今月の旬の素材(イワシ)

更新日:平成26(2014)年4月2日(水曜日)

ページID:P004316

イワシ

食材名

イワシ 「鰯」
ニシン目ニシン科

分布

イワシは、日本の沿岸から東シナ海にわたる海域に広い漁場があります。日本では、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの3種類がよく知られています。マイワシは、回遊魚で、水深20~70メートルあたりを大群で泳いでいます。

旬の時期

夏~秋
9~10月頃にとれる「秋イワシ」と言えば、マイワシのことです。

栄養価

青魚の脂肪に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は善玉コレステロールを増やしDHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の血液循環をよくする働きがあります。このEPAとDHAが含まれるイワシの血合い肉は、特に旬の秋になると急激に増加します。成人病予防に有効なタウリンも多く含むイワシの蛋白質に含まれるシスチンは、髪を丈夫にする働きがあります。
イワシのカルシウム含有量は、100gあたり70mgあり、しかもカルシウムの吸収率を上げるビタミンDも多く含まれているので、骨や歯の強化、骨粗鬆症を予防するには最適です。たっぷり含まれているカルシウムを効果的に取るには、骨ごと食べるのが一番です。小さい子供に食べさせれば丈夫な体に!
イワシは、ビタミンB2も豊富です。ビタミンB2は成長を促進し、細胞の再生を助け、粘膜を保護する栄養素なので、皮膚や髪の毛、爪の維持などに、目の疲れにも欠かせないビタミンです。

ワンポイント豆知識

歴史

イワシは、昔からよく食べられてきました。ただ、鮮度落ちが早く生臭みが出るので、下賎な魚として扱われてきたようです。イワシを加工して食べるようになったのはかなり古く、奈良
時代前のことであるとされています。「鰯汁」「干し鰯」という言葉は、平安初期の延喜式のなかにも出てきます。漁業が経済活動と言える規模になった(つまり網を使う大規模な漁業
が全国に普及し、 都市部で魚の流通が可能になった)室町時代から、イワシは沿岸漁業の主軸でした。 江戸時代になると地引網が普及して大量に漁獲されるようになり、 干鰯が当
時三河を中心に盛んになった木綿の栽培のための肥料に大量に使われるようになります。(綿の肥料に干鰯が良いという事です。) この頃から食用よりも肥料に使われるほうが多い
魚でした。現在では、サージンミートや缶詰、干物、だんご、佃煮、かまぼこ、そうめんなど様々な加工品として利用されています。

選び方

うろこがたくさんついていて、青く光り、身にはりがあり、目がすんではっきりしたものが新鮮です。また、身に比べて頭が小さく見え、体が反り返って腹ぶとりしたものもおすすめです。

美味しく食べるコツ

イワシは、新鮮であればあるほど刺身として食べると最高です。特に房総の郷土料理のなめろうで食べればまた最高!また、塩を振って焼いて食べるほか、煮魚にあるいはつぶしてつみれ汁にして食べる方法もお勧めです。イワシに限らず、EPAやDHAは、調理してもほとんど含有量は変わりません。イワシ嫌いな若い人なら、グラタンなどにすると食べやすくなります。子供向きならハンバーグ風にしたり、団子状にすれば食が進むはずです。

なめろうの作り方

マイワシの身とねぎ、しょうが、みそを合わせ、包丁でねっとりするまで叩く。これだけです。また、これを焼いたものが「さんが焼き」と呼ばれます。

食材を使ったレシピ

このページについてのご意見・お問い合わせ

地方卸売市場総務課

〒273-0001船橋市市場1-8-1

受付時間:午前8時30分から午後4時30分まで 休業日:休市日(市場カレンダーでご確認ください)