給与支払報告書提出の際の注意事項等について
給与支払報告書は、従業員の住民税額を正しく計算するための極めて重要な書類です。毎年、記載内容の誤りや記入漏れが多数見受けられ、課税事務に大きな支障をきたしています。また、提出後の訂正は、事業者様・市双方にとって大きな負担となります。 以下に、よくある間違いをまとめましたので、次回以降の提出前に必ずご確認ください。
対象:すべての提出方法(書面・eLTAX・光ディスク)に共通する内容です。
1. 様式について
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 旧様式(A5サイズ等)を使用している |
様式は必ず最新のものを使用してください。最新様式は船橋市HPや国税庁HPに掲載しています。A5サイズの旧様式で提出された場合は、再提出をお願いします。 |
| 書面で提出できる上限枚数を超えている |
前々年に税務署へ提出した源泉徴収票が100枚以上の場合、eLTAXまたは光ディスク等による提出が義務付けられています。詳しくはこちらをご参照ください。 |
| 副本(2枚目)を添付している |
令和5年1月提出分以降、原則として受給者1人につき正本1枚のみの提出で結構です。複写用紙の場合も1枚目(市区町村提出用)のみをご提出ください。 |
2. 総括表について
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 総括表が添付されていない |
個人別明細書だけでなく、必ず総括表を添付してください。提出先の市区町村ごとに総括表を分けて作成する必要があります。 |
| 受給者総人員・報告人員が記入されていない |
「受給者総人員」は事業所全体の従業員数、「報告人員」は当該市区町村への報告対象者数です。それぞれ正確にご記入ください。 |
| 特別徴収と普通徴収の人数が実際の個人別明細書の枚数と一致していない |
総括表に記載した人数と、添付する個人別明細書の枚数が一致しているか必ずご確認ください。 |
3. 氏名・個人情報について
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 氏名のフリガナまたは漢字が省略されている |
フリガナ・漢字の両方をフルネーム(正式名称) で記載してください。略称や通称は使用しないでください。 |
| 外国籍の方のフリガナ・アルファベット表記が不完全 |
外国籍の方は、フリガナとアルファベットのスペル(フルネーム)の両方を記載してください。姓のみ・名のみなど、一部しか記載されていないケースが多く見られます。 |
| 個人番号(マイナンバー)が途中から「0」になっている |
Excel等で管理している場合、数値として扱われ先頭の「0」が消えたり、途中から「0」で埋められることがあります。提出前に全桁が正しいか必ず確認してください。セルの書式を「文字列」に設定することで防止できることがあります。 |
| 扶養親族の個人番号を、従業員本人の個人番号欄に記載している |
従業員本人の個人番号欄には本人の個人番号のみを記載してください。扶養親族の個人番号は所定の欄に記載してください。 |
| 生年月日が誤っている |
生年月日の誤りは、扶養控除や配偶者控除の判定に直接影響します。元号・年・月・日すべてを正確にご記入ください。 |
| 1月1日現在の住所が誤っている |
給与支払報告書は、1月1日時点の住所地の市区町村に提出します。住所が異なる市区町村に提出された場合、異動届出書の提出と正しい市区町村への再提出が必要になります。 |
4. 記載内容(金額・控除)について
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 基礎控除額が過去の金額のままになっている |
税制改正により控除額は変更されることがあります。令和7年分(2025年分)からは所得税の基礎控除が最低58万円に引き上げられています。最新の税制をご確認のうえ給与計算を行ってください。 |
| 「所得控除の額の合計額」が各種控除の合計と一致していない |
基礎控除・配偶者控除・扶養控除・社会保険料控除・生命保険料控除等の各控除額を合計した金額と一致しているか、必ず検算してください。 |
| 「給与所得控除後の給与等の金額」の計算が誤っている |
令和7年分から給与所得控除の最低保障額が65万円に引き上げられています。最新の速算表を使用して計算してください。 |
| 住宅借入金等特別控除の「居住開始年月日」や「控除区分」に記載がない |
住宅借入金等特別控除の適用がある場合は、居住開始年月日と控除区分を必ず記載してください。 |
| 住宅借入金等特別控除の1回目の記載がないのに、2回目に記載がある |
住宅借入金等特別控除の内訳は、1回目から順に記載してください。1回目が空欄で2回目のみ記載されている場合、正しく処理できません。 |
5. 摘要欄の記載について
摘要欄は記載すべき項目が多く、記入漏れが最も多い箇所です。以下の項目が正しく記載されているかご確認ください。
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 前職分の情報が記載されていない |
年の途中で入社した従業員について前職分を合算して年末調整した場合は、摘要欄に前職の会社名・給与支払額・社会保険料額・源泉徴収税額を必ず記載してください。 |
| 普通徴収切替理由の記号が記載されていない |
普通徴収を希望する場合は、摘要欄に該当する切替理由の記号(普A~普F等)を必ず記載してください。記号の記載がない場合、特別徴収として処理されることがあります。 |
| 5人以上の扶養親族がいる場合に、控除対象扶養親族の氏名が記載されていない |
扶養親族が5人以上いる場合は、5人目以降の氏名を摘要欄に必ず記載してください。 |
6. 普通徴収切替理由書について
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 普通徴収切替理由書が添付されていない |
普通徴収を希望する従業員がいる場合は、普通徴収切替理由書(兼仕切紙) を必ず添付してください。※eLtax、光ディスクの場合は不要です |
| 切替理由書の人数と個人別明細書の枚数が一致していない |
切替理由書に記載した理由別の人数・合計人数と、実際に添付する個人別明細書の枚数が一致しているかご確認ください。 |
| 切替理由の記号を正しく理解していない |
各記号の定義をご確認のうえ、正しい記号を選択してください。(※記号の定義一覧はこちらをご参照ください) |
7. eLTAXでの提出時の注意点
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 訂正・追加時に「新規」で再提出している |
2回目以降の提出では、提出区分を「訂正」「追加」「取消」のいずれかに設定してください。「新規」で再提出すると正しく処理されない場合があります。 |
| 訂正時に全員分を再提出している |
訂正・追加・取消の対象となる該当者分のみを提出してください。 |
| 複数事業所を1つの利用者IDで提出している |
1つの利用者IDにつき1事業所の給与支払報告書を提出してください。複数事業所を同一IDで提出すると、特別徴収税額通知データが正しく送信されない場合があります。 |
8. 退職者に関する注意点
| よくある間違い |
正しい対応 |
| 退職者の給与支払報告書を提出していない |
年の途中で退職した方についても、原則として給与支払報告書の提出が必要です。 |
| 退職年月日が記載されていない |
退職者については、退職年月日を必ず記載してください。 |
| 在職者と退職者の区分が誤っている |
1月1日時点で在職中か退職済みかを正確に区分してください。5月末日までに退職予定の方は、普通徴収の対象となる場合があります。 |
9. 書面提出時の形式的な注意点
- ホチキス留めはしないでください → クリップまたは輪ゴムで留めてください。
- 総括表を一番上にして、個人別明細書を市区町村ごとにまとめてください。
- 訂正・追加の場合は、総括表の上部に「訂正」または「追加」に〇をつけてください。(欄がない場合は赤字で手書きしてください)
- 鉛筆書きは不可です。 ボールペン等の消えない筆記具で記入してください。
ご不明な点がある場合
給与支払報告書の記載方法についてご不明な点がございましたら、提出前にお気軽にお問い合わせください。提出後の訂正は、事業者様・市双方にとって大きな負担となります。 正確な記載にご協力をお願いいたします。