【子ども記者通信】日本とベトナムの架け橋~グエン・ティ・チャーさん~(海神中学校 林和夏さん)

更新日:令和5(2023)年2月15日(水曜日)

ページID:P112229

海神中子ども記者

 みなさんは「多文化共生」という言葉を聞いたことがありますか。多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていくことを言います。
 船橋市にもその多文化共生の活動の一環で、8月から国際交流員としてベトナム出身グエン・ティ・チャーさんが着任されました。
 船橋市初の国際交流員であるチャーさんは、日本語が堪能で、話し方がおだやかで、笑顔の優しい方でした。お会いするまで緊張していましたが、リラックスしてお話を伺えました。
 チャーさんの仕事は、船橋市に住むベトナムの方向けに翻訳・通訳をしたり、ベトナムと日本の交流を深める為のイベントを企画開催したりすることだそうです。小さい頃から日本の漫画を見て日本に興味を持ち、日本語を習得したそうで、大学時代には一橋大学との交換留学生となって半年間過ごしたそうです。ベトナムでドラえもんやワンピースなど日本のアニメが流行していることを初めて知り、とても驚きました。そして日本の歌やアニメに子供の頃から触れてきたからこそ、日本のことをこんなに好きになってもらえたのかなと思いました。
 チャーさんは、「好きなことだから」と日本語の勉強も苦にならなかったそうです。全部で4か国語を話せるチャーさんから教わった言語を学ぶコツは、「興味を持つこと。興味を持てば、勉強することが楽しく簡単になる」とのことです。「大好きなベトナムと日本の友好発展に携われることが一番のやりがい」と生き生きと仕事のことを話してくれるチャーさんの表情から、日本もベトナムも大好きなことが伝わってきました。
 インタビューの中で一番印象に残ったのは、チャーさんからの、「これから大人になる子どもたちはこれからの未来です。交流を大切にして多文化を理解していって欲しい」という言葉でした。
 違う文化を持つ人達と暮らす上で一番大切なことは「お互いの文化を知って、理解し合うこと」とチャーさんは言います。その為にチャーさんは、これからも多くのイベントを開催することで、市民レベルでの交流を図っていくとのことです。皆さんも是非こういったイベントに参加して、少しでも多文化共生に貢献してみませんか。今まで知らなかった世界を知ることで、自分の楽しみや趣味を広げることができるかもしれません。

(令和4年11月22日投稿)

チャーさんと一緒に
(グエン・ティ・チャーさん(写真左)と一緒に)

令和4年度子ども記者通信はこちら

このページについてのご意見・お問い合わせ

広報課

〒273-8501千葉県船橋市湊町2-10-25

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日