こだわり卵と絶品プリン!奈良養鶏園🐣

更新日:令和7(2025)年5月27日(火曜日)

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奈良養鶏園
 船橋市内の閑静な住宅街の中に佇む「奈良養鶏園」は、昭和18(1943)年に創業した市内で唯一の養鶏園です。同園では7000羽の鶏を飼育しており、開放鶏舎でのびのびと育てられた鶏たちが生む卵は、濃厚な黄身と粘り強い白身が特徴で、地元の人々に長年愛され続けています。80周年を迎えた令和5年度には養鶏場に隣接する直売所をリニューアルし「奈良たまごカフェ」をオープン。自慢の卵をいろいろな形で楽しんでもらえるよう、プリンをはじめとしたさまざまなスイーツづくりにも励んでいます。

こだわりの卵

 奈良養鶏園では、国内の全産卵鶏の約8%と貴重な純国産鶏種“もみじ”から生まれる「奈良たまご」、船橋の農家が育てた野菜を食べた鶏が生む「船橋たまご」、南米チリ原産の鶏種から生まれる青い殻が特徴の「アロウカナ」の3種類の卵を生産しています。
 奈良養鶏園の餌はすべて自家配合。社長の奈良富士男さんが、鶏たちの体調に合わせながら手作りしています。中でも「船橋たまご」を生む鶏に与える餌は、廃棄予定でありながら美味しく食べられる船橋産のニンジンや小松菜などの野菜を配合して作られています。野菜を混ぜたきっかけは、市内の農家さんから規格外や売れ残りで廃棄になる野菜があり困っていると聞いたことから。船橋野菜を使った餌の開発は、農家の廃棄ロスをなくす取り組みにつながるとともに、奈良養鶏園にとっても、鶏が健康になるなど、両者に様々なメリットをもたらしています。
たまご    
▲鮮やかなオレンジ色の黄身が特徴の船橋たまご  

アロウカナ
▲殻が青色!アロウカナたまご

国産鶏種“もみじ”で「農林水産省畜産局長賞」を受賞

 黄身の厚みや鶏卵の鮮度などを評価する場として毎年開催される「鶏卵品質改善共進会」で、奈良養鶏園は国産鶏種“もみじ”の卵で「農林水産省畜産局長賞」を受賞しました。「鶏たちがストレスなく過ごせる環境づくりを徹底し、鶏たちの体調を見ながら餌のブレンドを細かく調整したりと、たくさんの試行錯誤を重ねてきました。今回の受賞はうれしい気持ちはもちろん、報われたという気持ちが大きいです」と富士男さんは話します。品種改良が繰り返されている外国産の鶏種にくらべ、品種改良の少ない国産鶏種は品質の確保が難しいとされている中、奈良養鶏園では長年の研究の成果が認められ、受賞しました。また、アロウカナ種の青玉卵でも、特別賞である「激レア賞」を獲得しています。
賞状
▲レジ前に展示されている賞状に多くのお客さんが関心を寄せる

地域とのつながりを大切に「奈良たまごカフェ」

 店内 お菓子
 合掌造りの直売所をリニューアルして作られた「奈良たまごカフェ」。店内は木目を基調とした落ち着いたデザインで、お店の隣にはテラス席も用意されており、ゆったりと過ごせる空間が広がっています。「地域の農家さんや牧場さんとのつながりを大切したい」と話すのは、富士男さんの妻で専務の奈良育子さん。その言葉のとおり、店内には近隣農家の新鮮野菜や船橋の酪農家「皆川牧場」のチーズ、奈良たまごを使ったお菓子屋さんのスイーツなど、地元の食材や商品が豊富に並びます。
 

鮮度抜群の卵を使用した「奈良プリン」

 プリン!
 奈良たまごカフェの看板商品である「奈良プリン」は、濃厚でクリーミーな味わいで固めの触感が特徴のプリンです。船橋のケーキ屋さん「ホームケーキマミー」から教わった秘伝のレシピをもとに、それぞれの卵を使った3種類のプリンを販売しています。「最初のころはレシピどおりにやってもうまく作れなくて、お菓子作りの難しさを痛感したよね」と顔を見合わせて話す奈良夫妻。お菓子作りは初の試みで、慣れるまでは苦労したそう。スタッフとともに練習を重ね、奈良たまごのおいしさを活かした極上のプリンが完成しました。卵の風味豊かな「奈良プリン」は、地元の人のみならず、市外からも多くの人が買いに訪れる人気商品となっており、多くの人が店頭に足を運びます。
 

 創業以来80年以上にわたり、品質と伝統を守り続けてきた奈良養鶏園の卵は、今や船橋市の誇るべき特産品の一つとなっており、多くの人々に愛され続けています。スイーツづくりにも力を入れている奈良養鶏園にぜひお越しください!

店舗情報

所在地 :船橋市馬込町1161(駐車場完備🚘)

営業時間:9時~18時(日祝のみ17時閉店)

定休日 :毎週水曜日