【子ども記者通信】唯一無二の部活(坪井中学校 古賀 心乃さん)

更新日:令和7(2025)年3月25日(火曜日)

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古賀 心乃

 中学生になると多くの人が入る部活。皆さんはどのような部活動に所属していましたか。私は、他の学校にはない唯一無二の部活「グローバル部」に所属しています。そこで、今回は「グローバル部」について、どのような部活なのか、私の実体験や顧問の先生や部員に取材したことを記事します。
 グローバル部は元々英語部でした。当時はスピーチコンテストや青少年赤十字の海外支部との交流を通じて、世界の問題に興味を持ち、英語だけでなく社会問題にも目を向けて活動したいと考え、当時の先輩方が行動を起こして承認されたのが始まりです。
 グローバル部になってからは、私たち(2024年度の2年生)で、まだ3代目の歴史が浅い部活ですが、これまでの主な活動を紹介します。
 1年目は「グローバル化」とは何かを学ぶために大学の教授の講義を受けたり、ロシアとウクライナの戦争を期に現地で何が起きているのかを学ぶために、千葉県赤十字へ現在の状況や活動内容などの話を聞きに行ったりしました。
 2年目は、1年目の活動を受けて「自分たちにできることはないか」をテーマに「子供の難民」について学びました。ユニセフハウスに行き、UNIQLOや GUが行っている難民へ古着を届ける 「“届けよう服のチカラ“プロジェクト」に参加し、全校生徒保護者の協力を経て、多くの服を子どもたちに届けることができました。
 3年目は、これまでの取り組みを一般化するために、部内の年間計画やルール等の作成など、部の軸を作っていきました。また、3年生を中心に卒業研究として、各グループがテーマを決め、知識を深めながら、それぞれテーマに合った講義やボランティア、職業体験等を行うことができました。能登半島地震について調べていた際、支援するにあたって、人手不足という課題がありました。そこで「ロボットを使って、地震後の物資の運搬などに役立てることができるのではないか」と考えた部員達が、最初の一歩として「第24回全国中学生創造ものづくり教育フェア創造アイディアロボットコンテスト全国中学生大会」に参加し、『応用部門全国3位』『(一社)日本産業技術教育学会長賞』を受賞しました。
 他にも、興味を持ったことのスピーチやディベートを行ったり、自分が興味を持ったことを調べる「Myプロジェクト」という活動をしています。このように社会課題を解決するために自分達で活動を企画し、運営しています。
 上記の取り組みはグローバル部の良いところだと顧問の先生は言っていました。そして、グローバル部員にこれらの活動をどのように活かしてほしいかを聞いたところ「12歳から15歳の生徒が“社会課題を解決したい”と思った時、自ら活動できる場所がどれほどあるだろうか?温暖化問題や少子高齢化、エネルギー問題、紛争、子どもの権利条約、SDGsなど、世界に溢れる課題に興味を持ち、アクションを起こそうとするその若い力を発揮できる場所がグローバル部。アンテナを高く持ち、自ら企画し仲間を巻き込み行動を起こす。それを大切にしてほしい」とのことでした。
 現在、私たちは33人で活動しています。これだけの中学生が自ら社会問題について考え、行動を起こしています。また、先生の話を聞いて、行動を起こすことは1人では難しいかもしれませんが、このグローバル部は行動を起こすことができる貴重な場であることを、改めて感じました。
 私たちはポスターセッションやスライドを作成し、様々なテーマについて保護者を交えて発表を繰り返してきました。これらによって「プレゼン力が向上した。スライドの使い方が分かるようになった。人前で話すことに慣れてきた」と言う声もありました。これはきっと将来にとても役に立つことであり、自分たちにとって誇りを持てる活動だと私は思います。
 一方でグローバル部には「社会解決するために、自らテーマを考え、仲間と共に活動を作る」と言う活動の軸はありますが、他の部活のように大会優勝や作品の入賞といった特定の目標はありません。そのため、自らテーマを決め、行動する力が大切になります。「(1)企画(2)調査・行動(3)仮説(4)検証(5)チェック(6)発表」と段取りをそれぞれが常に意識し、より質の高い活動をしていくことが重要となります。
 グローバル部だからこそ、できる活動があり、より良い部活へと日進月歩で変わっていくと私は思います。これが私の入っている「グローバル部」です。
(令和7年3月18日投稿)


 

部活
       ▲グローバル部の仲間たち


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