【子ども記者通信】制服で繋ぐ思い出のタスキ(二宮中学校 児玉楓さん)
皆さんは制服を大切に扱っていますか。制服一式を揃えるのには約3万円かかると言われています。今、私の中学校や近隣の中学校では制服登校が減っているように思います。着る機会が減ると、卒業まできれいな状態で保つことができるのではないでしょうか。そういった制服を次の世代へ引き継ぐ活動をしている団体「ふなばし制服バンク」の岩下さんにお話を伺いました。
岩下さんは制服バンクを始める前に子ども食堂をやられており、そこで制服が高く困っているという方がいたそうです。その話から学校用品対象のリサイクルショップ、ふなばし制服バンクを創ることになったそうです。制服の価格は新品の20~25パーセントの価格で販売されており、昨年度は1051点を回収し580点、約240人の方に引き継がれ、その中の5人の方に無償提供されました。
今、ジェンダーレス化が進んでいる中でも、自分の意見を言えずに好きな服が着られない、という方々もいると思います。制服バンクを利用する女性でもズボンを買う方がいらっしゃるそうですが、ズボンを買いたいけれど見た目で判断されてスカートを勧められたり、両親が反対し買えなかったりする方も実際にいらっしゃいます。ブレザーの場合は男女でデザインが異なっており、それぞれのブレザーを買うことが難しくなっています。岩下さんは、昔と今では制服に対しての考え方は変わっている、原点に戻って「ずっと同じ」ではなく、そのときに応じた「アップデート」が必要だと仰っていました。
今回岩下さんにお話を伺って、制服の在り方について自分なりに深く考えることができました。制服も時代や環境に合わせることで、誰もが快適に学校生活を送れるようになって欲しいです。
(令和4年8月29日投稿)
(ふなばし制服バンクのチラシ)
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