元ジェッツ選手がセカンドキャリアで市船の先生に!

更新日:令和4(2022)年6月13日(月曜日)

ページID:P095745

※この記事はバックナンバーです。

市立船橋高校に令和3年4月に着任した星野 拓海先生は、優しい雰囲気で気さくに話し、早くも生徒に人気の先生。実は、千葉ジェッツ(現在:千葉ジェッツふなばし)に所属していた元プロバスケットボール選手なんです!女子バスケ部のアシスタントコーチを務め、生徒たちと全国の舞台を目指す星野先生にインタビューしました。

ボールを持つ星野先生

「プロ選手だったときたくさん写真を撮られていたので、慣れてます」と笑う星野先生

星野先生が目標とした「熱く、まっすぐ」な教師

市原市出身で小学校からバスケを始めた星野先生は、その頃から先生になりたいという思いがありました。この思いをより強くしたのは、「熱く、まっすぐ」な先生たちとの出会いです。中学3年時のバスケ部顧問は、生徒と真剣に向き合い、いいことも悪いことも真っすぐに伝えてくれました。

また、市立船橋高校時代の顧問で、現在の教頭でもある近藤先生は、バスケの技術だけでなく、「誰からも応援されるチームでなければならない」と学校生活でもだらしなく見えないよう、人間の内面の部分も指導してくれました。そんな先生との出会いから、「熱い先生になりたい!」と理想の教師像が確立しました。

プロへの決断を後押しした恩師

大学に進学し、先生になるつもりだった星野先生。しかし3年時に地元にプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」が誕生し、地元でプロの選手になりたい、という思いが芽生え、気持ちは変わります。4年生で進路を決めるとき、目指していた先生になるか、プロ選手になるか悩みました。そんな時、教育実習で訪ねた母校・市船で、近藤先生に「先生はいつでもなれるけど、プロには今しかなれない。後悔しないように」と言われ、プロになることを決断しました。
生徒たちと話す星野先生
生徒たちとバスケ以外の話をすることも多いそう。「先生は優しくて面白い!」と大人気です。

挫折の経験から生徒に伝えたい事

2013年から3年間、プロとして活躍をした星野先生は、学生時代は常にレギュラーとして活躍していましたが、プロになり初めて試合に出られない経験をしました。悔しい思いをする中で、辛い時に助けてくれたのは一緒に戦う仲間です。生徒には、「自分が与えられている環境に感謝を忘れず、どんな時でも応援してもらえるような人になってほしい」と伝えています。
部活指導中の星野先生 部活指導中の星野先生2

母校で指導できることについて、「いつかは市船に戻って教えたいと思っていたので、素直にうれしい。後輩なのでより思いを伝えたいという気持ちがあります」と喜びを話します。今後について、「これまでずっと県大会ベスト4だったので、全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)出場が目標です」と、後輩たちの活躍を後押ししていきます。