【令和3年度】“船橋のキウイ”が旬を迎えました!

更新日:令和4(2022)年6月13日(月曜日)

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梨農家を中心に生産されている「キウイ」。実は、船橋市はキウイの栽培面積が県内1位であることをご存じでしたか?冬の剪定作業から手塩にかけて育てたキウイの収穫がいよいよ始まります!

梨の産地だからできるキウイ栽培

キウイは市内17軒の農家で栽培されていて、栽培面積の3haは県内1位を誇ります(2015年現在)。キウイを栽培する多くは、市の名産である梨の農家です。キウイは梨を栽培するときに使用する「梨棚」を生かして栽培することができるため、梨栽培が盛んな船橋市では、キウイ栽培を始めやすい環境なんです!

最近では市のふるさと納税の返礼品としても取り扱っていて、申込件数は上位になるなど隠れた名産品となっているんですよ。

トップ画

ふるさと納税についてはこちら

とっても甘くて、赤いキウイ「紅

今回、市内でキウイを育てる大野剛司さんにお話を伺いました。

キウイ収穫引き

梨農家の大野さんがキウイを栽培し始めたのは20年前から。きっかけは、大野さんの梨畑で「ナシ白紋羽(しろもんぱ)病」が多く発生し、梨が栽培しにくくなった畑ができてしまったこと。そこで、病気に強く、鳥にも狙われにくいキウイ栽培に挑戦しました。今では毎年3トンものキウイを収穫しています。

栽培当初は数種類のキウイを育てていましたが、今は中身が“赤い”という珍しさと食味の良さで人気がある「紅妃(こうひ)」という品種に絞っています。食べた人が「とにかく甘くて酸味をほとんど感じない」と、いうほど甘く、糖度は20度を超え、これはシャインマスカットに匹敵します。さらに他品種と同じくキウイの栄養素もたっぷりという、いいとこどりの品種です。

こうひ物撮り

実を切ってみると…中心部がはっきりと赤いのがわかります。見た目のインパクトだけでなく、味もと~っても甘くておいしいです!

都市農業に適した品種です

キウイをおいしく食べてもらうために、通常出荷前に「追熟」して食べごろになってから販売します。

しかし、紅妃は追熟するとあまり日持ちしない品種のため、一般流通しにくく直売所での販売が主流です。一番おいしい状態で地元のみなさんに直売所で買ってもらえる、まさに人口が多い船橋の都市農業に適した品種といえます。

キウイ追熟

追熟前のキウイ。果実を成熟させる「エチレン」を放出するリンゴと一緒にしてビニール袋をかぶせ、数日間置いておくと、熟して食べごろになります。

今年の出来を大野さんに聞くと「程よく雨が降ったので干ばつがなかったのと、大きな台風の被害にあわなかったので、例年通り順調に収穫できました」とのこと。「これからも地域のみなさんに喜んでもらえるおいしいキウイをお届けしたい」と生産に励みます。

大野さん

地元産のキウイは直売で

船橋市内の直売所では、今回紹介した赤い果肉のほかに、緑色や黄色い果肉のキウイがあり、品種を変えながら9月中旬~翌年の3月末まで販売しています。見かけたらぜひお手に取ってみてくださいね♪

市内の直売所マップはこちらから

大野農園

【所在地】船橋市三咲1-3-1 【電話】047-448-2416