子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて

更新日:令和6(2024)年4月1日(月曜日)

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HPVワクチンの積極的な接種勧奨の再開について

HPVワクチンについては、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛がHPVワクチン接種後に特異的に見られたことから、平成25年6月の厚生労働省通知により、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種勧奨が差控えられていました。
その後、最新の知見を踏まえ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことから、令和3年11月の厚生労働省通知により、積極的な接種勧奨が再開されました。

キャッチアップ接種とは

HPVワクチンの接種は、平成25年6月から積極的勧奨を差し控えておりましたが、令和3年11月の厚生労働省通知により積極的勧奨を再開することとされました。

積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方を対象に実施する予防接種をキャッチアップ接種といいます。
詳しくはこちらをご覧ください。

注意

※無料接種期間(令和7年3月31日まで)を過ぎて接種すると全額自己負担です(全額自己負担の場合、9価HPVワクチン(シルガード9)を3回接種すると10万円程度の費用がかかります)。規定回数の接種を完了するまで標準的には6ヶ月かかるので、接種をご希望される方は、計画的に接種してください。

9価HPVワクチン(シルガード9)について

令和5年4月1日より、9価HPVワクチン(シルガード9)が定期接種・キャッチアップ接種ともに公費(無料)で接種できるようになりました。
なお、令和5年3月31日までの9価HPVワクチンの接種については全額自己負担となりますのでご注意ください。

9価HPVワクチンについての情報は、厚労省ホームページ「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について」もご覧ください。

市内協力医療機関について

こちらより、協力医療機関名簿をご確認ください(HPVの列に○印のついている医療機関が協力医療機関です)。

HPVワクチンの接種について

下記(1)(2)いずれかに該当する方は、公費(無料)での接種が可能です。

HPVワクチンのご案内が届いた方でも、今までにHPVワクチン3回の接種がお済みの方は、追加で接種を受ける必要はありません。
船橋市が管理する予防接種履歴に基づいてご案内をお送りしております。転⼊により市に履歴がない⽅、最近接種を受けた⽅(接種情報が登録されるまで2 か⽉程度要します)も届く場合がありますので、既に接種済みの場合はご容赦ください。
今までにHPVワクチンを3回接種済みの方は追加で受けることはできません。

(1)定期接種対象年齢の方

12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間の女性
小学校6年生~高校1年生相当年齢
※標準的な接種年齢は中学1年生に相当する年齢

(2)積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(キャッチアップ接種)

これまでの積極的な接種勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方については、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を受けることができます。

対象者:平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女性
接種期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間

※過去にHPVワクチンの接種歴があり、長期にわたり接種を中断していた方は、残りの回数の接種を受けられます。(1回接種を受けたことがある人は残り2回、2回接種を受けたことがある方は残り1回が対象となります。接種を初回からやり直すことなく、残りの回数の接種を受けてください。)

※過去に接種を受けたワクチンの情報については、母子健康手帳でご確認ください。接種を受けたワクチンの種類が不明の場合、医師と被接種者とで十分に相談した上で接種を受けるワクチンの種類を選択してください。この場合、結果として異なる種類のワクチンが接種される可能性がありますが、仮に交互接種となった場合も、安全性に関する大きな懸念は示されていません。

接種方法

接種にあたっては、医師よりワクチン接種の有効性及び安全性等について十分に説明を受けた上で接種を受けてください。
なお、令和6年2月に厚生労働省にてHPVワクチンに関するリーフレットが改訂されましたので、下記『その他、HPVワクチンに関する情報について』よりご確認ください。

1. 市内の協力医療機関に問い合わせ・予約をとる

ご希望の市内協力医療機関に直接ご予約ください。市内協力医療機関は(こちらをご確認ください(HPVの列に○印のついている医療機関)。
なお、船橋市外の医療機関で接種を希望される場合は、事前の手続きが必要となる場合があります。必ず(こちら)をご確認ください。

2. 接種を受ける

接種日当日は、医療機関に下記の持ち物を持参してください。

母子健康手帳(お持ちでない場合は、過去の接種歴が確認できるもの)

現住所を確認できるもの(健康保険証、運転免許証等)

船橋市の予診票(予診票に『接種者コード』の記入が必要です。接種者コードがわからない方は、健康部健康づくり課へお問い合わせください。)

※予診票は市内協力医療機関においてあります。また、健康部健康づくり課でも配布しているほか、次のリンクからダウンロードしてお使いいただくこともできます。

 ダウンロード用・船橋市HPVワクチン予診票(PDF)

必ずA4サイズの用紙に印刷してください(サイズが異なる場合、医療機関で受け付けられません)
※印刷は2頁あります。両面印刷でも片面ずつの印刷でも構いません。
13歳以上16歳未満で予防接種の際に保護者が同伴しない場合、あらかじめ予診票(表面)の保護者自筆署名欄と併せて、予診票(裏面)の保護者の自筆署名欄に署名が必要です

3. 接種にあたっての注意事項

予防接種は体調の良い日に受けることが原則です。健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談の上、接種を受けるか否かを決めてください。また、接種を受ける方が以下の場合には予防接種を受けることができません。

(1)明らかに発熱(通常37.5℃以上をいいます)がある場合
(2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
(3)受けるべき予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合
(4)その他、医師が不適当な状態と判断した場合
なお、現在、妊娠している方の場合は、接種を受けることに注意が必要な方ですので、かかりつけ医とよくご相談ください。

令和6年度の個別通知について

令和6年度は、下記の通り個別通知(案内文・予診票)を送付予定です(未接種の方のみ)。

・中学1年生の女性:令和6年5月31日発送

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、女性の子宮の入り口部分(子宮頸部)にできる「がん」です。若い女性(20~39歳)がかかる「がん」の中では乳がんに次いで多く、日本では年間約11,000人の人が子宮頸がんにかかり、約2,800人の人が亡くなっています。
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因です。HPVの感染は主に性的接触によって起こり、女性の多くが一生に一度は感染するといわれています。
HPVには100種類以上の遺伝子型がありますが、子宮頸がんの約50~70%はHPV16型と18型の感染が原因とされています。HPVに感染しても、多くの場合は自然に検出されなくなりますが、一部が数年~十数年間かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて

HPVワクチンは、子宮頸がんの原因の約50~70%を占める2種類(16型・18型)のHPVに感染するのを防ぎます。16歳頃までに接種を受けると最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種を受けてもある程度の有効性があることが研究で示されています。

ワクチンの種類と接種間隔

現在、定期接種の対象となるHPVワクチンは、以下の3種類です。ただし、接種を受けるにあたっては原則として同一のワクチンで接種を受ける必要があるため、どのワクチンで接種を受けるかは医師とご相談ください。

令和5年4月1日より、新たにシルガード9が定期接種・キャッチアップ接種ともに公費(無料)で接種できるようになりました

  • サーバリックス(16型・18型)
  • ガーダシル(6型・11型・16型・18型) ※6型・11型は尖圭コンジローマの主要な原因
  • シルガード9(6型・11型・16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型) 

 9価ワクチンについての情報は、厚労省ホームページ「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について」もご覧ください。

※接種の途中で妊娠した場合には、接種は継続できません。その後の接種については医師にご相談ください。

サーバリックスを接種する場合

接種回数:3回(筋肉内接種)

2回目は1回目接種から1月後
3回目は1回目接種から6月後

※上記間隔で接種できない場合は、2回目は1回目から1月以上の間隔をあけて、なるべく早めに接種し、3回目は1回目から5月以上かつ2回目から2月半以上の間隔をおいて接種してください。

サーバリックス添付文書はこちら

ガーダシルを接種する場合

接種回数:3回(筋肉内接種)

2回目は1回目接種から2月後
3回目は1回目接種から6月後

※上記間隔で接種できない場合は、2回目は1回目から1月以上の間隔をおいて接種し、3回目は2回目から3月以上あけて接種してください。

ガーダシル添付文書はこちら

シルガード9を接種する場合(令和5年4月1日より定期接種・キャッチアップ接種に追加)

【初回接種が小学校6年生~15歳の誕生日前日の場合】

接種回数:2回(筋肉内接種)

2回目は1回目接種から6月後

※2回目を1回目から5月未満で接種した場合は、3回の接種が必要です。

【初回接種が15歳の誕生日以降の場合】

接種回数:3回(筋肉内接種)

2回目は1回目接種から2月後
3回目は1回目接種から6月後

※上記間隔で接種できない場合は、2回目は1回目から1月以上の間隔をおいて接種し、3回目は2回目から3月以上あけて接種してください。
※これまでに2価または4価のHPVワクチンを途中まで接種している場合、原則として同じ種類のHPVワクチンで残りの接種を完了しますが、医師と相談のうえ、途中から9価HPVワクチンに変更して残りの接種を完了(交互接種)することも可能です。交互接種となる場合は3回接種となり、9価HPVワクチンの接種間隔に合わせて接種します。ただし、交互接種の効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

シルガード9添付文書はこちら

HPVワクチンの副反応について

HPVワクチンの接種を受けた後に、接種部位の痛み・腫れ・赤みなどの局所反応と、発熱・倦怠感などの全身反応が起こることがありますが、多くは一時的なものとされています。また、広範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまう)といった多様な症状が報告されていますが、ワクチンが原因かどうかわからないものも含めて、接種後に重篤な症状として厚生労働省に報告されているのはワクチンを受けた1万人あたり約5~7人です。

ワクチンは合計2回または3回接種(接種開始年齢により異なります)を受けますが、1回目、2回目に気になる症状が現れたらそれ以降の接種をやめることができます。
接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を受けた医療機関、またはかかりつけの医師にご相談ください。

万一、HPVワクチン定期予防接種を受けた後に生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じ、国の審査会でその健康被害が予防接種を受けたことによるものであると認定されると、医療費等の給付を受けることができます。

HPVワクチン接種後の相談窓口について

■接種後に、健康に異常があるとき:接種を受けた医療機関・かかりつけ医師

■HPVワクチンを含む予防接種、そのほかの感染症全般についての相談:厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口(050-3818-2242)
HPVワクチン相談窓口(厚生労働省ホームページ)

■接種後の健康被害救済制度について
申請方法等について:船橋市健康部健康づくり課(047-409-3836)
学校生活全般について:船橋市教育委員会保健体育課(047-436-2874)

HPVワクチンの接種を自費で受けた方への償還払いについて

HPVワクチンの積極的勧奨が差し控えられていた間に定期接種の機会を逃し、その後自費で接種を受けた方に対して、当該接種の償還払いを実施します。

対象者

下記の(1)(2)両方を満たす方
(1)平成9年4月2日から平成17年4月1日までの間に生まれた方のうち、定期接種の対象年齢を過ぎてHPVワクチン(※)の接種(予診のみを含む)を令和4年3月31日までに自費で受けた女性
(2)令和4年4月1日時点で船橋市に住民登録がある
※サーバリックスまたはガーダシルのみ対象(シルガード9は対象外です)

申請方法

下記の(1)~(6)の書類を、健康部健康づくり課に郵送または持参してください。

(1)ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(第1号様式:word形式PDF形式記載例
(2)接種記録証明書類(母子健康手帳、予防接種済証、予診票の写し等)
(3)接種費用の支払いを証明する書類領収書等)※原本に限る
(4)被接種者の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し(申請者と被接種者が異なる場合は双方のもの)
(5)振込希望先金融機関の通帳又はキャッシュカードの写し(口座番号等確認用)
(6)(口座名義や領収書の宛名等が旧姓の場合のみ)免許証の裏書等、新姓と旧姓が確認できるものの写し
※(1)の記入にあたっては、消せるボールペン等、書き換え可能な筆記用具は使用不可。
※(2)及び(3)は、第2号様式(word形式PDF形式)でも可能です。医療機関に記入を依頼してください。
※(3)を提出できない場合は、申請は認めますが償還額が異なります(ただし予診のみの場合は、(3)がないと申請できません)。
※記入漏れ、申請者と被接種者が異なる、必要書類が不足している等の場合に、書類を返却したり追加で書類の提出を求めることがあります。

【申請先】
〒273-8506 船橋市北本町1-16-55 船橋市保健福祉センター2F
船橋市 健康部 健康づくり課 予防接種係

償還額

被接種者が負担した接種費用及び予診費用を、市が設定した上限額の範囲内で支給します。上限額は(こちら)よりご確認ください。なお、上限額は接種日(予診のみの場合は予診日)により異なります。
・接種費用または予診費用に含まれないもの(接種に要した交通費や文書料等)は対象外です。
・接種費用の支払いを証明する書類を提出できない場合は、市が設定した領収書等の提出がない場合の金額で支給します。(こちら)より「第4条第1項第1号の提出がない場合の金額」をご確認ください。

申請期限

令和4年6月1日から令和7年3月31日(必着)まで

その他、HPVワクチンに関する情報について

9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました(厚生労働省)【令和6年2月改定版】

接種を検討している方及び保護者の方へ(概要版)(厚生労働省)【令和6年2月改定版】

接種を検討している方及び保護者の方へ(詳細版)(厚生労働省)【令和6年2月改定版】

接種を受けたお子様およびその保護者の方へ(厚生労働省)【令和4年2月版】

キャッチアップ制度対象者へ(厚生労働省)【令和6年2月版】

医療従事者の方へ(厚生労働省)【令和6年2月改定版 】

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)

9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)

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このページについてのご意見・お問い合わせ

健康づくり課 (予防接種係)

〒273-8506船橋市北本町1-16-55 船橋市保健福祉センター

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日