【子ども記者通信】みんなが楽しめる柔道へ!ID柔道の魅力と可能性(古和釜中学校 村山 駿斗さん)

ID柔道とは知的障がいのある人が安全に柔道を楽しめるように、国際柔道連盟の試合ルールを基に工夫を加えた柔道です。 12月8日に自分が通う古和釜中でID柔道体験会が行われました。体験会は「障がいがあってもなくてもみんなで柔道ができる」というモットーのもと、知的障がいを持った人が柔道を始めるきっかけとして、全国で開催されています。今回は「障がいの有無に関係なく柔道ができる環境」に焦点を当てて取材を行いました。
まず参加している子どもの保護者にインタビューをしました。ID柔道の体験会に参加した理由や実際に体験会を見学してどのような印象を受けたのか伺うと「オリンピックを見て柔道をやってみたいと思い、ID柔道のチラシを見て興味を持ち、参加しました」や「ID柔道はルールに工夫があり、安全に運動ができるので始めやすく、本人も楽しくのびのび体を動かしています」と答えてくれました。体験会は知的障がいのある人がID柔道を始めるきっかけとなっており、参加者は柔道を通して知的障がいについて学ぶ機会にもなっていると感じました。
また指導者の石井陽平先生(全日本柔道連盟)にもインタビューをしました。知的障がいのある人への柔道の指導方法について伺うと、「分かりやすい言葉を選び、身振り手振りなどを使って視覚的に理解しやすいよう心掛けています」と答えてくれました。また石井先生は「障がいがある人を支えるのではなく、お互いに支え合える関係を作りたい。知的障がいの子どもと関わる中で、自分もまだまだ学ぶことがあると実感しています。ID柔道にはお互いを思いやる‘和を以て貴しとなす’の精神が必要です」とID柔道の魅力を語ってくれました。
私はID柔道について今まで知りませんでした。知的障がいのある人の柔道は、約60年前からヨーロッパにおいて開始されたとされていて、日本でID柔道が行われている県はまだ少ないです。しかし、ID柔道の体験会に参加している人たちは、皆さん笑顔で、のびのびと柔道を楽しんでいました。ID柔道体験会は知的障がいのある人がスポーツを始めるきっかけとなると思います。
今後、ID柔道がもっと全国に広がり、障がいのある人でもスポーツを安全に全力で楽しめるようになることを願っています。
(令和6年12月16日投稿)
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