【子ども記者通信】最高の南極観測船初代しらせの話(七林小学校 江﨑 大智さん)

更新日:令和8(2026)年9月15日(火曜日)

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七林小_証明写真 皆さんは退役した南極観測船「初代しらせ」が船橋港に係留されているのをご存じですか。僕は、今回SHIRASEの船内見学ツアーに行って来たので紹介します。
 しらせは自衛隊が保有する船で宗谷、ふじに続く3代目の南極観測船です。南極観測船とは文字通り南極を観測しながら昭和基地へ人材や物資を運ぶための船です。この初代しらせは、昭和基地への接岸成功回数が25回中24回(宗谷が6回中1回、ふじが18回中6回) という大記録を打ち立てたにもかかわらず、スクラップの危機にありました。しかし2009年に気象会社のウェザーニューズに助けられ、タグボートに引っ張られながら船橋港へ辿り着いたのです。その時、船名が「しらせ」から「SHIRASE」に変わりました。
 しらせでの道のりはとても長いものです。なので途中オーストラリアで休憩し、そこで先に飛行機で到着していた観測隊員を乗せた後、南極へ向けて再発進します。再発進後には夕飯の変更という大きなイベントがあります。自衛隊では毎週金曜日にカレーが出ます。それはしらせでも同じですが、しらせでは特別に木曜の夕飯がステーキになるのです(いいなぁ僕も食べたい)!!また、アイスクリームを作る機械があり、良いことをすると食べられる券がもらえます。おじさんがアイスクリームを持って嬉しそうに食べているそうです(笑)。
 しらせでは1日だけ調理員の休日があります。それはお正月です。一日ぐらい休ませてくれということでお正月は冷凍のおせちを食べますが、あまり美味しくはないようです。
 南極では何が危険かというと寒いというのもありますが、氷山に衝突するのが危険です。それを防ぐため、サーチライトは3km先でも新聞が読める程の明るさです(今はヘリコプターが先に偵察に行くのであまり使われていません)。しらせは南極の厚い氷を割るため船底の鉄板が他の箇所と比べてとても厚くなっており、氷を割りやすくしています。どうしても割れない場合は「チャージング」という200mほど後退して全速力で氷の上に乗り上げ、船の重みで氷を割るという作戦を行います。
 南極への物資は、しらせで昭和基地付近まで運んだ後、ヘリコプターで基地まで直接運びます。物資を運ぶ間、燃料を3日間かけて給油します。しらせには救命ボートが4隻備え付けられており、椅子は2段構造でより多くの人が乗れるようになっています。この救命ボートは助けを待つためのものなので、自分で動くことはできません。
 日本を離れる約150日という長い航海の間に髪はどんどん伸びます。昭和基地にも床屋はありますが、しらせの船内にもあります。その名も「タイガーハット」。髪を切るのは床屋で2週間修業した船員です(なんだって~)!
 南極は未来の気候変動に対応する力を秘めている可能性があります。そんな南極を調査する日本と、それを支えるしらせの活躍とさらなる進化に期待です!

(令和8年8月29日投稿)

SHIRASE
▲南極観測船SHIRASE
タイガーハット
▲船内の床屋「タイガーハット 」

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