帰宅困難者等対策について
職場や学校、外出先など、自宅から離れた場所にいるときに、大規模な災害が発生すると、公共交通機関が運行を停止し、自宅へ帰ることが困難になることが予想されます。
平成23年3月に発生した東日本大震災では、内閣府の推計で千葉県内において約52万人の帰宅困難者が発生したとされ、本市でも、避難所を開設し、帰宅困難者及び避難者合わせて約5,500人を受入れて支援しました。
災害発生時の心得 ~むやみに移動を開始せず、落ち着いた行動を~
(1)むやみに移動を開始しない
地震等が発生した直後に、多くの人々が一斉に徒歩帰宅を始めた場合、路上や鉄道駅周辺では大混雑が発生し、集団転倒にまき込まれたり、火災や沿道の建物からの落下物等により負傷する恐れがあります。
まず身の安全を確保するとともに、安全な場所にとどまり、落ち着いて交通情報や被害情報等を確認し、適切な行動を心がけましょう。
○まずは自身の身の安全を確保しましょう。
○慌てて移動を開始するのはやめましょう。
○家族の安否や自宅の無事を確かめましょう。
○交通機関の情報や道路の被害状況などを入手しましょう。
○周囲の状況に応じて、安全を最優先に行動しましょう。
(2)安否確認の方法を確認しましょう。
発災直後の安否確認の手段として、災害用伝言ダイヤル171(一般電話)、携帯電話災害用伝言板、web171(パソコン)などが利用できます。これらは、毎月1日や防災週間(8月30日~9月5日)などに体験利用が可能です。
(参考)→「千葉県ホームページ(あ!地震!その時あなたは・・・)」
(3)公共交通機関の運行情報を確認しましょう。
電車や道路の情報は、県の防災ポータルサイトや鉄道各社のホームページで確認することができます。携帯電話にも対応していますので、外出先でも情報を入手することができます。
(参考)→「千葉県ホームページ(ポータルサイト) 」
安全な徒歩帰宅のために
外出先で帰宅困難となった場合を想定し、日ごろから徒歩帰宅や一時的な避難に備えて必要な物資等を準備しておくことも大切です。
○携帯ラジオや地図を持ち歩きましょう。
○職場などに歩きやすいスニーカーや懐中電灯、手袋、飲料水や食糧などを用意しておきましょう。
○事前に発災時の安否確認の方法や集合場所を家族で話し合っておきましょう。
○徒歩やバスにより帰宅経路の状況を確認しておきましょう。
○コンビニやガソリンスタンドなどを確認しておきましょう。
徒歩帰宅者支援の取り組み
(1)市の取り組み
本市では、災害発生により交通が途絶した際に、帰宅困難者へ水、トイレ、休憩場所、情報提供を行うため、民間会社や施設と帰宅困難者支援に関する協定を締結しています。帰宅困難者支援施設には、「帰宅困難者支援施設」の掲示をしています。
(参考)→「災害発生時における帰宅困難者支援について(協定締結先)」
(2)千葉県等の取り組み
千葉県を含む九都県市では、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド等と徒歩帰宅支援に関する協定を締結しています。これらの店舗では、水道水やトイレの提供のほか、道路交通情報などを可能な範囲で提供して頂けます。こうした店舗には、「災害時帰宅支援ステーションステッカー(コンビニ等・ガソリンスタンド)」の掲示をしています。
※店舗やライフラインなどの被害の状況によっては、支援が実施できない場合があります。
※九都県市:千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉市、さいたま市、横浜市、川崎市、相模原市
(参考)→「千葉県ホームページ(徒歩帰宅者支援:災害時帰宅支援ステーション)」
船橋市における官民協働の取り組み
本市は、1日の乗降客数が10万人を超える、船橋駅・西船橋駅のターミナル駅を擁し、多くの通勤・通学者や買い物客が行きかっており、災害発生時に交通機関がマヒした場合には、多数の帰宅困難者や滞留者が発生すると予想されます。
このような状況から、駅周辺の事業者、関係機関・団体及び船橋市などで構成する「船橋駅・西船橋駅周辺帰宅困難者等対策推進協議会」を設立し、混乱防止策や徒歩帰宅者への支援等について、官民が協働・連携して検討してまいります。
(参考)→「船橋駅・西船橋駅周辺帰宅困難者等対策推進協議会 」
関連するその他の記事
- 帰宅困難者支援施設について
- 船橋駅・西船橋駅周辺帰宅困難者等対策推進協議会
- 千葉県ホームページ(帰宅困難者対策)(新しいウインドウが開きます。)