【令和3年度】(終了しました)市所蔵作品展を開催中!

更新日:令和5(2023)年11月29日(水曜日)

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船橋ゆかりの現代美術家・荒井恵子氏の活動と作品約60点を紹介する市所蔵作品展「荒井恵子 船橋三部作―宝成寺・三番瀬・玉川―」を船橋市民ギャラリーで12月19日(日曜日)まで開催しています。

ふすま絵 玉川

市内で活動する荒井恵子氏

荒井さん

荒井氏は船橋市出身の市内にアトリエを構え活動している美術作家で、黒だけでなく青や茶などの色を帯びた100種類の墨と、長い歴史と最高の品質を誇る“越前和紙”を使って自身の感情や思いを表現しています。越前市にある日本で唯一の紙の神様、川上

御前が祀られた岡太神社・大瀧神社に襖絵を奉納したほか、水墨画専門の美術館「富山県水墨美術館」や、伊勢丹新宿店、銀座三越などで個展を開催しています。

作品展の見どころは…

地元「船橋」をモチーフとして制作した作品を3部構成でご紹介します。

第1部

西船橋の歴史ある寺院「茂春山宝成寺」に奉納した襖絵を展示し、会場に寺院のような雰囲気を再現しています。

空 宙

茂春山宝成寺の襖絵《空》と《宙》

会場

会場に展示された《宙》

第2部

市を代表する干潟・三番瀬で制作した映像・写真作品。三番瀬の浜辺に作品を設置し、展示空間を含めて作品とみなす「インスタレーション」を行い、映像作品に仕上げました。作品完成後、初めての公開となります。

三番瀬

三番瀬の自然を額縁とした映像作品《息づかい》

三番瀬

会場では映像作品とともに撮影された写真を展示しています。

第3部

多くの人に惜しまれながら廃業した老舗割烹旅館「玉川旅館」で、建物の解体前に作品を設置して撮影した映像作品です。玄関や大広間、太宰治が滞在したとされる「桔梗の間」など、館内のさまざまな場所を作品とともに映し、まるで玉川旅館の中で作品を鑑賞しているような映像に仕上がっています。

玉川

荒井氏が作品作りでいつも使用している和紙をスクリーンにして、映像作品を映し出します。
縦2.4m、横3.7mの大きさで迫力があり、玉川旅館を訪れているかのような雰囲気に包まれます。

その他、これまであまり公開していない初期の作品や飛ノ台史跡公園博物館からイメージした作品、普段使っている道具なども展示しています。

古代 道具

「市民ギャラリーは、画を描き始めて間もない時に個展を開催したスタートラインのような場所。地元の思い入れのある会場で、また個展ができてうれしく思います。現代美術を市民の皆さんにお見せしたいです」と荒井氏は熱く語りました。

ぜひ会場に足を運び、船橋で生まれた作品の数々をお楽しみください!

市所蔵作品展「荒井恵子 船橋三部作―宝成寺・三番瀬・玉川―」

日時:12月19日(日曜日)まで 午前10時~午後5時 ※(金曜日)は午後7時まで

会場:船橋市民ギャラリー(船橋市本町2-1-1 スクエア21ビル3階)

費用:無料

問い合わせ:文化課 047-436-2894

アクセス:JR船橋駅から徒歩約7分、または京成船橋駅から徒歩約5分

HP:令和3年度船橋市所蔵作品展「荒井恵子 船橋三部作―宝成寺・三番瀬・玉川―」