今月の旬の素材(スズキ)

更新日:平成26(2014)年4月2日(水曜日)

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スズキ

食材名

スズキ 「鱸」
スズキ目スズキ科

分布

日本各地と南シナ海に分布し、沿岸の岩礁域や内湾に生息しています。肉食性で魚や甲殻類を食べています。

旬の時期

旬は6月~8月で、夏の白身魚の代表です。

栄養価

スズキはあっさりとした低脂肪の白身魚で、身が柔らかく、消化・吸収性がよい魚です。また、各種のビタミンがまんべんなく含まれていることからも病人や高齢の方にも適しているといえるでしょう。粘膜を丈夫にしてくれるビタミンA、糖質や脂肪の代謝に関係するビタミンB1・B2・ナイアシン、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、老化防止に効果的なビタミンEが適度に含まれています。
また、スズキは鉄分の多い魚です。タンパク質と結びついた吸収率のよいヘム鉄という形で含まれるために体内で吸収がよく、貧血予防に役立ちます。ただ鉄の吸収には、スズキに唯一含まれていないビタミンCが必要なので、ビタミンCの豊富な野菜を添えたり、レモン汁をかけるなど工夫が必要です。

ワンポイント豆知識

歴史

スズキは、約1300年前に編修された「古事記」に天皇に献上した事が記されています。また、「延喜式」にも山城国からスズキが献上されていた事が記されています。
鎌倉時代に発行された「平家物語」にもその名は記されており、平清盛がまだ安芸守であったとき、伊勢国安濃の津(伊勢平氏の本拠地)から船で熊野へ参詣したときに、大きな鱸(すずき)が船の中に踊りこんできたそうです。そして先達の修験者が「昔、周の武王の船に白魚は躍りこんだという。おそらく、これは熊野権現の御利益と思われます。召し上がりなさい」と申したので、清盛は十戒を守って精進潔斎の熊野参詣の道中であるけれど、自ら調理して、身を食べ、家子(いえのこ。一門の庶流で本家の家来になっている人々)、侍(血縁関係のない家来)たちにも食べさせたことが記されています。室町時代にはスズキの調理法をまとめた料理書が出されていたり、江戸時代には包丁道の上で定められたスズキの魚体各部について、それぞれ特殊な名称が付けられるようになりました。

特徴

スズキは成長に伴い、名前が変わる出世魚です。体長5cm位の幼魚を『こっぱ』、25cm位までの一年魚『せいご』、50~60cmまでの2,3年魚を東京では『ふっこ』関西では『はね』、60cm以上のものを『スズキ』と呼びます。

食材を使ったレシピ

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