【子ども記者通信】みんなの支えでできている。フードバンクふなばしはさまざまな人に幸せになってもらうために活動しています!(高根東小学校 中村 妃那さん)
フードバンクふなばしは、寄付する人の「役立ててほしい」という想いと、受け取る人の「ありがとう」という気持ちをつなげる場所。食品という「モノ」を通じて、地域に「つながり」という大切な宝物を育んでいる、フードバンクの活動とその未来への目標を取材しました。
フードバンクの事務所に入って、棚にぎっしりと並んだたくさんの食品が、全て寄付で集まったことに驚きました。活動の基本は、市民の皆さんや会社から寄付してもらった食品を、食べ物を必要としているご家庭に届けることです。スーパーやコンビニなどに置いてある「フードドライブ」と書かれた箱に食品を入れる方法などで集まった食品は、ボランティアのドライバーさんが回収し、事務所にいる他のボランティアさんの手で、一つ一つ賞味期限や安全のチェックを受けます。そして、支援を待つ家族の人数や子どもの年齢に合わせて、お米やおかず、お菓子などを箱に詰めていくのですが、その中身は一箱一箱すべて違うそうです。「赤ちゃんがいるお家にはミルクを」「子どもたちが栄養のある食事ができるように」と、相手の顔を思い浮かべながら作業する姿に、プレゼントを選ぶような優しさを感じました。
お話を聞く中で、この活動を続けることの大変さも知りました。それは、活動を続けるために「お金」も必要だということです。事務所の家賃や電気代、そして食品を送るための送料など、目には見えないけれど大切なお金がたくさんかかります。物を売っているわけではないので、これらの費用の多くは、活動を「応援したい」と思ってくれる人からの寄付で成り立っていると教えてくれました。たくさんのボランティアさんの力と、たくさんの人からの寄付という応援。その両方があって初めて、フードバンクは困っている人に食品を届けられるのだと、取材を通して強く感じました。
私は最後にこの質問をしました。「フードバンクを利用した人やお手伝いしたい人にメッセージはありますか」と聞いたところ「フードバンクという言葉だけを聞いても、どんなところか想像がつかないと思います。実際に来てみたら、こんなにたくさんの食品があったのかと。これらの食品がどこへ行くのかということも今日の取材で分かったと思いますが、やはりここに来て一緒に活動してもらえたら嬉しいです。みんなの力がなければこの活動は成り立たないので、興味があればぜひご連絡いただきたいです」という言葉に、1人では実現できないこともみんなで協力することで、実現を可能にすることを改めて感じました。
フードバンクふなばしが目指しているのは、食品を届けることだけではありません。これからは、ひとり親のお父さんやお母さんが集まって、おしゃべりをしたり、友達になったりできる「交流の場」を作っていきたいと話してくれました。悩みを相談できる仲間ができれば、もっと心が軽くなると考えているそうです。また、小学校で出張授業をすることもあるそうで、子どもたちが「困っている人のために何ができるかな」と一生懸命考えてくれる姿を見るのが、とても嬉しいと話していました。フードバンクふなばしは、食べ物の支援だけでなく、心のつながりと次の世代への「思いやりの心」を伝える役割も担っているのです。
(令和7年6月18日投稿)
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