緊急消防援助隊等の活動と船橋市内の救助隊の紹介

更新日:令和5(2023)年6月20日(火曜日)

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緊急消防援助隊

 国内における地震等の大規模災害の発生時に、被災地の消防の応援のため速やかに被災地に赴き、人命救助活動等を行うことを任務として、全国の協力市町村により設置されています。
 当市では緊急消防援助隊千葉県隊として都道府県隊指揮隊(指揮車)1隊、消火部隊(ポンプ車・化学車)7隊、救急部隊(高規格救急車)2隊、救助部隊(救助工作車)2隊、後方支援部隊(支援車等)3隊、特殊装備隊(重機及び重機搬送車・はしご車)2隊、毒劇物対応隊として重複登録により3部隊の全20部隊(17車両)を派遣出動可能部隊として登録(平成30年4月1日現在)しています。
 また、緊急消防援助隊の消防活動が、下記消防庁ホームページに掲載されていますので是非ご覧ください。

○消防庁ホームページリンク先
URL:https://www.fdma.go.jp/mission/prepare/rescue/post-12.html#kinshoutai01
緊急消防援助隊旗宇都宮市での訓練風景前橋市での総合訓練風景前橋市での集結訓練風景 

新潟中越地震

 平成16年10月23日に発生した新潟中越地震においては、千葉県隊(千葉市、市原市、市川市、松戸市、柏市、船橋市)として、救助部隊1部隊(救助工作車3型1台)、消火部隊1部隊(災害対応特殊水槽付き消防ポンプ自動車1台)、救急部隊1部隊(災害対応特殊高規格救急車1台)、さらに後方支援部隊2部隊(支援車Ⅰ型1台、調査車1台)の計5部隊、5台、18人の隊員が災害派遣されております。

平成16年新潟中越地震妙見堰崩落災害現場
  「平成16年新潟中越地震」  「 妙見堰崩落災害現場」

※平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、41都道府県の451消防本部から、延べ32,400人規模の消防の広域応援が実施され、当市から指揮車1台、救助工作車1台、人員搬送車1台、計3台14名が出動しました。 なお、緊急消防援助隊という制度は、この地震を教訓に発足したものです。

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)

岩手県陸前高田市へ緊急消防援助隊千葉県隊が出動 「一人でも多くの尊い人命を救うために!」

 平成23年3月11日14時46分に発生した東日本大震災においては、千葉県隊として、岩手県陸前高田市に救助部隊1部隊(救助工作車3型1台)、後方支援部隊1部隊(支援車1型1台・その他の支援車1台)の計2部隊(3台)が、2回の現地交替を実施しながら、総数32名の隊員が9日間にわたり不眠不休の救助活動を実施いたしました。 (写真下)

陸前高田活動写真(1)陸前高田活動写真(2)陸前高田活動写真(3)

陸前高田活動写真(4)陸前高田活動写真(5)陸前高田活動写真(6)

福島県福島市へ活動場所を移し活動再開 「避難住民の安全のために!」

 同年3月22日からは、「東京電力 福島第1原子力発電所」の事故により、千葉県隊として、都道府県指揮隊1隊(指揮車1台)、救急部隊1部隊(災害対応特殊高規格救急車1台)、後方支援部隊1部隊(支援車1型1台) の計3部隊(3台 「なお、人員輸送及び資機材搬送車両は含んでおりません」)が、8回の現地交替を実施しながら、総数71名の隊員が31日間にわたり、不眠不休の救助活動を実施いたしました。(写真下)

福島活動写真(1)福島活動写真(2)福島活動写真(3)

福島活動写真(4)福島活動写真(5)福島活動写真(6)

福島活動写真(7)福島活動写真(8)福島活動写真(9)
 本震災による緊急消防援助隊派遣活動部隊は、発災日の3月11日から計88日間にわたり、全国44都道府県の消防隊員が(総数28,620人)活動いたしました。当市消防局からは、総計35台103名が派遣出動しました。


 東日本大震災において被害に遭われた皆様方に、謹んでお見舞い申し上げますと共に、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみ申し上げます。
 また、被災地の1日も早い復旧・復興を職員一同心よりお祈り申し上げます。

国際消防救助隊

 海外で大規模な災害が発生し、被災国の要請により国際緊急援助活動を行うために、日本から派遣する国際緊急援助隊の中で、救助チームとして人命の救助を行う消防隊を国際消防救助隊といい、 当市では隊員6名を登録しています。 国際消防救助隊は、世界中のどこへでも出動できる、まさに地球規模の応援体制を整えております。
 また、国連人道問題調整事務所の一機関(INSARAG)により、各国政府や民間活動団体の援助隊(救助チーム)の能力を38時間以上連続した実践的な派遣シミュレーション訓練により「上級・中級・初級」の3ランクで評価し、大規模災害の被災地において能力の高い救助チームから順番に現地の活動拠点を割り当てることを目的としたIEC検定をおこなっております。
 日本の救助チームは平成22年3月にIEC受検を行い、約150余の評価項目のうち3項目が中級とされた以外、全ての項目において上級判定となり、上級(Heavy) 認定チームとなりました。
 この受検には船橋市消防局の救助隊員1名が参加しており、不眠不休の救助活動をおこなっております。
 なお、当市からは、平成11年に発生した「コロンビア西部地震」と平成17年に発生した「パキスタン・イスラム共和国地震」に隊員2名ずつ派遣し、倒壊したビルや家屋などから人命救助活動等を行いました。

国際消防救助隊旗コロンビア西部地震簡易画像探索器を活用した救助活動パキスタン・イスラム共和国地震
左から「国際消防救助隊旗」「 コロンビア西部地震」「 簡易画像探索器を活用した救助活動」「 パキスタン・イスラム共和国地震」 

船橋市内に配備されている救助隊

 高度救助隊として中央消防署及び東消防署、特別救助隊として北消防署三咲分署、兼任救助隊として北消防署行田分署に配置しております。

中央高度救助隊 ~ 平成21年4月1日発足 ~

中央救助

東高度救助隊 ~ 平成24年4月1日発足 ~

東高度救助工作車

三咲特別救助隊 ~ 平成12年4月1日発足 ~

三咲工作車

行田救助隊 ~ 平成30年7月1日発足 ~

行田救助隊

水難救助隊

 沿岸部に隣接した船橋市の地域実情から、さまざまな水難事故に対応するため、平成21年4月1日、警備隊兼務の水難救助隊を中央消防署に配置しました。 

水難救助隊1水難救助隊2

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消防局警防課

〒273-0011千葉県船橋市湊町2-6-10

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