船橋市文化活動普及事業 平成30年度実施結果
船橋市文化活動普及事業について
船橋市教育委員会では、市内の学校に芸術家等を派遣することで、子供たちが文化を身近に感じ、豊かな心や創造性を育む一助とすることを目的として、平成28年度より「文化活動普及事業」を実施しています。
今年度は10つの学校で授業を実施しました。
実施校一覧
- 船橋市立高根台第二小学校
- 船橋市立夏見台小学校
- 船橋市立中野木小学校
- 船橋市立前原小学校
- 船橋市立大穴北小学校
- 船橋市立芝山中学校
- 船橋市立大穴小学校
- 船橋市立高郷小学校
- 船橋市立船橋特別支援学校
- 船橋市立豊富小学校
1.船橋市立高根台第二小学校
講師 |
EnsembleCOCO/安武悠太・・・木管五重奏 |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
5学年(60人) |
授業内容 |
(1)「故郷の人々」木管五重奏による演奏を鑑賞し、低音や和音の響きを感じ取る。 |
授業の様子:
実際のコンサートに準じた形での演奏鑑賞に加え、児童たちが実際にアーティストと共演することによって、音の重なりの効果を体験しました。
実際のコンサート形式で入場してきた、EnsembleCOCOの緊張感のある木管五重奏鑑賞から始まり、そのあとに行われた楽器の紹介では、名前は知ってはいたけど実際に見たことのない楽器に児童たちは興味津々で、沢山の質問が寄せられました。
その後、児童たちのリコーダー演奏と木管五重奏で合奏することにより、授業で学んだ音の重なり、和音、低音の作用について実際に体験しました。木管五重奏に合わせて「君をのせて」を歌った児童たちは、伴奏の力強さに驚き、感動して「もっと歌いたい」との声があがっていました。
最後にコンサートのマナーに沿ってEnsembleCOCOの演奏では、児童たちは集中して演奏を楽しんでいる様子で、授業が終わった後はサインを求める列ができていました。
2.船橋市立夏見台小学校
講師 |
荒川社中・・・和太鼓 |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
5学年(129人) |
授業内容 |
和太鼓演奏の鑑賞と演奏体験。 |
授業の様子:
全体で和太鼓の演奏鑑賞を行い、そのあとクラスごとに実際に太鼓を叩く体験を行いました。
荒川社中によるパフォーマンスに児童たちの目は釘づけになり、そのあとに行われた和太鼓の演奏体験では、児童たちの元気な太鼓の音が響き渡りました。基本的なリズムを学んだあと、運動会で体験したソーラン節に合わせて太鼓を叩き、最後にはクラス全員で移動しながら息を合わせて太鼓を打つ「移動打ち」に挑戦しました。
授業の終わりにはまだまだ叩き足りないという声も上がりましたが、最後の荒川社中による締め太鼓の演奏では、近くで見て良いと先生が言うと児童たちが我先にと荒川さんの近くに走っていき、全員が被りつきで目を輝かせながらその響きを感じました。
集中して演奏を行うアーティストを間近で見る貴重な経験ができました。
3. 船橋市立中野木小学校
講師 |
パーツ・パフォーミングアーツ・・・パントマイム・ストリートダンス |
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教科・単元 |
身体表現 |
対象 |
4・5・6学年(130名) |
授業内容 |
振付・パントマイムから身体表現を学ぶ。 |
5年生は学年全体で楽曲(炎のランナー)に合わせ、グループごとに異なる振付を完成させることで一つの作品を完成させました。テーマはオリンピック、子供たちがスローモーションで各競技の動きを再現する様は圧巻でした。
4・5・6年生のパフォーマンスクラブでは、パーツイシバ先生のパントマイム作品から身体表現を学びました。海の中から魚になり、海から出て鳥になり、蝶になり、人間となるストーリーの中で、始めは恥ずかしそうにしていた児童も、先生から一つ一つの動きに意味や理由があることを学び、最後には笑顔で大きく体を動かしていました。
「体で何かを表現するには、ちゃんと観察し、特徴を捉えること」、現場でパントマイムの指導を行う先生の言葉は重みがありました。
4.船橋市立前原小学校
講師 |
Sunnyside Gospel Club・・・ゴスペル |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
全校児童(850人) |
授業内容 |
ゴスペルという音楽の体験・鑑賞、音楽の楽しさを体感する。 |
授業の様子:
Sunnyside Gospel Clubの演奏が始まると、児童たちはゴスペルの迫力に圧倒されていましたが、先生たちの楽しそうな表情や歌声に釣られ、次第に歌や手拍子で参加していきます。
そこでサプライズで現れた黒人シンガー、アンドリューさん!子供たちは大盛り上がりでアンドリューさんの圧倒的な迫力のある歌声を体験し、一緒にゴスペルの神髄に触れていました。
低学年、高学年の2回に分けた授業でしたが、どちらの回も大変盛り上がり、子供たちが心を開いてゴスペルに参加していたのが印象的でした。
児童たちにとって、音楽の楽しさを心から実感した一日となりました。
5.船橋市立大穴北小学校
講師 |
荒川社中・・・和太鼓 |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
全校児童(120人) |
授業内容 |
和太鼓演奏の鑑賞と演奏体験。 |
授業の様子:
全校で和太鼓演奏の鑑賞を行い、その後チームごとに分かれ演奏の体験をしました。
初めの荒川先生の演奏に心を掴まれた児童たちは、自分たちのチームの順番が待ちきれない様子でした。和太鼓のリズムを感じやすいよう歌詞をつけながら複雑なリズムに挑戦する時間では、課題として演奏した曲がなかなか難しく、児童たちは苦戦していましたが、叩けば音が出る和太鼓に一生懸命取り組んでいました。なかには最後まで叩ききった児童もいて、達成感や挑戦する喜びを強く感じたのではないでしょうか。
体育館にたくさん並んだ和太鼓を、全校児童が打つ体験ができ、貴重な時間を過ごしました。
6.船橋市立芝山中学校
講師 |
U-suke・・・イラスト・絵本・キャラクターデザイン等 |
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教科・単元 |
美術 |
対象 |
3年生(93人) |
授業内容 |
キャリア教育及びオリジナルキャラクターのキーホルダー制作 |
授業の様子:
1日目の前半は今までのU-sukeさんの経歴を振り返りながら、イラストレーターの仕事について、キャリア教育の観点から授業をしました。一度社会人になりながら、その後海外へ渡り学校に通い、プロのイラストレーターになったU-sukeさんのお話は、まもなく進学を控える中学3年生たちに大きな刺激となったことでしょう。後半はU-sukeさんが実際に使っている道具を使い、生徒たちが各々学校のイメージキャラクターを作りました。各自が作ったキャラクターの中から、U-sukeさんが優秀作品を選び、生徒自身でキャラクターのプレゼンを行い、最後には最優秀賞作品が決定されました。
いつもは発言が少ない生徒の作品が注目されたり、普段見ることがあまりない生徒たちのクリエイティビティが発揮されていました。最後には最優秀作品をとった生徒のプレゼンがあるなど、ただ作品を作るだけでなく、作品をどのように売り込むのかということまで、社会に出てからのプレゼンを疑似体験できる貴重な授業でした。
7.船橋市立大穴小学校
講師 |
小山貢将・・・津軽三味線 |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
5年生(55人) |
授業内容 |
三味線を使った体験授業。楽器の説明、演奏体験、模範演奏の鑑賞。 |
授業の様子:
児童たちはまず教室に入ると、たくさんの三味線に興味津々。模範演奏が始まると、知識でしか知らない三味線の存在感と音の迫力に驚いていました。
三味線についての説明では、よく名前は聞くけど詳しくは知らないという児童がほとんどだったので、興味深く先生の話に耳を傾けていました。三味線のメンテナンスの難しさや、実際に猫の皮からできていることなど、伝統楽器ならではの特徴を興味深く聞き、思い思いの質問を投げかけていました。
実際に触ると、シンプルなようでしっかりと音を出すのが難しい三味線に四苦八苦していましたが、最後みんなで演奏する時にはリズムに合わせ、思い切って演奏する児童の姿が印象的でした。
グループに分かれて三味線の演奏を体験したので、児童たちは一人一人、三味線にたくさん触れることができました。
8.船橋市立高郷小学校
講師 |
夢工房穂積・・・江戸つまみ細工 |
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教科・単元 |
美術 |
対象 |
4、5、6学年(22名) |
授業内容 |
日本の伝統文化である江戸つまみ細工を実際に体験し、歴史ある技術を習得・理解する。 |
授業の様子:
江戸つまみ細工を実際に知っている児童は少なかったものの、穂積さんが持参したつまみ細工は非常に彩り豊かで、児童たちが興味津々となる様子がわかりました。
実際にリース、クリスマスツリーの作り方を教えてもらい、それを課題として、児童たちは非常に集中しながら黙々と作業に取り組みました。
つまみ細工は伝統文化ですが、現在も様々な装飾で応用される技術であり、立体感のある装飾技術は児童たち一人一人特徴が出て、出来上がった作品はどれも味があります。
穂積さんがところどころで助言をしながら伝統文化の技術に触れ、すべての児童が貴重な体験をし、それぞれの制作物を持ち帰りました。
9.船橋市立船橋特別支援学校
講師 |
書き心 春流・破留・・・書道 |
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教科・単元 |
書道 |
対象 |
絵画・書道グループ(全学年、13名) |
授業内容 |
書道パフォーマンスの鑑賞、書道体験 |
授業の様子:
荘厳なBGMとともに始まる書道パフォーマンスに、生徒たちの目は釘づけ。集中して見つめる中、大迫力の「挑戦 輝く毎日を!」の文字。文字通り、生徒たちも各々決めてきた言葉を半紙に書き始めます。
教室にはBGMが流れ、心地よい和の雰囲気の中書道に集中する生徒たちは、繰り返しいろいろ文字を書いて、納得のいくまで自分の作品を作り上げていました。
こだわりの強い生徒が多い中、粘り強く一つの言葉を練習する姿が多く見られました。そのため、全員が時間の中で上達し、自分の作品がよくなっていく様に達成感を得ていたようでした。
最後は自分用の色紙に練習した文字を書き、練習の結果を作品にし、各々が胸に刻んだ言葉を持ち帰りました。
10.船橋市立豊富小学校
講師 |
スマイルリズム・・・リトミック |
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教科・単元 |
音楽 |
対象 |
全校児童(210名) |
授業内容 |
リトミックの実践、演奏鑑賞 |
授業の様子:
ピアノの連弾とドラムの生演奏で始まり、全校児童を対象としたリトミックの体験が始まります。
音に合わせてボールを渡したり、ハンドクラップをすることは、簡単に見えてもやってみるとなかなか難しく、児童たちは頭を使いながらも体感的にリトミックを理解していきます。
知っている曲の演奏から始まった授業は非常に開放的で、児童たちはリラックスしながら音楽に触れていました。その中でピアノとドラムの演奏の迫力に引っ張られ、集中してリトミックに取り組みました。
児童たちは低学年から高学年まで、音楽に合わせて身体を動かすことの楽しさや奥深さを実感できるような時間でした。
文化活動普及事業は、令和元年度も10校程度の実施を予定しています。
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