船橋市の消防水利
市内には、火災を消火するための目的で設置された消火栓や防火水槽などがあり、これらを消防水利と言います(市内にあります消防水利の数については、「消防年報」をご覧ください)。また、学校などに設置されたプール等の水も火災が発生したときには、消火のために必要な水として利用します。
このほかに、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を貴重な教訓として、船橋市が独自に開発した大規模消火システムは海水や河川の水を利用した消防水利であります。
ここでは、市内にある主な消防水利などについてご紹介します。
1.消火栓
消火栓は道路等に埋められた水道管に設置されており、一口の単口消火栓と二口の双口消火栓があります。
消火栓蓋を開けたところ
消火栓の内部
2.防火水槽
防火水槽(水量:約40㎥)は、消防隊や消防団等が地域の消火活動に利用するため、学校、公園、マンション、工場などに設置しています。
防火水槽(フェンス内)・標識
消火水槽(公園内)・標識
3.耐震性貯水槽
大地震などで消火にて多量の水が必要なときのために、約100㎥の水が入る貯水槽を市内36箇所の公園や学校に設置しています。
貯水槽・標識
小型動力ポンプ・収納庫
4.海水などを利用した大規模消火システム
船橋市が震災対策として独自に開発した大規模消火システムは、地震発生に伴う断水によって消火栓が使えなくなった場合に、下水道などを利用して東京湾の海水を内陸に引き込み、河川の水とともに消火に利用するものです。
このシステムは、下水道の雨水放流管に海水を逆流させマンホールから取水する「下水道利用方式」、ポンプで圧送管を通じて内陸の消火栓に海水を送る「圧送管方式」、海や河川・水路などを直接利用する「直接取水」の3つで構成し、JR総武線南側を中心とした1,010haを消火活動可能範囲としています。
大規模消火システムによる消火活動可能範囲
(1) 圧送管利用方式
東京湾の海水が流入している山谷水門の下流より、自家発電機を電源として海水を水中ポンプで汲み上げ、市内にある本海川に敷設してある圧送管を通して船橋市内の玄関口であるJR船橋駅南側付近を経由して北側に位置する天沼弁天池公園までの1500mを圧送し、その間に消火栓を5箇所設置し消火活動に利用することができます。
山谷水門
自家発電機
海水消火栓標識
海水消火栓鉄蓋
(2) 下水道利用方式(下水道河川管理課)
東京湾の海水が流入している各雨水放流幹線を利用して、水門の開閉により海水を逆流させ、上流地点に取水口を設置し消火活動に利用するものです。
取水口付近には可搬ポンプの収納庫が6箇所、台車付可搬ポンプ10台を配備しています。
ポンプ収納庫
台車付可搬ポンプ
海水取水口標識
海水取水口鉄蓋
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