【子ども記者通信】選択制給食における栄養士の先生の苦労(習志野台中学校 松田 芽生さん)
市内全ての市立中学校は、給食が選択制である。AとBがあり、主食がAは米、Bは主にパンや麺で、各自で事前にどちらを食べるか日単位で選ぶことができる。私たちは、自分で食べたいものを選べるのはとても楽しいが、栄養士の先生はどのような思いなのだろうかと思い、インタビューしてみた。
まず、選択制給食のメリットについて。メリットは、生徒の判断力が養われることだそうだ。確かに選ぶとき、表示されているエネルギーやたんぱく質を意識したり、自分の好き嫌いを意識したり、自然と判断力が養われているのかもしれない。これは、選択制給食の目的でもあり、自分の健康を考えることによる自己管理能力の向上を期待しているようだ。次にデメリット。デメリットは、ランチルームへの移動や配膳に時間がかかり、食べる時間が減ることだという。基本的に、AとBは半々くらいの人数になっているが、たまにどちらか一方が大人気で、待ち時間が長いときもある。そういうときはいつもより5分ほど食べる時間が短くなってしまうため、どうしても早食いになってしまったり、残飯が増えてしまったりする。これが栄養士の先生の頭を悩ませているようで、特に配慮していることを聞くと、AとBを同じくらいの申し込みにすることだと話していた。思えば、人気のカレーライスと揚げパンは同じ日のことが多い。それは、AとBをなるべく同数にという思いから来ているのだと知った。また、もう1つ配慮していることがあり、それはアレルギーの人がどちらかは食べられるようにすることだ。お弁当という選択肢もあるが、やはりみんなと一緒に給食を食べられると、楽しいのではないかと思う。さらに栄養士・調理師共に、2つの献立を効率よく、かつ間違いのないように調理できるよう、作業動線や工程を考えることも配慮することの1つであるそうだ。このように、栄養士の先生はいつも栄養素や申し込みの数、アレルギー、作業動線などを考えて給食の献立を立てていると知り、私たちがこうして給食で楽しめているのは、栄養士の先生の苦労があってのことだった。
そもそも、この選択制給食はいつからあったのだろうか。調べてみると、平成5年度から法田中学校、高根中学校、習志野台中学校の3校で実施されていた。その目的は、生徒の食生活への関心を高めることや、望ましい食習慣を作ること、そして自己管理能力を育成することだそうだ。成長期である私たちに、バランスの整った給食はとても大切である。栄養士の先生や調理師の人は、大変な思いをしながらもいつも作ってくれている。やりがいは、共通して「美味しかった」と声をかけてもらえることだと教えてくれた。毎日何気なく食べてきた給食だったけれど、これからは感謝の気持ちを忘れずに食べていきたいと、このインタビューで改めて強く思った。
(令和7年7月20日投稿)

▲小松菜を洗っている様子

▲大量の玉ねぎを切っている様子
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