時代の景観を今なお残す数少ない貴重な史跡となっています。
現存する約490mのうち、最も残りの良い約190mを市文化財として指定しました。
※1 野馬除土手:野馬が村の畑等に入らないように、牧と人々が暮らす村との境に築かれた土手。
※2 勢子土手:馬を追い立てる人々(勢子)が馬を追い込みやすいように、牧の中を仕切った土手。
詳しい資料は下記のページをご覧ください。
平成29年度第8回定例記者会見資料(平成30年2月15日開催)
下野牧二和野馬土手の清掃活動について
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