トコジラミ対策
トコジラミ(ナンキンムシ)による被害は、過去のお話ではありません。
近年、トコジラミによる被害が再び増加しています。
※ 写真提供:国立感染症研究所昆虫医科学部
どのような虫でしょうか
住環境に発生する衛生害虫で、人間や動物を吸血します。
卵(約1週間)→幼虫(約2ヵ月)→成虫(数ヶ月~約1年)と発育し、幼虫及び成虫が吸血を行います。
※ 温度条件により、各期間の長さは変化します。
成虫は、大きさ5~8mm、形は扁平、色は褐色です。
1日に5~6個の卵をほぼ毎日産み続け、一生の間に数百個の卵を産みます。
どのような被害があるのでしょうか
主に夜間(就寝中)に、手足や首などの露出部から吸血されます。
繰り返し吸血されると、激しいかゆみや発赤が生じます(症状には個人差があります。)。
どこからやって来るのでしょうか
物に付着した状態で、持ち込まれてしまう場合がほとんどです。
翅は退化しているため、屋外から飛んでくることはありません。
持ち込まれの例
- 海外旅行先で使用したカバンや衣類に付着していた。
- 中古で手に入れた家具や本に潜んでいた。
被害の発生を防ぐためには
早期に発見することが重要です。
日常清掃のついでに、日頃から潜伏場所になりやすい場所の点検を行いましょう。
また、定期的に大掃除をし、部屋の隅々まで点検しましょう。
潜伏場所はどこでしょうか
暗く、非常に狭いすき間に集団で潜みます。
寝室(特に、ベッドの周囲)に多く見られます。
潜伏場所の付近には、血糞と呼ばれる墨汁を散らしたような黒い点々があります。
潜伏場所の例
ベッド木枠、マットレスの縫い目
- 床と巾木・巾木と壁・壁と柱・壁と天井のすき間
- たたみの縁、カーペットの縁
- 家具の裏側や内側
虫を発見したら
すぐに駆除を開始し、被害を広げないようにすることが何よりも重要です。
駆除方法には、以下のようなものがあります。
駆除が困難な場合が多いので、専門の駆除業者や保健所に相談しましょう。
吸引による方法
針金等ですき間から虫をかき出し、掃除機で吸い取る。
薬剤による方法
潜伏している、又はそのおそれのあるすき間に殺虫剤を注入する。
※ 市販のピレスロイド系殺虫剤には、抵抗性を示す場合があります。
※ くん煙剤は、すき間の奥まで行き届きません。
温熱による方法
潜伏している、又はそのおそれのあるすき間に高温の水蒸気を注入する。
被害の広がりを防ぐためには
発生が確認された部屋から別の部屋に虫が移動することを防ぐため、以下のことに気をつけましょう。
家具や備品の移動
発生が確認された部屋の家具や備品は、移動しない。
やむをえず移動する場合や廃棄する場合は、徹底的に殺虫処理してからにする。
布類の洗濯
発生が確認された部屋の布類(シーツ、カーテン等)は、ビニール袋に入れて殺虫剤を散布し、密封した状態で持ち出す。
50℃1分で死滅するので、温水で洗濯し、高温乾燥機にかける。
部屋の掃除
発生が確認された部屋は、最後に掃除機をかける。
掃除機内のゴミは、中で虫が生きていることがあるので、掃除の都度、ビニール袋に密封して捨てる。
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