船橋のYOSAKOIチームが全国一に輝く

更新日:令和5(2023)年9月22日(金曜日)

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※新着情報
10月15日(日曜日)に4年ぶりに開催される「ふなばし市民まつり」への出演が決定!
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ステージの写真
ファイナルのステージを披露する「REDA舞神楽(れだまいかぐら) 」 

 船橋市を活動拠点としているよさこいチーム「REDA舞神楽」が、北海道の初夏の一大イベントとして知られる「第32回YOSAKOIソーラン祭り」で、関東初となる大賞(1位)に輝きました。

※YOSAKOIソーラン祭り・・・鳴子を持って踊る高知県のよさこい祭りと、北海道民謡のソーラン節を融合させたもので、平成4年から開催

セミファイナル(敗者復活)から勝ち上がり日本一に

パレードの写真 
 今年32回目を迎えた国内最大級のよさこいイベント「YOSAKOIソーラン祭り」は、4年ぶりにマスクの着用が任意となり、海外チームを含め240チームが参加しました。各チームが10ブロックに分かれ、1次審査を行い、各ブロックの1位がファイナルに進出。2位がセミファイナルに進み、さらにセミファイナルで1位となったチームがファイナルに進み、合計11チームがファイナルで頂点を目指します。
ステージ写真
 18回目の出場となった「REDA舞神楽」は、これまでに準優勝2回と、惜しくも優勝を逃してきました。悲願の初優勝を目指し臨んだ今大会は、パレードの演舞を採点する一次審査では惜しくも2位となり、セミファイナルに進みます。ステージの演舞を採点するセミファイナルで、圧倒的なパフォーマンスを魅せると、1位でファイナルに進出。その勢いのまま迎えたファイナルステージでは、出演順が1番手と不利な状況に・・・。しかし、"コロナ禍で沈んだ人の心が熱くなるような演舞を届けたい"という想いを込め「magma」を全力で披露すると、会場は大いに盛り上がり、史上初のセミファイナルからの大賞、関東初の大賞と、ダブル快挙を達成しました。

平均年齢の高さも1位

最年長メンバーの写真
 「REDA舞神楽」には中学生から80代までの総勢140名が所属しています。今回出場した中では、平均年齢が一番高いチーム。幅広い年代のメンバーが揃っている利点を生かし、お互いに良い部分を吸収しながら練習に励んでいます。
 「年齢は関係ない、同じ振りをみんなで踊ります。覚えの早い、若いメンバーが率先して教えてくれるので、非常に助かっています」と笑顔で話してくれたのは最年長の松本喜子さん(82歳)。パレードの演舞では、100m以上の距離を進みながら3回連続で踊り続けるため、体力的にはかなりハードな内容ですが、松本さんは、昨年度まで一度もパレードを抜けず、踊り切っていたといいます。今年は、残念ながら怪我で途中棄権となりましたが、最後まで他のメンバーを鼓舞する様子は、他の踊り子たちの心にもしっかり届いていたようです。
若い世代メンバー
 年代の違うメンバーとの関係性に、岡本可菜美さん(26歳)は「産後復帰したときに、親身になってサポートしてくれた。お母さんのような存在」、永野志歩さん(27歳)は「どんなに辛くても、怪我をしても踊りをやめない強い姿を見て、自分も頑張ろうと思える」と話します。
 幅広い年代が集まるからこそ生まれた強い「絆」が、チームを強くしています。

モットーは"熱量"を届ける

太鼓の写真
 「REDA舞神楽」が日頃から大切にしているのは「見ているお客さんに熱い想いを届けること」。今回の振り付けのテーマ『magma』には"人生は一度きり"という炎のような熱い気持ちが込められています。
 総合プロデューサーの岡元邦治さんは、今回のテーマについて「コロナ禍を経て、チームが無くなるかもしれない。そんな危機にさらされ、運営が上手くいかなくなった。だからこそチームが一つになるよう、奮起させたかった」と力強く話します。岡元さんは、元舞台俳優で、俳優業を退いた後は、「REDA舞神楽」の裏方として演出や振り付け、作詞などを手掛ける縁の下の力持ち。「自分は表舞台では輝けなかった。だからこそ、今は裏方としてチームのみんなに輝いてもらいたい」と秘めた思いを打ち明けます。
 
 今回の振りの最大の見せ場は、後半の太鼓を打つ振りつけで、そこには、自分自身を鼓舞するという意味が込めれています。メッセージ性の強い振り付けや楽曲、演出が作品の完成度につながり、メンバーたちの気持ちを一つにしています。

審査対象に"地域貢献度"も

 富士山
 今年度から、大会の審査基準の一つに、地域貢献度が導入されています。「REDA舞神楽」は、メンバーの7割が船橋市民と地元愛あふれたチームで、市内のイベントにも積極的に参加しています。過去に開催したふなばし市民まつりでも、躍動感のある演舞を披露しています。
関口さん夫婦
 市外から参加しているメンバーの中には、船橋市に移住してきた人が10人いて、メンバー内では17組が結婚しています。
今年で結婚50年目の関口弘さん、静子さん夫婦は、市内在住です。
今回のステージで使用されたメインの大道具(富士山の旗)を担当しており、遅い日は、夜の23時まで制作を行っていたそうです。

優勝の喜びを市長に報告!

集合写真

6月29日に市役所を訪れ、松戸徹市長(中央)に報告をしたチームの皆さん

 松戸徹船橋市長は「REDA舞神楽は、ふなばし市民まつりをはじめ、いろいろな形で市内外問わず活動を続けてくれている。ファンも非常に多いチームで、今回の大賞は、市としてもとても大きな喜び。特に、幅広い年代がいるチームで大賞に輝いたことは、素晴らしいこと」と激励しました。

 日本一に輝いたYOSAKOIチーム 「REDA舞神楽」の今後の活躍に、ぜひご注目ください!