目指すはロス五輪での金メダル🥇 ソフトボール切石 結女選手

更新日:令和7(2025)年2月27日(木曜日)

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切石選手トヨタ
        (写真提供:トヨタ自動車株式会社 横井恭夫)

日本女子ソフトボールの最高峰リーグ『JDリーグ』で2連覇を達成したトヨタ自動車女子ソフトボール部TOYOYA RED TERRIERS(レッドテリアーズ)。チームの正捕手として攻守にわたる活躍を見せるのは船橋市立夏見台小学校、船橋中学校出身の切石(きりいし) 結女(ゆめ)選手です。
平成30年に名門であるトヨタ自動車女子ソフトボール部に入部し主力へと成長した切石選手。令和6年11月に開催された「ニトリJD.LEAGUE ダイヤモンドシリーズ」の決勝では2ランホームランを放つなどチームの連覇に大きく貢献し、大会の最高殊勲選手賞に輝きました。
また、日本代表としても活躍。令和6年7月にイタリアで開催されたW杯決勝大会では正捕手として全試合に出場し、宿敵アメリカを破り優勝を果たしました。
日本を代表する正捕手へと成長した切石選手が、1月28日に、チーム連覇と世界一達成などを松戸 徹市長へ報告するため、船橋市役所を訪問しました。

集合写真
  (左から、松戸市長、田淵先生、切石選手、植村さん、松本教育長)
船橋中学校でソフト部の顧問をしていた恩師・田淵香織先生(現・飯山満中)と、御滝中学校卒業で、中学校時代には船橋市選抜として切石選手と共にプレーした経験もある、千葉経済大学付属高校時代のチームメイト・植村美波さんも同席。旧知の仲らしいトークも飛び出し、会場が笑いに包まれる一幕も!

切石選手へインタビューしました🎤

野球からスタートし、ソフトボールの世界へ

小学1年生の時に地元の学童野球チーム「夏見台アタックス」で野球をはじめ、6年生の時にはプロ野球千葉ロッテマリーンズのマリーンズジュニアにも選出された切石選手。中学校時代にソフトボールへと転向し、県内有数の強豪校・千葉経済大学附属高等学校に進むと、平成28年には、全国高等学校女子ソフトボール選抜大会、全日本高等学校女子ソフトボール選手権大会(インターハイ)、国民体育大会を制し三冠を達成しました。

――野球を始めたきっかけは?

友だちが始めて、なぜかやるという決断に至りました。母に「強いチームでやりたい」と、初心者のくせに生意気なことを言っていたらしく(笑)夏見台アタックスは市内でも強いチームなので、そこで野球を始めました。

――中学でソフトボールに転向した理由は?

中学では女子野球をやれる環境が少なかったですし、女子ソフトボールはオリンピックがあったり、実業団の強いチームがあったり、と将来性を考えてソフトボールを選びました。

――ソフトボールの魅力とは?

スピード感が一番の魅力だと思っています。ピッチャーの球の速さ、打球の速さというのは、また野球と違った面白さがあると思うので、そこに注目してほしいです。

――キャッチャーは自分で選んだポジションなんですか?

野球ではファーストでした。中学時代に田淵先生に勧められて・・・
【田淵先生】
チーム事情ですね(笑)ですが、県内で一番の強肩でしたし、キャッチャーとして試合をコントロールできる力がありました。

中学時代(2)
船橋中学校時代の切石選手
中学時代(3)
キャッチャーとして試合を組み立てる
中学時代(1)
真ん中で優勝旗を持つのが切石選手

――田淵先生からの教えで心に残っていることはありますか?

「挨拶をしなさい」「感謝の気持ちを持ちなさい」など根本的な、気持ちの面で教わることが多かったです。私はあまり感情が出ないタイプで、反抗心も強かったので結構怒られましたね(笑)

――高校は強豪校に進学。どのような3年間でしたか?

練習が長かったですが、濃くて深い時間でした。ソフトボールのレベルを高くしたいと追求したのも初めてでしたし、配球への意識が高まった時期でもありました。
エラーをすると走らされ謝りに行かないといけないんですけど、私は反抗心が強くて謝りに行かず、植村に“なんで謝りに行かないの”って怒られたのも思い出です(笑)

――高校時代に共に戦ったメンバーとは現在も仲が良いのですか?

【植村さん】
全然連絡してくれないんですよね(笑)
【切石選手】
横浜スタジアムやZOZOマリンスタジアムで試合をした時など、連絡をしなくても応援に来てくれます。言葉にはしなかったですが、とてもありがたいし、うれしいです。
来てくれても見て見ぬふりを平気でしちゃいますけど(笑)
3人
    学生時代の思い出話に花が咲きました

船橋での思い出

――思い出の場所などはありますか?

子どものころは、夏見台近隣公園でずっと遊んでしました。野球、サッカーに缶蹴りや「どろけい」など、そもそも体を動かすことが好きなので、男の子に混ざって遊んでいた思い出があります。

――船橋に戻ってきた時に必ず行く場所はありますか?

「ららぽーと」ですね。以前からショッピングではもちろんですが、何も用事がなくても散歩感覚で行っていました。今年も年始から行って、トイプードルとポメラニアンのミックス犬を買いました!昨年、小学1年生くらいから飼っていた犬が亡くなり、家族が寂しい思いをしていたので「帰省したタイミングで見に行こう」と話していて、向かい入れました。

ロサンゼルスオリンピックでは金メダルを!

――どのような選手になっていきたいですか?

守備だけではなく、打撃でもチームに貢献できるように、バッティングも磨いていきたいです。

――今後の目標を教えてください

チームとしては3連覇です。
日本代表としては、まずはロサンゼルス2028オリンピック代表に選ばれること、そして金メダルを獲ることです。昨年のW杯ではアメリカに勝てたけれど、自国開催の大会は本気でぶつかってくると思うので、アメリカを破って金メダルを獲りに行きたいです。
切石選手
    今後の目標を熱く語ってくれました

――最後に、船橋市の皆さんにメッセージをお願いします

今回、地元に優勝報告が出来たことをうれしく思っています。これを機に、皆さんにもソフトボールを知ってもらえたら一番うれしいです。これからもソフトボールの魅力や面白さを伝えていきたいので、ぜひ試合会場に見に来てほしいです。お待ちしてます!

切石 結女選手プロフィール

平成11(1999)年生まれ
船橋市立夏見台小学校、船橋中学校出身
平成30(2018)年、トヨタ自動車女子ソフトボール部入部