鈴木大地さんにインタビュー!スポーツ健康都市宣言40周年記念

更新日:令和6(2024)年1月17日(水曜日)

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人もまちも健康でありたいとの願いから、市では、昭和58(1983)年10月に「スポーツ健康都市宣言」を行い、今年は40周年を迎える記念の年です。

宣言をきっかけに市民主体の地域で活躍する人材の育成や地域でスポーツに親しめるイベントの支援や施設の整備など、皆さんがスポーツに親しむことのできる環境づくりに取り組んできました。

今回は、松戸徹市長と、市船の卒業生でソウルオリンピック背泳ぎ金メダリストであり、初代スポーツ庁長官の鈴木大地さんによるスペシャル対談をお送りします!

鈴木氏と松戸市長の握手の写真
▲対談後、笑顔で握手を交わす鈴木大地さん(左)と松戸徹市長(右)

スポーツと健康

松戸徹市長(以下、松戸)
ご無沙汰しています。今日は船橋市が行ったスポーツ健康都市宣言40周年の記念ということでお時間をいただき、ありがとうございます。

鈴木大地氏(以下、鈴木)
こちらこそ、本日はよろしくお願いします。

松戸
市が宣言を行った当時、鈴木さんは高校生でしたが、スポーツ健康都市宣言に関してイメージはありますか。

鈴木
ありますね。まち全体が、スポーツに対して理解のあるまちなんだなという印象があります。

松戸
船橋市は、毎年人口が約2万人増える時期が20年くらい続いて、ちょうどこの年に50万人を超えました。
宣言は、当時の大橋和夫市長が、人もまちも健康でありたいという大きな目標のもと、新旧市民のコミュニケーションを図ると同時に、地域に根差した市民スポーツの普及のために行ったものでした。

鈴木
振り返ってみれば、地域づくりとしてスポーツと健康を結びつけたスポーツ健康都市宣言は、時代を先取りした素晴らしい政策だったと思います。
市船を卒業後、大学では病気を治すだけでなく、病気にさせないためにどうすればいいか、ということを研究して、スポーツと健康を結びつけて進めていましたが、まさにそれを体現していました。
スポーツを推進するまちという良い環境の中で、高校生活を過ごして、その後、スポーツ庁長官に就任するわけですけど、今考えると本当にストーリーがありますね。
鈴木大地さん

地域で盛り上がるスポーツ

鈴木
スポーツ健康都市宣言の成果を、どう捉えていますか。

松戸
地域スポーツが、とても盛んなまちになりました。
新型コロナの影響で一時中断していましたが、毎年スポーツの日には、市民が中心となって企画したイベントを開催しています。高齢者の皆さんの参加も非常に多くて、力になっています。子どもたちも、スポーツで全国レベルの活躍をしています。
また、鈴木さんのように世界で活躍するという姿も、多く見られるようになりました。市船をはじめ、子どもの活躍を含めて、まちの魅力とイメージをつくってくれていますし、大きな成果を生み出してくれていると思います。

鈴木
それは、ぜひもっと推し進めていただきたいです。

松戸
市としても、健康寿命を延ばすことを大きな目標にしています。
リハビリ的要素を入れた「いつでも・どこでも・どなたでも」できるふなばしシルバーリハビリ体操が行われていて、月2回参加すると要介護度2となるリスクが約半分になるという確かな効果が確認できました。この体操は、市民の皆さんが参加するだけでなく、意欲のある人は指導者になるという、いい循環が生まれています。

鈴木
私は民間の立場からですが、行政と協力しながら、全国各地で、スポーツを核にした地域振興に協力ができるよう頑張ります。

応援もスポーツの一環

松戸
世代を超えて一緒にスポーツをやることも大切なことです。一方、競技スポーツを見て、応援するという関わり方もできますよね。
 
鈴木
応援には素晴らしい効果があるということは、実は医学的にも証明されています。
コロナ禍が落ち着いて、競技場に観客を入れ始めていますよね。観客の応援は、選手にものすごいエネルギーを与えます。応援を受け、選手たちがいいパフォーマンスをすると、観客はもっと盛り上がります。
スポーツで一体感を出していくのは、心にもすごくいいことなんです。

スポーツを通じて次の世代を育む

鈴木
これから地域をまとめていく手段としてスポーツがいいですね。
各地域には国立大学があります。大学には、専門家がいますし、体育施設もあります。大学が核になって、地方をスポーツで盛り上げていくことができると思います。
 
松戸
そうですね。
地域を盛り上げるという意味で、船橋市をホームタウンとしている「千葉ジェッツふなばし」と「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」が、ボランティア活動の参加やスポーツ教室など、地域貢献でいろいろなことをやってくれています。特に子どもたちにとっては、選手に実際に会って、声をかけてもらうのはすごくうれしい体験です。プロの選手に「このまま続けてたらうまくなるよ」と声をかけてもらったその一言で、プロを目指すこともあるんです。
市長

スポーツで作る船橋の未来

鈴木
高齢者の健康寿命の延伸にはスポーツは絶対に必要なので、スポーツが身近に、手軽にできる環境を整えるために尽力していただいて、今後も宣言を行った先駆者として突っ走ってください。

松戸
全員が元気で笑顔でいられるまちを目指して全力で取り組んでいきます。
本日はありがとうございました。

鈴木 大地さんプロフィール

市立船橋高校出身(昭和57 (1982)年~昭和59(1984)年在校)
昭和63(1988)年ソウルオリンピック100m背泳ぎ金メダリスト
初代スポーツ庁長官(平成27 (2015)年~令和2(2020)年9月末※5年任期)
順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構機構長に就任、国際水泳殿堂に殿堂入り(令和3(2021)年)
現・公益財団法人日本水泳連盟名誉会長
現・NPO法人日本オリンピアンズ協会会長

船橋市スポーツ健康都市宣言40周年記念事業 スポーツフェスタを開催!

船橋市スポーツ健康都市宣言40周年記念事業として、「船橋市スポーツ健康都市宣言40周年記念事業スポーツフェスタ」を開催します。