船橋市の災害医療体制

更新日:令和5(2023)年10月20日(金曜日)

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1 災害時の医療体制の概要

 過去の大規模災害時には、軽症から重症まで多くの傷病者が病院に殺到したことから、優先して治療を行わなければならない人に適切な治療が行えないことがありました。このような経緯を踏まえて船橋市では、平成29年から医療関係者や市民代表者で構成される「船橋市地域災害医療対策会議」で、災害時の医療体制について検討し、超急性期(発災後、概ね48時間以内)について以下のような体制を執ることとなりました。
 なお、急性期以降(発災後、48時間以降)の体制については、より良い災害医療体制とすべく引き続き検討してまいります。

1 市内震度6弱以上で、直ちに市内災害医療協力病院前に救護所を設置(市内9か所)

市内で震度6弱以上を観測または必要性が認められた場合には、直ちに市内災害医療協力病院前に「病院前救護所」を設置し救護活動を開始します。

2 病院前救護所には医療従事者が参集

病院前救護所には、船橋市医師会、船橋歯科医師会、船橋薬剤師会、千葉県柔道整復師会船橋・鎌ヶ谷支部の各師会の会員及び市職員が参集し活動します。これに伴い、船橋市内の診療所、クリニック(船橋市医師会所属)は休診となります。

3 病院前救護所ではトリアージと軽症者を治療

病院前救護所には、トリアージを行う「トリアージポスト」と、軽症者を治療する「治療エリア」が設置されます。

トリアージとは

大規模災害時など多数の傷病者が発生した場合に、傷病の緊急度や重症度を判定して、治療の優先順位を決めることをいいます。災害時には、短時間のうちに多数の傷病者が病院に殺到する場合がありますが、医療従事者や医薬品等の医療資源には限りがあります。このような状況の中で、より多くの方の命を救うためには、医療資源を有効活用しなければなりません。そこで病院前救護所でトリアージを行い、病院前救護所の治療エリアでの処置とするか、病院内へ搬送しての集中的な医療が必要かを判別し、症状に応じた適切な医療を提供します。より多くの方の命を救うための体制ですので、市民の皆様にはご理解とご協力をお願いいたします。

4 中等症以上は病院内で専門的な治療

トリアージの結果、専門的な治療が必要と判断された傷病者は、病院前救護所を設置している病院内で治療を受けることになるため、病院前救護所を設置する病院は、平時に二次救急を担っている病院としています。また、重症者については必要に応じて、より高度な治療を行う医療機関へ搬送される場合があります。

5 災害に備え準備を

災害時に備え、船橋市でも病院前救護所で使用する医薬品等の備蓄を行っていますが、災害の規模によっては、それらの備蓄が不足してしまうことも考えられます。日頃から食料、水等の備蓄とともに、常用薬や応急手当のキット等も備蓄しておくことが有効です。

2 もしケガをしてしまった場合は?

以下の(1)から(3)の優先順位に従って行動してください。
(1)極めて軽度の負傷等、ご家庭での応急処置が可能な場合には、ご家庭での対応
(2)ご家庭での対応が困難な傷病の場合には、自助、共助により病院前救護所へ
(3)自助、共助により病院前救護所に向かうことが困難な場合には救急車を要請

市内災害医療協力病院
1 船橋中央病院(海神6-13-10)
2 千葉徳洲会病院(高根台2-11-1)
3 青山病院(市場4-21-8)
4 船橋総合病院(北本町1-13-1)
5 板倉病院(本町2-10-1)
6 北習志野花輪病院(習志野台2-71-10)
7 船橋二和病院(二和東5-1-1)
8 東船橋病院(高根台4-29-1)
9 セコメディック病院(豊富町696-1)

3 緊急度、重症度の目安

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保健所健康危機対策課 災害医療対策係

〒273-8506千葉県船橋市北本町1-16-55

受付時間:午前9時から午後5時まで 休業日:土曜日・日曜日・祝休日・12月29日から1月3日