心肺蘇生法、AEDの手順

更新日:令和6(2024)年11月20日(水曜日)

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あなたの行動が命を救う ~心肺蘇生法(CPR)の重要性~

突然、目の前の大切な人が倒れたら、あなたはどうしますか?
その瞬間の行動が、命を左右するかもしれません。


心肺蘇生法(CPR)とは?


 心肺蘇生法とは、心臓が停止したときに行う応急処置です。胸を押す(胸骨圧迫)ことで、血液を全身に送り、呼吸が戻るまでの時間を稼ぐことができます。早期にCPRを行うことで、救命の可能性は格段に高まります。


誰でもできるCPR


 「私にできるの?」と不安に感じるかもしれません。でも心配はいりません。正しい方法を学べば、誰でもできるものです。大切なのは、「やらないこと」よりも、「やろうとする勇気」です。


今、あなたが学んでほしい


 いざという時、あなたが手を差し伸べることで、大切な命を救える可能性があるのです。私たちと一緒に、心肺蘇生法を学びませんか?その一歩が、誰かの未来を救うかもしれません。
 

心肺蘇生法(CPR)の手順       ※イラストについては、心肺蘇生の指針2020(市民用)より引用

1. 周囲の安全確認

  まず、自分と周囲の安全を確認しましょう。危険な場所での処置は避けるようにします。

2. 反応の確認


意識の確認
倒れている人に声をかけ、肩を優しく叩いて反応を確認します。反応がなければ、すぐに次のステップに進みます。


3. 119番通報とAEDの手配

人を呼ぶ119番・AED依頼
反応がない場合、すぐに119番通報を行い、可能であれば近くの人にAED(自動体外式除細動器)を持ってくるよう依頼します。


4. 呼吸の確認

呼吸の確認
 

10秒以内で呼吸の有無を確認します。胸と腹部の動きを見て正常な呼吸(普段どおりの呼吸)が見られない場合は、すぐに心肺蘇生を開始します。


5. 胸骨圧迫

胸骨圧迫圧迫方法圧迫位置

  • 倒れている人を仰向けに寝かせ、胸の中心(胸骨の下半分)に手の付け根を置き、もう一方の手をその上に重ねます。 
  • 腕をまっすぐに伸ばし、体重をかけて胸を強く、速く(1分間に100~120回のテンポで)、絶え間なく押します。押す深さは約5センチです。 
  • 圧迫と圧迫の間に胸が元の高さに完全に戻るようにします。                               
  • 6. 人工呼吸(可能な場合:訓練を積み技術と意思がある場合)

人工呼吸

  • 30回の胸骨圧迫を行った後、頭を後ろに傾け、顎を引き、気道を開きます。                                                         
  • 鼻をつまみ、口を覆い、通常の息を2回吹き込みます。吹き込みは1秒間ずつ行い、胸が上がるのを確認します。
  • 人工呼吸ができない場合は、胸骨圧迫のみを続けます。                                                                                            

7. AEDの使用

AEDショックショックボタン

  • AEDが到着したら、電源を入れ、音声指示に従います。                         
  • 電極パッドを胸に貼り付けます。AEDが指示を出すまで胸骨圧迫を続けます。                
  • ショックの指示があれば、周囲の安全を確認し、「ショックします」と大声で宣言し、誰も傷病者に触れていないことを確認してからショックボタンを押します。
  • ショック後、直ちに胸骨圧迫を再開し、救急隊が到着するまで続けます。 
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8.救急隊の到着まで

 
救急隊が到着するまで胸骨圧迫とAEDの操作を続けます。可能であれば、他の人と交代しながら行います。
 

感染症の流行を踏まえた応急手当(心肺蘇生法)について

 基本的な考え方(感染症が流行している状況の場合)

○倒れている人を発見した際は、すべて感染の疑いがあるものとして対応します。
○成人に対しては人工呼吸を行わず、胸骨圧迫とAEDによる電気ショックを実施します。
○乳児・小児に対しては、人工呼吸の訓練を受けたことがあり、人工呼吸を行う意思がある場合に限り、人工呼吸と胸骨圧迫をどちらも実施します。(フェイスシールドなどの感染予防の道具があれば活用してください。)

 心肺蘇生法の注意事項

○反応の確認、呼吸の確認の際は、自分の顔をあまり近づけないようにします。
 ※室内の場合は、窓を開けるなど換気をしましょう。

○倒れている人がマスクを着用していれば、外さずにそのまま胸骨圧迫を開始します。
 マスクを着用していなければ、マスクやハンカチ、タオル、衣服などで倒れている人の鼻と口を覆ってから胸骨圧迫を開始します。

○救急隊員に引継ぎ後
 救急隊員に引き継いだ後は、速やかに石鹸と流水で手指や顔を十分に洗いましょう。
 倒れている人に使用したマスクやハンカチなどは、直接触らないようにして廃棄します。

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