船橋の名が付いた小惑星が誕生!
※この記事はバックナンバーです。
誕生!小惑星「Funabashi」
夜、ふと空を見上げるとキラリと光る星たち。季節の移り変わりで輝きを変える星たちは、私たちに感動を与えてくれます。
なんと、その中にある小惑星のひとつ(小惑星25892番)が、平成30年7月11日、船橋市にちなんで「Funabashi」と命名されました! 今後世界中で正式名称として使用されることになります。
この小惑星は、「NPO法人日本スペースガード協会」の小惑星観測プロジェクトで、同協会のメンバーが平成12年に発見したものです。
小惑星の名前は、発見した人に命名提案権が与えられます。命名は一般的に、天文学者や科学者、そのゆかりの地名がつけられることが多いそう。「Funabashi」命名のきっかけになったのは、同協会が本市で平成27年に開催した、小惑星探査体験活動です。
同協会は、本市がプラネタリウム館で定期的なイベント開催を行っていることなど、天文教育に積極的に取り組んでいることを評価し、国際天文学連合(IAU、本部:パリ)に申請を行い、ついに「Funabashi」は認定されました!
都市の名前が小惑星に命名されるのは、県内では「Chibaken(千葉県)」「Katsuura(勝浦)」があります。
上の写真は、日本スペースガード協会から寄贈された記念品です。
写真中央には命名文、左右には遠い宇宙に輝く小惑星Funabashiの写真が収められています。
ところで、小惑星って何だろう?
小惑星とは、主に火星と木星の間を公転する小さな天体のことです。平成30年8月現在、軌道がわかっているものだけでも、なんと78万個を超えているそう!
大きさにはばらつきがあって、小惑星探査機「はやぶさ」の活躍が記憶に新しい小惑星イトカワの場合、500mしかありませんが、大きなものだと直径540kmもあるそうです。
小惑星の中には、太陽系が誕生した当時の姿で残っているものもあると考えられていて、太陽系と生命の誕生の謎をひも解くカギを握っています。
将来、小惑星「Funabashi」から宇宙研究の進歩につながる発見があるかもしれませんね!
小惑星「Funabashi」について詳しく!
上の画像は平成30(2018)年9月1日時点の「Funabashi」の位置。
南の空に浮かぶ、いて座の隣、”みなみのかんむり座”の位置にあります。
大きさはどのくらい?
直径約2.4~5.4kmと推定されます。
明るさはどのくらい?
平成30(2018)年9月1日現在、18等級です。
等級は数字が小さいほど明るくなり、等級差が5等級あると明るさは100倍違ってきます。
なんと、「Funabashi」は肉眼でぎりぎり確認できるとされる6等級の明るさの”63,000分の1”しかありません。このため、残念ながら市販の望遠鏡では見ることができません。
どれくらい遠くにあるの?
平成30(2018)年9月1日現在、地球からは約1億8000万km離れたところにあります。
地球と太陽の距離が約1億5000万kmなので、それ以上遠くにあるんですよ。
小惑星「Funabashi」を見られるイベントをご紹介!
小惑星「Funabashi」命名のうれしいニュースに盛り上がる船橋では、肉眼や市販の望遠鏡では見られないこの星を、プラネタリウムで宇宙のどこに位置しているのか解説員の”生解説”で楽しみながら知ることができますよ!
この”生解説”は、市内のプラネタリウム館で毎週土曜と日曜に開催している”一般投映”で聞くことができます。地球から遠く離れた小惑星「Funabashi」を、ぜひプラネタリウム館でご覧ください!
「プラネタリウム館」の一般投映時間や内容についてはこちらをご覧ください。
当WEBサイトのこちらでは、アクセスなどプラネタリウム館の施設情報について紹介しています。
お出かけの際の参考にしてくださいね。