【子ども記者通信】皆さんが思い浮かべる図書館とはどんな場所ですか(坪井中学校 古賀 心乃さん)

更新日:令和6(2024)年8月14日(水曜日)

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古賀 心乃

 皆さんは民間図書館を知っていますか。以前「北習志野てわたし図書館」をイベントで使用した際、ハンモックやピアノが置いてあり、私の知っている今までの図書館とは全く違う光景でした。また、私は本が大好きだったこともあり、館長を務める山口奏絵さんを取材しました。
 最初に皆さんに「北習志野てわたし図書館」の由来について紹介したいと思います。「てわたし」というのは、手で渡すことで笑顔が見え身近な人から笑顔を増やしていきたいという意味だそうです。「北習志野てわたし図書館」は全国に120箇所あるNPO法人情報ステーションの一つとしてコロナ禍のときに開館し、今年で2周年を迎えました。NPO法人情報ステーションは不要になった本を寄付してもらい、それを図書館の本として貸し出すシステムで、全国にある民間図書館と連携して1カ月に1度程度、本を少しずつ入れ替えています。また、NPO法人情報ステーションのカードを作れば(無料)、全国の民間図書館で貨りたり返却したりできます。
 山口さんは地元である北習志野が楽しい街として継続できるように、地域に貢献し盛り上げていきたいという思いがあり、コロナ禍でより一層、多世代交流の場を作りたいと、てわたし図書館をはじめたそうです。
 NPO法人情報ステーションとして、本の貸し出しや色々な企画を実施していて、小さい子からお年寄りまで楽しめる場となっています。また、レンタルスペースとしても貸し出しをしていて、やりたいことにみんなで挑戦する大人の部活など様々なイベントを行っています。一般の図書館では、大人と子どもとでは本の置いてあるスペースが異なり、親子で図書館に行っても、本を探すときは分かれて探さなければいけません。ですがここでは、大人と子どもが同じスペースで一緒に楽しめます。また、ある人はピアノを弾いたりおしゃべりをしたり、地域の人々と交流をし、関係を持つことができる場でもあります。
 山口さんは特に多世代交流を目的としていて、課題としてはお年寄りの方々にもっと気軽に来てもらうことだそうです。お年寄りの方々はインスタグラムなどのSNSを見る機会がなかなか無く、雰囲気が分からず入りづらい方もいると思うので、気軽に来てもらえるようなイベントなどを開催していきたいとのことでした。ぜひ皆さんもおじいちゃんやおばあちゃんなどを誘って立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
 ところで、寄付する本はどんなものが良いのか、そう疑問に思った方はいるのではないでしょうか。NPO法人情報ステーションは保育園や老人ホームなどにも本を貸し出していて、その施設に合った内容の本を配置しているそうです。そのため、どんな本でも募集しているそうなので、皆さんもぜひ読まなくなった本などを持ち寄ってみてください。
 また、「北習志野てわたし図書館」には館長の3つの想いがあります。「挨拶をしよう・相手を想おう・街を元気にしよう」です。こうした3つの想いがあるからこそ、この施設には笑顔があふれているのだと改めて実感しました。そして、この施設は、本が好きな人は本の整理を、保育を得意とする人は小さい子と遊んだりと、ボランティアの方々の協力で成り立っています。
 私は今回取材してみて「思いと思い」や「人と人」を繋ぐ、笑顔をつくる場だと感じました。皆さんも新しい繋がりを「北習志野てわたし図書館」に探しに行ってみてください!


(令和6年8月7日投稿)

山口さんと私
山口さんと私
てわたし図書館
てわたし図書館のロゴマーク
てわたし図書館
館内の様子



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