【子ども記者通信】学校給食からみるフードロス(葛飾中学校 田中 悠翔さん)

更新日:令和5(2023)年8月3日(木曜日)

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葛飾中2年 田中悠翔
 

 皆さんは、最近「フードロス」という言葉をよく耳にしませんか。フードロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。また、近年話題のSDGsにもフードロスに関係する目標が挙がるほど、世界的な問題です。
 葛飾中では、給食を教室ではなくランチルームで1000人を超える生徒と60人を超える先生が一緒に食べます。そこで気になったのが、残食の量です。小学校のときや新型コロナウイルス感染症が流行していたときは、教室ごとに食べていたので、さほど残食の量は気にならなかったのですが、1000人超の残食を目にすることになって、その多さに驚きました。まちを歩いていてもよく目にするようになった「フードロス削減」の言葉。その実態を身近な給食から調べてみようと思い、葛飾中の栄養士・住岡洋美先生にインタビューをしてきました。
 船橋市の給食は、A献立とB献立から選べます。また、給食を注文せずにお弁当を持参することもできます。それでも葛飾中の給食では、1日当たり28~41キログラムもの残食が出ていて、生ごみとして廃棄されているそうです。もちろん、これらはみんなが残さず食べれば捨てられることのない食料です。給食室では、みんなに残さず食べてもらえるよう、食材の切り方や味付けなどを工夫したり、調理時のフードロスを減らすために、皮を薄く剥いたりしているそうです。そのおかげもあってか、葛飾中は他校より、1人当たりの残食が10パーセント近く少ないそうです!
 最後に住岡先生から、「皆さんが食べる給食は、生産者、運送業者、先生のような献立を考える人、調理員などのたくさんの人の手がかかっているので、残さず食べてほしいです」というメッセージを頂きました。このメッセージは、給食だけでなく普段の食事にも言えることだと思います。
 葛飾中の残食は、1人当たりにすると約30グラムだそうです。それが1000人集まると約30キログラム になります。船橋市民は約64万7千人。もし、全員が30グラムの残食を出していたら、20トン近くになります。これは、大型トラック約2台分です。逆に言うと、船橋市民が1食当たり1口ずつ残食を減らせば、1日3食で60トンものフードロスを減らすことができます。たくさんの人に、身近なところからフードロスについて知ってもらいたいです。

(令和5年7月26日投稿)

A献立とB献立が選べます
(A献立とB献立が選べます )
残食はランチルーム内の残食レーンに集められます
(残食はランチルーム内の残食レーンに集められます )


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