【子ども記者通信】船橋の台所(船橋小学校 大林 知暉さん)
船橋市地方卸売市場で9月27日に開かれた「市場見学ツアー~わくわく市場探検隊~」に参加しました。一般の人は通常入れない施設内を数十人で見て回りました。
市場には船橋の特産品である小松菜、人参、枝豆、梨といった農産物からホンビノス貝やスズキ、海苔などの海産物まで集まってくるそうです。
まず足を踏み入れた青果物卸売場には、船橋の名産品ばかりでなく、愛媛のみかんや群馬のレタスなど遠く離れた産地名が書かれた箱もたくさん積み上げられていました。水産物卸売場にもマグロなど、やはり各地の魚介類が並べられています。
市場には一般客向けの売り場もありますが、主な役割は飲食店やスーパーなどが必要とする食材を卸すことです。業者がほしい商品を買うための「競り」の模擬体験をさせてもらいました。バナナを手にした「競り人」に向かって、手の指で数字を表して買いたい値段を伝えます。例えば9は親指と人差し指で輪っかを作るなど独特の決まりがあって、覚えるのが大変でしたが面白かったです。
さらに天然ものと養殖ものの鯛を見比べた後に、手で持たせてもらいました。天然の鯛の特徴は広い海で自由に泳ぎ回るため身が引き締まっているということでした。色が薄いのは、深いところで泳いでいて日焼けしないことが理由だそうです。
養殖の鯛はたくさんの餌をもらっているので体は大きく、狭いいけすで仲間と育っていることからぶつかり合ってひれが丸みを帯びています。いけすは水深が浅いため、日焼けの影響で色が濃くなっています。
天然ものは獲れる量が少ないこともあります。回転寿司店や魚屋にいつも新鮮な魚があるのは安定して出荷できる養殖もののおかげなのだと知りました。それぞれの良さがあり、これからは店頭で天然か養殖かに目を配ってみようと思いました。
一番心に残ったのは、マイナス50度の冷凍庫の中に入る体験です。南極の昭和基地よりもエベレストの頂上よりも低い温度だと聞いてドキドキしました。冷凍庫内は白いもやがかかったように視界が悪く、天井には真っ白いつららのようなものがたくさんできていました。これまで感じたことのない突き刺すような寒さで、すぐ外に出ました。
市場で働く人や買い物客が利用できる定食屋やカフェが集められた建物も見学しました。駄菓子や食器などを扱うお店もあります。のれんがかかった昔ながらの雰囲気の店がずらっと並んでいて、まちなかでもなかなか見られない趣のある光景でした。
全体を通して驚いたのは市場の広さです。東京ドーム2.5個分とのこと。青果物卸売場は屋根の色が緑、水産物卸売場は青になっていてわかりやすかったです。普段目にすることのない「ターレー」と呼ばれる小型搬送車などに乗って記念撮影もできました。
市場で働く人は私が寝ている夜中から動き出しているそうです。そのおかげで船橋市内や全国の産地から新鮮な食材が毎日届くのだと実感しました。これまで以上に感謝を忘れずに毎日の食事をいただこうと思います。
(令和7年9月24日投稿)
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