【子ども記者通信】あと1点届かなかった若松中学校吹奏楽部の夏(若松中学校 小山 愛香さん)

更新日:令和6(2024)年10月1日(火曜日)

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若松中学校 小山 愛香

 私は中学校で吹奏部に所属しています。今年は7月28日に君津市民文化ホールで行われた千葉県吹奏楽コンクールのB部門に部員27名で出場しました。吹奏楽コンクールは一年に一度しか行われない吹奏楽の大会で、それぞれの団体が1年間の努力を出しきる場となっています。
 私たち若松中吹奏楽部は5月から楽譜を配布し、コンクールに向けての練習を始めました。今年は「アニー・ムーアの祈りの詩」をコンクール曲として選び、その後6月にオーディションをし、コンクールメンバーを選出しました。7月6日には千葉市民会館の大ホールで、本番と同じような環境での練習を行いました。君津市民文化ホールはステージの横に反響板がないため、ホールの方々が君津と同じような状態を再現してくださいました。それに加えて、外部顧問とパート講師の先生方にも来ていただき、本番と近い形で、質の高い練習をすることができました。
 夏休みに入り、早めに広い練習場所を使用できたため、コンクールに向けた練習を本格的に進めることができました。7月24日に船橋市民文化ホールで行われたサマーコンサートは、コンクール前にできる最後のホールでの演奏のため、緊張からか普段より上手く演奏ができませんでした。
 多少の不安を残しつつも、7月28日に全員揃ってコンクールの予選を迎えました。1、2年は会場で直接結果を聞くことはできませんでしたが、送られてきた結果は「ゴールド金賞」。そして次の日に、8月8日に行われる本選への出場が決まりました。金賞ではありましたが、本選で、県代表を狙える点数ではありませんでした。そのため残りの10日間は今回の結果に浮かれず、曲と真剣に向き合って日々アップデートをしていきました。
 運命の8月8日、自分たちの全てをぶつけて音楽をしました。緊張に包まれるコンクールの結果発表で、若松中の名前が呼ばれることはありませんでした。県代表に選ばれる学校は11校。若松中は11位の学校との差は1点という、あと一歩のところで東日本学校吹奏楽大会への切符を掴むことはできませんでした。
 帰りのバスの中で部員全員が、今日のコンクールの結果を噛み締めて泣きました。先生方も「今回の結果は本当に悔しかったと思うけど、B部門で本選に出場して次の大会まであと1点、というところまで来られたのは若松中吹奏楽部の歴史上始めてだし、やり切ったと思っている」と私たちの心を慰めてくれました。
 先輩方がかけてくださった熱い言葉を胸にこれから始まる新体制で、来年もコンクールに挑戦して、また若松中吹奏楽部の歴史に残せるような結果を取りたいと思います。

(令和6年9月15日投稿)

千葉市民会館
 (本番と同様の環境を再現して行った千葉市民会館での練習)

集合写真
(3年生の思いを胸に、未来のコンクールでの飛躍を誓った若松中学校の吹奏楽部員)

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